どっちがお得?au回線の格安SIM「UQ mobile」と「povo」の料金プランを比較してみた
2021年3月23日(火)にauのオンライン専用ブランド「povo」がスタートしました。
月額2,728円で月間20GBまで高速データ通信が使えて、必要に応じて通話定額や24時間データ使い放題を「トッピング」できるお得なプランです。
UQ mobileも料金プランを改定し、2021年2月1日から「くりこしプラン」が登場しました。
データ容量別に3つのプランから選ぶことができ、その名の通り余ったデータ容量を翌月まで繰り越せるのが特徴です。
料金プランの見直しを考えている人は、UQ mobileとpovoで迷っている方も多いのではないでしょうか。両者の特徴からどんな人にオススメか比べてみました。
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UQ mobileとpovoの料金プランを比較
まずはUQ mobileとpovoの月額料金とデータ容量を比較してみました。
UQ mobile | povo | |||
---|---|---|---|---|
くりこし プランS |
くりこし プランM |
くりこし プランL |
20GBプラン | |
月額料金 | 月額1,628円 | 月額2,728円 | 月額3,828円 | 月額2,728円 |
高速データ通信量 | 3GB | 15GB | 25GB | 20GB |
低速通信時の速度 | 最大300Kbps | 最大1Mbps | 最大1Mbps | 最大1Mbps |
データ残量の繰越 | 翌月末まで | なし | ||
データ残量のチャージ | 100MB/220円、500MB/550円 | 1GB/550円 | ||
データ使い放題 | なし | 24時間/税込220円 | ||
対応通信方式 | 4G・5G | 4G・5G(今夏以降) | ||
申し込み方法 | 店舗・電話・オンライン | オンライン |
- ※価格は全て税込表示
UQ mobileはデータ容量別にS/M/Lの3種類から選べるのに対し、povoは20GBプランの1つしかありません。
料金を比較するとpovoのほうがデータ容量あたりの金額は安くなっています。
データ容量の繰り越しはUQ mobileのみ対応し、povoは非対応となっています。データ残量のチャージ金額や、データ使い放題が選べる点でもpovoのほうが有利です。
一見すると不利に思えるUQ mobileですが、店舗・電話でのサポートが受けられるのはpovoにはないメリットです。
通話定額オプションを比較
UQ mobile | povo | |
---|---|---|
通常料金 | 30秒/22円 | |
60分掛け放題 | 月額550円 | – |
5分掛け放題 | – | 月額550円 |
10分掛け放題 | 月額770円 | – |
24時間掛け放題 | 月額1,870円 | 月額1,650円 |
- ※価格は全て税込表示
基本の通話料はどちらも30秒ごとに税込22円が掛かります。
通話定額オプションはUQ mobileが月間60分の通話定額に加えて、10分/回、24時間掛け放題の3種類から選べます。povoは5分通話定額と24時間掛け放題の2種類です。
それぞれ定額対象の通話時間が異なりますが、24時間掛け放題を使いたい人はpovoのほうが安くなっています。
au、UQ mobile、povoの間の移行手続きは無料
au、UQ mobile、povoのブランド間の乗り換えは、手数料無料で移行できるのが特徴です。
- Q.「au」「UQ mobile」「povo」間の移行手続きにあたって、手数料がかかりますか?
- A.手数料はいただきません。
- ※「au」「UQ mobile」「povo」間の移行手続きにおいて、当面は「契約解除料」「番号移行手数料」「新規事務手数料 (UQ mobileでは、SIMパッケージ料金)」を一度請求させていただきますが、翌月以降の移行先のご利用料金から割り引きします。
UQ mobileの特徴:データ容量が3種類から選べる、余ったデータを繰り越せる
UQ mobileのくりこしプランは、データ容量別にS/M/Lの3種類から選べます。
くりこしプランSは月額1,628円で3GB、容量超過後は最大300Kbpsで通信できます。自宅にWi-Fi環境がある方など、データ容量を少なくして節約したい人にオススメです。
くりこしプランMは月額2,728円で15GB、くりこしプランLは月額3,828円で25GB使えます。どちらも容量超過後は最大1Mbpsで通信が可能です。
直近3日間で6GB以上のデータ使用があった場合、通信に制限が掛かる場合があるため使いすぎには要注意です。
データ残量を翌月まで繰り越せる
余ったデータ容量の期限は翌月末まで繰り越せます。
データ容量の上限はくりこしプランSの場合最大3GB、くりこしプランMの場合最大15GB、くりこしプランLの場合最大25GBとなります。
データ容量の消費は下記の順番に行われます。
- ■データ容量の消費順
-
- くりこし分
- 月間データ容量
- 追加購入データ容量
端末とセットで契約できる
低価格帯のモデルを中心に、iPhone、Android端末を取り扱っているので、回線と端末をセットで申し込めるのもポイント。
au Certified iPhone(認定中古品)も取り扱っているため、格安SIMをiPhoneで利用したい人にオススメです。
月額220円で@uqmobile.jpアドレスが利用できる
UQ mobileは、基本料金に追加で220円を支払えば「@uqmobile.jp」ドメインのメールアドレスが利用できます。
最近はGmailなどのフリーメールが普及しているため、個人的にはそれほど大きなメリットには感じません。
高速/低速通信を手動で切り替える「節約モード」に対応
UQ mobileには手動で低速通信に切り替えてデータ消費量がゼロになる「節約モード」が搭載されています。
最大通信速度が300Kbpsに制限されるものの、テキスト中心のやり取りなどは問題なく行える速度です。
公式サイトなどでは「ネット・SNS使い放題!」と謳われていますが、最大300Kbpsだと画像の読み込みに時間が掛かり、お世辞にも快適に使えるわけではないので要注意です。
支払いに口座振替が利用可能
UQ mboileは支払い方法にクレジットカードのほか、口座振替の登録が可能です。
- Q.クレジットカードが無くても申し込めるの?
