【初心者向け】MNP契約の罠にはまらない為にチェックする6項目
- ライター:鹿
スマートフォンをお得に契約したいときに必ずと言っていいほどMNP契約が必須になってきます。本体が0円で契約できたり、それに加えて高額なキャッシュバックを貰えたり…いいコトずくめのMNPですが、落とし穴もいくつかあります。そこで他社からオトクに乗り換える際に初心者が気をつけておかないといけない点をまとめました。
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目次
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1.今使っている携帯本体の分割金が掛かる
今契約しているケータイが分割で購入した時は、残りの分割金を支払う必要があります。ドコモなら「月々サポート」・auなら「毎月割」・ソフトバンクなら「月月割」という毎月の利用料から一定額を割引くサービスがあり、機種によって金額が異なっております。携帯電話を解約してしまうと月々の割引が終了し、残り金額を全て支払うことになります。
例えばauのiPhone5sをMNPを機種変更で契約後に他社へ乗り換える場合、本体代金2,835円が毎月割2,245円で相殺され、差し引いた残りの金額590円を支払っていました。しかし、他社へ乗り換えてしまうと毎月割が終了してしまうので、本体代金そのままの2,835円を残債が終了するまで支払い続ける必要があります。一年で解約したら、残りの一年間を支払います。
本体代金 | 毎月割 | 合計 |
---|---|---|
2,835円 (68,040円) |
-2,245円 (-53,880円) |
590円 (14,160円) |
本体代金が毎月割で相殺され、590円を2年間支払う |
本体代金 | 毎月割 | 合計 |
---|---|---|
2,835円 (68,040円) |
0円 (毎月割が消滅) |
2,835円 |
毎月割が消滅し、残りの年数だけ2,835円を支払うことになる |
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2.乗り換え前と後の会社で手数料が掛かる
他社へ乗り換える時には、乗り換える前のキャリアと乗り換え後のキャリアに手数料を支払う必要があります。
2年縛り解約金
携帯電話を購入する際に、2年縛りで契約している方もいると思いますが、二年以内に解約してしまうと違反金9,975円が発生します。
2年縛りのプランは数多くあり、ドコモは「ファミ割MAX50」「ひとりでも割50」「タイプXiにねん」、auは「誰でも割」「家族割」、ソフトバンクは「ホワイトプラン」があります。
これらのプランに加入すると、契約から「二年後の翌月(25ヶ月目)」に違反金なしで解約することが出来ます。月初(1日)に契約した時は翌月ではなくちょうど二年後(24ヶ月)だったり、ソフトバンクなら締め日によって変わってきたりと計算しづらいので、自分がいつ更新月なのか確認しておきましょう。
確認はケータイショップや各サポートサイトで確認することが出来ます。
ドコモ
au
ソフトバンク
しかし、2年過ぎればいつでも違反金なしで解約できる訳ではなく、二年後の翌月に解約やMNPをせずにしておくと自動更新されて次の更新月まで維持し続けなければなりません。
MNP転出手数料
MNPするときには必ず「MNP転出手数料」を支払う必要があります。各社共通して2,100円を現在使っているキャリアへ支払います。
新規契約事務手数料
携帯を契約するときには必ず「新規契約事務手数料」支払う必要があります。各社共通して3,150円を乗り換え先のキャリアへ支払います。
この3つの金額を合計すると…
2年縛り解除料 | 9,975円 |
---|---|
MNP転出手数料 | 2,100円 |
新規契約事務手数料 | 3,150円 |
合計 | 15,225円 |
MNPするだけで15,225円の費用が掛かってきます。更新月にMNPしても5,250円は掛かります。しかし、他社へ乗り換えるとこの額を上回る額のキャッシュバックがあるので、あまり気にしていないようです。
3.それ、本当に0円ですか?
