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「XGIMI HORIZON Pro(ホライゾンプロ)」レビュー。明るく高品質な映像を楽しめるAndroid TV搭載の4Kプロジェクター

プロジェクター製品を多数取り扱うXGIMI(エクスジミー)より、Android TV搭載の4Kプロジェクター「HORIZON Pro(ホライゾンプロ)」をレビュー用に1ヶ月間お借りしました。

以前お借りした「Elfin(エルフィン)」はフルHD画質で約8万円のプロジェクターでしたが、今回ご紹介する「HORIZON Pro」は4K画質で約17.6万円のハイエンドモデルとなっています。

■HORIZON Proの特徴
  • 昼間や明るい場所でも使える「2200ANSIルーメン」の明るさ
  • 4K解像度で高精細な映像が楽しめる
  • Harman Kardonスピーカーを搭載
  • Android TV 10.0 OS搭載で様座な映像コンテンツを楽しめる
  • 自動で台形補正・障害物回避をしてくれるので設置が簡単

Elfinと比較して、より明るく高精細な映像を楽しめるようになったほか、Harman Kardonのスピーカーで音質も大幅にアップした完成度の高い一台です。

「自宅でもまるで映画館にいるような体験をしたい」という用途にぴったりの、4Kホームプロジェクターをレビューしていきます。

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HORIZON Proの特徴・スペック

HORIZON Proは最大300インチ・4K解像度に対応したホームプロジェクターです。2200ANSIルーメンの明るさで日中の屋内でも暗くなりすぎず、使う部屋やスクリーンを選ばず利用できます。

自動補正機能が売りの一つで、垂直:±40°,水平:±40°の自動台形補正や障害物回避、自動スクリーン補正などに対応しています。斜めから投影しても、自動で最適なサイズ・角度に調整してくれるので、設置の煩わしさは一切ありません。

Harman Kardonの8Wスピーカーを2基搭載しており、従来モデルよりも臨場感ある音声を楽しむことが出来ます。さらに「DTS Studio Sound」技術により、会話音声や低音を強調して音声を聞き取りやすくしてくれます。

Android TV 10.0 OS搭載なので、Wi-Fiに接続すればプロジェクター単体でも映像・音楽コンテンツを楽しめます。筆者はAmazonプライムやYouTubeの動画視聴を中心に利用しましたが、普段スマホやパソコンで見るのとはまるで違った体験です。

細かい製品スペックは下記の通り。

HORIZON Proのスペック
本体サイズ(高さx幅x奥行) 208.4×218.4×136.2mm
重量 2.9kg
解像度 3,840×2,160(4K)
最大4,096×2,160@60Hz
輝度 2,200ANSIルーメン
LEDランプ寿命 25,000時間
OS Android TV 10.0 OS
Chromecast、Google Assistant内蔵
RAM 2GB
内蔵ストレージ 32GB
入力 DC×1、HDMI 2.0×2、USB 2.0×2、LAN×1
出力 ヘッドホンジャック×1、オプティカル×1
スピーカー Harman Kardonスピーカー8Wx2
Dolby Audio
DTS Studio Sound
Wi-Fi デュアルバンド 2.4/5GHz, 802.11a/b/g/n
Bluetooth Bluetooth 5.0
自動補正 自動台形補正(垂直:±40°,水平:±40°)
インテリジェント画面調整
インテリジェント障害物回避
オートフォーカス

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HORIZON Proの内容物

パッケージはこんな感じ。

フィルムに包まれた本体と、付属品が下の箱に入っています。

付属品

箱の中身はHORIZON Pro本体、電源アダプタとケーブル、リモコン、マニュアルが入っていました。

マニュアルは日本語に対応しています。イラストで各種操作が分かりやすく解説されていました。

電源アダプタが大きめ

電源アダプタのサイズは、Androidスマホ(Pixel5)よりも大きめです。ケーブルも固めなので配線の取り回しはあまり良くありません。

欲を言えば多少本体が大きくなってもいいので、電源アダプタを本体に内蔵できれば配線がスッキリまとめられて使いやすくなると思います。

リモコン

付属のリモコンはアルミのような質感で高級感があります。

上部に電源ボタンと音声アシスタント(Googleアシスタント)起動のボタンがあり、中央には上下左右・決定のボタン、下部には戻る、メニュー、ホームボタンが並びます。

リモコンの裏にあるボタンを押すと電池カバーが飛び出してきます。

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HORIZON Proの外観・デザイン

本体サイズは208.4×218.4×136.2mm、重量は約2.9kgとそこそこの大きさと重さがあります。縦横のサイズはiPad mini6より少し大きいサイズです。

以前レビューしたElfinは薄型軽量のモデルでしたが、今回のHORIZON Proは高性能なプロジェクターのため、性能を考えるとコンパクトにまとまってると思います。

基本的には据え置きでの利用をオススメしますが、アダプターやリモコンなどを持って部屋を移動する分にはそんなに大変だと感じません。

本体側面のパンチメッシュが印象的なクールでかっこいいデザインです。

上部には音量調整、再生ボタン、電源ボタンを搭載しています。

天面はサラサラとしたマットな質感で、指紋や皮脂汚れが目立ちにくくなっています。光沢感のあるデザインも良いですが、個人的にはマットな材質のほうが触り心地が良くて好みです。

4K解像度の出力に対応したレンズはオートフォーカスに対応。レンズカバーなどは付いていないので、誤ってレンズに触れたりゴミが付着しないように注意が必要です。

背面側に排気口とポート類があります。

接続端子は、左から電源、光デジタル、USB2.0×2、HDMI 2.0×2、LANポート、ヘッドホン端子を備えています。

スピーカーは老舗オーディオメーカー「Harman Kardon」製の8Wスピーカーを2基搭載しています。

底面にはゴム足が4つと三脚穴があります。三脚などに載せて高さを出したり、天吊りにして固定することもできますね。

本体重量が2.9kgとそこそこ重たいで、しっかり支えられる重めの三脚を使用したほうが無難です。

HORIZON Proの使い勝手

HORIZON Proを設置して使い勝手を検証してみました。

台形自動補正・障害物回避が超優秀!