- A.はい可能です。口座振替依頼書という書面をご登録住所に郵送します。
口座振替に切り替わるまではコンビニでの払込票をお送りします。
- ※オンラインショップ・新規お申込み電話窓口での新規ご契約時(MNP以外)は、月額支払い方法をクレジットカードに限定させていただきます。口座振替又は自動振込(郵便局)を選択しました際、お申し込みをキャンセルさせていただきます。
povoの特徴:20GBの大容量で税込3,000円未満、24時間データ使い放題が追加可能
povoの料金プランは月間20GBで2,728円のプランのみ。容量超過後は最大1Mbpsで通信ができます。5G通信は今夏以降を予定しています。
申し込みやサポートはオンライン限定
申し込み方法をオンライン限定にすることで、サポートコストを減らして安くて大容量のプランを実現しています。
対面での手続きは一切行っておらず、店舗に行って順番待ちや事前予約する必要がないのがメリットである反面、ネット操作が苦手な人は不便さを感じるかもしれません。
データ容量チャージ&24時間使い放題オプションが安い
データ残量のチャージは1GB/税込550円で行えるほか、24時間/税込220円のデータ使い放題に加入することも可能です。
実際にデータ使い放題オプションを試したところ、1日で50GB以上消費しても通信速度が制限される様子もなく快適に通信が行えました。
今後規制を強くする可能性はありますが、現時点では非常に便利に使えそうです。
eSIMに対応
povoは「eSIM」にも対応しています。
eSIMはスマートフォンに内蔵された本体一体型のSIMのことで、SIMカードの到着を待つ必要がなく申し込んですぐに使い始められるのが特徴です。
利用開始時にWi-Fi環境が必要なので、初心者には設定が難しいと感じるかもしれません。
現時点では新規契約向けのみの提供で、auからの移行では2021年夏以降を予定しています。
povoの支払い方法は、契約申込時にクレジットカードの登録が必須
povoを申し込む時に設定できる支払い方法は、基本的にクレジットカードのみです。
auからpovoへ乗り換える場合は、auで利用している支払い方法をpovoに受け継げます。
auを申し込むときは口座振替を選択できるので、現在auを口座振替で契約しているならpovoの利用料金も今まで通りの口座から引き落とせます。
もしクレジットカードを持っていない場合は、一度auを口座振替で申し込んでからpovoに移行することで利用が可能です。
それぞれどんな人におすすめ?
最後に、それぞれどんな人にオススメなのかまとめました。
UQ mobileがおすすめな人
- 店舗・電話によるサポートを受けたい
- データ使用量が月によってばらつきがある
- データ容量を20GBも使わない人
- 学割が使える学生
- 端末と回線をセットで申し込みたい
- 口座振替で支払いたい
UQ mobileはデータ容量あたりの料金はpovoより高いものの、実店舗や電話によるサポートが受けられたり、データ容量が選べる・繰り越せるのがメリット。
データ容量が少ないプランや学割も適用できるので、使い方によってはUQ mobileのほうが安く利用できます。
端末や回線をセットで申し込めたり、口座振替での支払いにも対応しているので便利です。
povoがおすすめな人
- 現在auのスマホを使っている
- データ容量を3GB以上使いたい
- 24時間使い放題オプションを使いたい
- スマホで通話(発信)する機会が多い
- オンラインでの手続きに抵抗がない
- eSIMを利用したい
povoはデータ容量が20GB使えて月額2,728円という安さが魅力のプラン。
通信制限がかかっても最大1Mbpsで利用でき、auの高速回線を利用できるのがメリットです。
追加料金でさまざまなサービスを「トッピング」できることや、事務手数料・違約金がかからないことなど、料金プランがシンプルで分かりやすいのも嬉しいポイント。
基本的にサポートがオンラインのみになるので、オンラインでの手続きに支障がない人にオススメです。