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大画面をどこでも持ち運べるサングラス型のARグラス「XREAL Air」レビュー。Sumsung Dexと相性バツグン!

スマホを使って動画視聴を行っていると、手でスマホも持っていることが億劫に感じることはないでしょうか。わざわざPCやテレビの前まで移動するのもダルい…という面倒くさがりな筆者のような人も多いハズ。

そんなときに便利なのが、サングラス型のAR(スマート)グラス「XREAL Air」です。
見た目はただのサングラスですが、スマホやPCとUSB Type-Cケーブルで接続すると、目の前の空間に大画面が広がる”近未来”のガジェット。

買う前は何が出来るのか思い浮かばず、5万円台のARグラスでどんな体験ができるのか興味本位からポチリました。

ARグラス初心者の筆者が「XREAL Air」を開封し、付属品や初期設定、実際に使ってみた率直な感想をまとめて紹介します。

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XREAL Airの特徴・スペック

XREAL Airは、ARグラス(スマートグラス)と呼ばれるメガネ型のウェアラブル端末です。

メガネのレンズ部分にディスプレイが搭載されていて、スマホやPCと接続すると外部ディスプレイとして使用できます。

XREAL Airのスペック
カラー ブラック
サイズ 収納時:148mm×52mm×60mm
使用時:148mm×52mm×159mm
重量 79g
ディスプレイ 最大201インチ フルHD(1,920×1,080)×2
有機EL・リフレッシュレート60hz
TÜV認定アイプロテクト
接続方法 USB Type-C
対応OS Windows / Mac / Android / iOS
視野角 46°
保証期間 1年間
同梱品 XREAL Air本体、視力矯正レンズフレーム、ライトシールド、USB Type-C ケーブル(着脱式)、ノーズパッド×3、トラベリングケース、クリーニングクロス、ノーズパッド着脱用ピック

■XREAL Airの特徴
  • わずか79gの軽量コンパクトで持ち運びやすい
  • USB Type-Cケーブル1本で接続できる手軽さ
  • サムスン製スマホでSamsung DEXが利用できる
  • アプリと連携するとウィンドウを多数配置して使える

VRゴーグルは視界全体を仮想空間にするのに対し、ARグラスは現実世界に映像を拡張する技術です。

数多くある製品の中でも「XREAL Air」は、有線接続の映像出力に特化したことで5万円を切る価格で手に入ります。

別売りの「XREAL Beam」と組み合わせると、スマホやPCとワイヤレスで接続可能です。バッテリーを内蔵しているので、デバイスを充電しながらでも使えます。

XREAL Airの外観・付属品

パッケージは黒を基調としたクールなデザイン。

側面のペリペリを剥がしてケースとご対面。

付属品

箱の中にはXREAL Air本体のほかに様々なアクセサリー品が入っていました。

■内容物
  • XREAL Air本体
  • 視力矯正レンズフレーム
  • USB Type-C ケーブル(着脱式)
  • ノーズパッド×3
  • ライトシールド
  • トラベリングケース
  • クリーニングクロス
  • ノーズパッド着脱用ピック

USB Type-Cケーブルは、コネクタ部分がメガネのツルの形に合わせて変形した専用品。被膜がナイロンで覆われており、折り曲げにも強そうな太めのケーブルです。

ノーズパッドはS/M/Lのサイズ別に3種類から選べます。専用の着脱用ピックを使って外せるみたいですが、これがめちゃくちゃ固くて取り外すのに一苦労。

壊れるんじゃないか…?と思うほど力を込めたら「ポロッ」と外れました。

専用ケース

専用ケースはハードタイプでしっかりとした作り。やや大きめで嵩張るので、別のケースを用意して軽量化させようと思います。

ケースを開けるとXREAL Air本体が出てきました。

仕切りの下にケーブルとライトシールドをまとめて収納できます。

XREAL Air本体

こちらがXREAL Air本体。第一印象は思っていたよりも普通にサングラスの形でした。

サングラスよりも少し厚みと重さがありますが、遠目から見たらARグラスと気づかれないと思います。

ガラスの内側にディスプレイが内蔵されており、ここにFHD解像度のモニターが2枚投影されます。

アニメでよくあるスカウターのように、現実世界に画面が表示されるとテンションが上がります…!