引用元:HORIZON Pro – 4K Projector – XGIMI Official Store JP

HORIZON Proには台形自動補正と障害物回避機能を備えており、電源を入れるだけで自動的に最適な位置やサイズに補正してくれます。

「プロジェクターの設置が面倒で使わなくなった」というのは過去の話です。

このように斜めから投影したとしても、壁やスクリーンに向かって真っ直ぐに補正してくれました。投影する近くに壁や障害物があったとしても、自動的に検知して避けた場所に投影されます。

オートフォーカスにも対応しているので、壁との距離を動かしても正確にピントを合わせてくれます。

大画面かつ高精細・高音質で映像を楽しめる

HORIZON Proで投影した様子がこちら。

投影するサイズは、最大300インチまで対応しています。一般的な6畳のワンルームに投影する場合、壁から2m~3m程度離した80インチ~100インチ前後が見やすいと思います。

従来のフルHD画質でも十分綺麗に見えていましたが、YouTubeなどで4K画質の映像を再生してみるとその差は歴然。動物の毛並みや木々の質感まで潰れずに表現できています。

音質については思っていたより良く、低音の効いた迫力のあるサウンドを出してくれます。プロジェクターの位置や鑑賞する場所によっては音が遠くなるので、外付けスピーカーを付けて楽しむのもいいと思います。

2200ANSIルーメン対応で、明るい部屋でも十分使える

照明オンの状態で投影

2200ANSIルーメンという明るさにあまり馴染みが無かったものの、シーリングライトを点けた状態でも十分クッキリ見えるほど明るいです。

照明オフの状態で投影

電気を消して部屋を暗くしてみると、より黒が引き締まって綺麗な映像が楽しめます。

集中して映画を楽しむなら部屋を暗くして、横で作業しながら流し見するときは明るい状態で使い分けることができる点は便利でした。

Android TV 10.0搭載で手軽にコンテンツを楽しめる

HORIZON Proは「Android TV 10.0」を搭載しています。Wi-Fiに接続することで、プロジェクター単体でも映画や動画配信サービスなどを利用できます。

プリインストールアプリは、YouTube、Amazonプライムビデオ、NETFLIX、huluなどが入っています。Google PlayからdアニメストアやAbema TVなどのアプリをインストールすることも可能です。

実際に操作している様子がこちら。操作のレスポンスもスムーズでサクサク快適に使えます。

音声アシスタント(Googleアシスタント)にも対応しており、声でアプリを起動したり、天気の確認、スマートホームとの連携で家電の操作などが行えます。

HDMI入力からパソコンやゲーム機の映像出力にも対応

背面のHDMI端子からパソコンの画面を投影したり、PS5やNintendo Switchなどのゲーム機の映像を出力することも可能です。

HDMI接続した機器の電源ON・OFFに連動して、プロジェクター出力を切り替える「HDMI制御」にも対応しています。

さらに、ChromeCastにも対応しているので、スマホの映像を無線で簡単に転送することができます。

HORIZON Proを使って感じたメリット・デメリット

HORIZON Proを使って感じたメリット・デメリットをまとめると以下の通り。

■メリット
  • 自動台形補正・障害物回避はやっぱり便利
  • 部屋の電気を点けたままでも明るく見やすい
  • 音質・画質ともに満足度が高い
  • ゲームやパソコンの映像も大きく出力できる
  • プロジェクター単体でも映像コンテンツを楽しめる

HORIZON Proを使う最大のメリットは、手軽に大画面で高画質・高画質な映像が楽しめること。プロジェクターって、設置や微調整の手間が面倒に感じて次第に使わなくなった人も多いと思います。

HORIZON Proは、自動で投影位置や角度などを調整してくれるので、電源を入れてちょっと待つだけですぐに使い始められる手軽さが魅力です。

肝心の画質や音質も大満足の一言。

休日にお家で映画鑑賞をしたり、寝る前のYouTube動画視聴、音楽ストリーミングでBGMを流すなど様々な用途に使える万能なプロジェクターです。

■デメリット
  • 本体と電源アダプタどちらも大きめサイズ
  • 約17.6万円という価格の高さは買う人を選ぶ
  • 角度調整するには三脚や専用スタンドが必要

致命的なデメリットはありませんが、強いて言えば約17.6万円という価格の高さは購入を躊躇します。

確かに4Kの映像は高精細で美しいですが、自分にとって本当に必要なのかはよく考えたほうが良いでしょう。夜によく使う場合やフルHD画質でも良ければ、10万円以下でもAndroid TV搭載プロジェクターが販売されています。

プロジェクター本体と電源アダプタはどちらも大きめなので、希望する設置場所に置けないこともあると思います。予め設置する場所のサイズを計測して、電源が確保できそうか確かめておくと安全です。

まとめ

XGIMIの4Kホームプロジェクター「HORIZON Pro(ホライゾンプロ)」をご紹介しました。

プロジェクターの設置や調整が簡単に行え、静音性にも優れているので、積極的に使いたくなる魅力が詰まった一台です。

映像を見るだけならパソコンやTVのほうが快適な場面が多いですが、しっかり腰を据えて映像に没頭したいという用途にプロジェクターは最適です。

決して安い買い物ではありませんが、ホームシアターとしては最高峰の画質で映像を楽しめます。プロジェクターを明るい部屋でも使いたい、画質や音質をグレードアップしたい方におすすめです。

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