ケータイショップや家電量販店で「実質0円!」と書かれているものを見たことはありますか?0円という言葉をそのまま受け止めると、とっても安いものだと感じてしまいますが騙されてはいけません。
実質0円というのは、二年間最後まで契約し続けたら0円になりますよという意味です。最初にお話した携帯の分割金でもありましたが、本体の料金は毎月の割引で相殺されて差額分が0円になっています。これを2年間相殺することで最終的に0円になる。という意味です。これが二年以内に解約すると、毎月の割引が無くなって本体代金を丸々支払うことになります。
本当に0円でケータイが買えるのは「一括0円」と書かれています。一括0円と書かれていなくても、キャッシュバックで本体代金を相殺することで0円で購入できるパターンもあります。iPhoneやAndroidの中でも人気があまりない機種だと2~6ヶ月後ぐらいには一括0円で買えてしまいます。これはケータイを買うというよりも貰うといったほうが正しいですね。
ケータイをMNPで買うときは「実質0円」ではなく「一括0円」を探しましょう。
4.料金プランの内容を把握しよう
MNPをする前に、MNP先の料金プランの内容をきちんと把握しておきます。どのキャリアも大体このような感じで料金が計算されます。
基本使用料 | docomo 783円(二年縛り) au・SoftBank 980円(二年縛り) |
---|---|
プロバイダ料 | 315円 |
パケット定額料 | 5,985円(7GB規制)※1 ※2 |
本体代金 | 機種により異なる |
毎月の割引 | 機種により異なる |
ユニバーサルサービス料 | 3円 |
合計 | 7,283円+本体代金-毎月の割引 |
- ※1 パケット定額のパターンがいくつかあり、iPhoneの場合は同じ7GB規制で525円割引の5,460円になります。
- ※2 ドコモは7GB規制を3GB規制にすることで1,000円割引の4,985円にしたり、3GBのデータ契約に変更して3,980円に変更することも出来ます。
MNPでは各社揃って2年間基本使用料が無料になるキャンペーンを行っているため、980円(ドコモは783円)の割引があります。
本体代金を分割で購入した場合は本体の分割代を相殺するような形でほとんど割引がないので、月々の料金は高くついてしまいます。これを先ほどお話した「一括0円」で購入すると、本体代金は発生せずに割引のみ残りパケット代などを相殺することが出来ます。
本体代金が他社に比べて高めのドコモは、その分だけ毎月の割引が高く付いている機種が数多くあります。月々サポートが3,000円を超える機種では2~3,000円台でスマートフォンを持つことも可能です。
5.有料コンテンツ契約内容を確認しよう
多くのケータイショップでは高額なキャッシュバックを受ける条件として、有料コンテンツや有料キャリアオプションが必須となっています。これは本体を格安で売ったりキャッシュバックをプレゼントすることで、ケータイショップの利益がなくなってしまうため、オプションに加入してもらい紹介料を貰って利益を出すようにしているためです。
このオプション加入はオプションの数と加入期間がお店によって異なっており、発売してすぐに一括0円で販売するお店などは315円のオプションが30個を2ヶ月間契約しなければならないときもあります。
計算してみると、
315円×オプション30個=9,450円
9,450円×2ヶ月=18,900円
約2万円弱になります。この金額が携帯代金に上乗せされるので、オプション契約中の携帯代金がとんでもないことになります。
もちろんオプションによって月額料金・解約方法が異なってくるので、金額がこれ以上に高く付いたり、解約するまでの手順が複雑になっていたり、時間がかかったり…ということがあります。
中にはこの期間は無料ですよ~というようなオプションもあるので、使わないと思ったら解除したほうが費用を抑えることが出来ます。この辺もお店の人が教えてくれるはずなので確認しておきましょう。
6.MNPのやりすぎに注意
MNPがオトクに買えることで、渡り鳥のようにあっちこっち短期間に何度もMNPを繰り返しているとケータイ会社がブラックリスト入りにして、一定の期間は契約することができなくなります。それだけではなく
ブラックリストの基準は公には発表されていませんが、MNP後に最低でも180日間は再度MNPすることは避けていたほうがいいと言われています。また、ソフトバンクは更に厳しくなっておりiPhoneを契約後に短期解約してしまうと、のりかえサポート違反金21,000円に加えてブラックリストに載りやすくなるらしいです。
まとめ
今回は初心者向けとして書いているので、MNP弾や案件の探し方などは割愛させていただきました。もっと詳しいことが知りたい時は以下の記事が参考になります。
今の時代、同じ携帯キャリアを使い続けていてもメリットがないので二年ごとに行ったり来たりするのが一番賢いやり方だと思います。ただしキャリアも利益を出すために料金プランなどを複雑にしています。機種変更とMNPでは二年間で約10万円の差が発生すると言われております。あなたも上記6点に注意してMNPをしてみてはいかがでしょうか?
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