コンパクトに持ち運べるスマホ用ジンバル「Snoppa M1」レビュー。素人でも手ブレの少ないヌルヌル映像が撮れる!
- ライター:鹿
スマートフォン向けの3軸ジンバル「Snoppa M1」を購入して数ヶ月、中々レビューを上げる機会がなく重い腰を上げて書いています。
近年ではスマホで動画を撮ってSNSやYouTubeに気軽にアップする事が増えてきていますよね。旅の記録や記念に映像を残すなら、ブレの少ない綺麗な画質で保存しておきたいです。
そう思って何かいい道具がないか調べてみると、携帯性に優れたジンバル「Snoppa M1」を発見したので購入してみました。今回はこのSnoppa M1の外観や性能、使い勝手などを簡単にご紹介します。
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Snoppa M1とは
Snoppa M1 – Crowdfunding film from SNOPPA on Vimeo.
概要を説明するよりもSNOPPA公式の動画を見たほうが早いです。
ジンバル(スタビライザー)とは、本体内部にジャイロセンサーとモーターを搭載し、スマホを常に水平に保ってくれる機材のこと。歩きながら動画撮影するときにも衝撃を吸収してブレのないスムーズな映像が撮れる優れものです。
こちらがSnoppa M1本体。これまでのジンバルと比べて非常にコンパクトな折りたたみ形状なのが最大の特徴です。サイズ感や重量は500mlのペットボトルに近いです。
公式サイトに記載されたサイズは208x53x43mm、重さ480gでした。
本体底面には三脚穴があり、付属の落下防止ストラップが取り付けられます。
Snoppa M1の使い方
Snoppa M1の使い方使い方はとても簡単。
まずは本体上部にあるスマホマウント部分を持ち上げます。
裏側にある窪みに合わせて「カチッ」と音がするまではめ込みます。
ここにスマホを挟み込みます。マウント部分は伸び縮みするので、ある程度大きめの6インチ位のスマホでも挟み込むことができました。7インチに近いファブレット(死語)だと重量やサイズオーバーです。
本体中央から上に引っ張って展開すると準備完了。このとき持ち手と重りの角度を60度以上角度を付ける必要があり、中々腕に負担が掛かります。
スマホのマウント部分、重りと持ち手をつなぐ上下部分、持ち手部分の左右の3箇所にモーターが搭載されており、動きに合わせてジャイロセンサーが検知して水平を保ってくれます。
ジンバルを起動するには、中央にあるボタンを押して緑のLEDが点滅しているときに長押しするだけ。専用アプリを使わない場合はこれだけでセットアップが完了するので手軽に利用できます。
従来のジンバルだと、スマホを挟み込む位置を微調整したり細かいバランス調整が必要でした。Snoppa M1はだいたいスマホの中央に合わせて挟み込むだけで使えます。
充電はおもり部分の背面にmicroUSBポートがあるので、そこにケーブルを挿して充電します。フル充電すると連続4時間まで使えるんだとか。
電源を切るにはジンバル起動中にボタンを長押しするだけ。
私よりも分かりやすい解説動画をアップしている人がいたので共有しておきます。
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アプリの使い方
Snoppa M1は専用アプリをインストールすることで、より簡単に起動したり便利な機能が使えるようになります。
アプリを起動すると使用する機器の選択画面が出てくるので「Snoppa M1」を選択します。カメラとマイクへのアクセス許可を求められたらOKを押して進みましょう。
端末の中央部分にマウント部分のガイドが表示されるので、位置を調整しやすくなっています。デザインも直感的で分かりやすい。
アプリの機能を使うには、Snoppa M1とスマホをBluetoothで接続する必要があります。
左上のBluetoothのマークをタップするとペアリング待機状態になります。ジンバルを起動すると「SNOPPA-XXXX」が表示されるので接続してください。
Snoppa M1アプリは後述するモードの切替や、シャッタースピードやホワイトバランス、ISO感度の調整、ズーム機能などが利用できます。
今後のアップデートでオブジェクトトラッキングに対応するようですが、現時点ではAndroid版には降ってきていません。どうやらiOSでは配信されているみたいですね。
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4つの撮影モード
Snoppa M1には3つの撮影モード「パントラックモード」「オムニトラックモード」「ロックモード」「縦撮りモード」があります。モードの切替はジンバル起動中にボタンを押すだけです。
パントラックモードは左右のみ追従、上下はロックされます。オムニトラックモードでは上下左右に追従されます。動かしたときに0.5秒くらい遅れて追従してくるので、動きの早い被写体だとシャッターチャンスを逃してしまう可能性があります。
ロックモードでは上下左右が固定されます。
撮影したい角度を変えるには、手で動かして数秒間キープするとロックされます。
横取り以外にもスマホをくるんと回転させて縦撮りモードにもなります。Instagramなどのライブ配信やストーリーなどに使えそうですね。
スマホのカメラを下側に向けるとローアングルでの撮影にも対応しています。
Snoppa M1を使った動画作例
Snoppa M1で試しに撮った作例をご覧ください。素人でもスマホと3軸ジンバルがあれば手ブレの少ないヌルヌルとした映像が撮れるのがお分かり頂けるでしょうか。
ジンバルとスマホ本体を組み合わせると1080P 60FPSの手ぶれ補正が効かない状態でもヌルヌルの動画が撮れます。途中で走ってみたりわざと手を大きめに動かしていますが、上の動画だけだと分かりにくいかもしれません。それくらい違和感なく自然に撮れるのは便利です。
少し使っているだけでも腕がプルプルしてくるので、女性だと長時間撮影するのは厳しいかもしれないです。
Snoppa M1のメリットとデメリット
冒頭でも箇条書きしているように、Snoppa M1の最大のメリットは携帯性と手軽さにあります。これまでのジンバルとは違う特殊な構造により、ペットボトルのようなサイズに収まっています。
折りたたむとカバンのペットボトルホルダーにちょうど収まるサイズのため、旅行中に持ち運んでサッと取り出して使う用途であれば便利だと思います。
しかし、その反面この構造がゆえに重りがグリップ部分から離れているので本体重量以上に重さを感じます。長時間使用していると腕がプルプル震えてくるのと、グリップ部分が太めなので持ちやすいとも言えず。
また、操作ボタンが1つしかないため基本的な操作はすべてスマホにタッチして行う必要があり、そのときに手ブレすることが多かったです。
他のジンバルにはある「オブジェクトトラッキング」など、Android版のアプリでは便利な機能も使えないため、ブレのない映像が撮れるだけでいいと割り切れる人のみ購入したほうが良いでしょう。
個人的にはいくら高性能でもでかすぎて持ち運びづらかったら本末転倒だと思うので、気軽に持ち運んで動画撮影できるコンパクトなサイズが最高ですね。
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