真上から見るとやや厚めのサングラスといった感じ。

ヒンジは軽い力で広がるので、頭の大きさに合わせてフィットします。

角度も3段階で調整可能。

右側面にはディスプレイボタン・輝度調整ボタンがあり、耳に当たる部分には左右それぞれにスピーカーを内蔵しています。

ライトシールドを装着すると、光を遮って画面がより見やすくなります。映像に集中したい人におすすめ。

XREAL Airの使い方

左のツルにあるUSB Type-Cポートにケーブルを差し込みます。

使用するデバイスにケーブルを接続して準備完了。XREAL Airを掛けるだけで、目の前に大画面が広がります。

筆者はフォルダブルスマホのGalaxy Z Fold4を使用しました。

装着した様子がこちら。サングラスが絶望的に似合わないのはさておき、本体重量やケーブルの重さは慣れるまで違和感がありました。

ノーズパッドのサイズやツルの角度を調整して、自分好みに変更すると徐々に慣れてきました。

ケーブルはツルの形に曲がっているので、耳の後ろにケーブルが回って邪魔になりにくいです。

XREAL Airを装着しながらでも、スマホ操作は特に問題ありません。

Androidアプリ「Nebura」と連携して使う

Androidスマホで使う場合、専用アプリの「Nebura」をインストールします。

対応機種一覧を見るとAQUOS、arrows、LG、OPPO、Galaxy、Xperiaの一部機種のみ対応しています。(iOSには非対応)

このアプリでは画面のミラーリング以外にも、レンズ越しの空間に3Dウィンドウを複数立ち上げる「ARモード」が使えるようになります。

ARモードでは、スマホをリモコン代わりにして空間に表示されたウィンドウを操作します。

やや癖のあるUIですが、慣れてしまえば直感的に操作できると思います。

設置する位置やサイズを自由に調整でき、画面の解像度や明るさも実用的でした。

ウィンドウを最大5個まで並べられる

現時点でできることはギャラリーの表示やウェブブラウジングなど簡単な内容ですが、今後昨日が拡張されていけばより便利に活用できそうです。

Galaxyのスマホでデスクトップモード(Samsung DeX)を使う

Androidの一部機種では、外部ディスプレイに接続するとPCのようなウィンドウ操作に対応しています。

筆者が使っているGalaxy Z Fold4も「Samsung Dex」に対応しており、XREAL AirにBluetoothキーボードを組み合わせてどこでもPCライクな作業環境を作れます。PCが入らない小さなカバンでもこれなら無理なく入ります。

メールの返信やブログの文章作成など、テキストベースの作業ならPCの代わりとして十分使えました。ARのコンテンツには興味がなくても、外部ディスプレイをこれだけ小さく・軽く持ち運べるだけでも他にはない大きな強みです。

ディスプレイは他人が横から覗き込めないので、プライバシー保護にも役立ちます。

M1以降搭載のMacなら最大3画面の拡張表示ができる

Appleシリコンを搭載したMacであれば、ベータ版の「Nebula for Mac(β版)」を利用して最大3画面まで拡張表示に対応しています。(Windows版は開発中)

最大3画面の出力に対応

USB Type-Cケーブルを接続するとフルHDモニターとして認識し、目の前に仮想のディスプレイが出現します。「おー!SF映画とかでよく見るやつだ…!」とワクワクが止まりません。

マルチウィンドウ表示にも対応しており、最大3画面を同時に出力可能です。↑の動画ではフリッカーが出ていますが、肉眼で見るときは映像のチラツキなどはありません。

3画面なら効率よく作業できると思いきや、視野角がやや狭いので複数画面を一覧するには厳しい印象でした。ウィンドウを多数並べて作業するよりも、参考資料を横に表示してたまに見るくらいの用途なら問題なく使えました。

アプリの設定画面から画面を奥に遠ざけることで一覧できるものの、今度はウィンドウが小さくなって文字が潰れてしまい、これはこれで視認性が低くなります。

Mission Control(ウィンドウ一覧)を表示すると表示がおかしくなり、カーソル操作が受け付けなくなるなど、ソフト面がまだ追いついていない印象を受けました。XREAL Airのみで快適に作業を完結させるにはもう少し安定感が欲しいです。

他のユーザーの口コミを見ると、MacBookのクラムシェルモードには非対応とのこと。自宅でMacBookを閉じてデスクトップPCのように使っている人は要注意です。

XREAL Airの良かったところ

■メリット
  • わずか79gの軽さ・サングラス型で携帯性が抜群にいい
  • ケーブルを接続するだけですぐに使える手軽さ
  • 明るく見やすい・遅延のないディスプレイ表示
  • 他人にディスプレイを覗かれる心配がない
  • GalaxyスマホでSumsung DEXが使える
  • M1以降のMacで3画面の出力に対応している

XREAL Airの最大の魅力は、携帯性が抜群にいいところ。サングラス型でいつでもどこでも気軽に持ち運べる・使えるのはVRヘッドセットにはない強みです。掛けてみてもそれほど重さを感じず、寝転がりながらでも使えるのは便利でした。

ディスプレイの品質も想像以上に綺麗で明るく、いい意味で期待を裏切られました。解像度こそFHD×2枚ではあるものの、有機ELで黒の締りがあり発色の良さが際立ちます。

特にGalaxyスマホやM1以降のMacを持っている方は、画面の拡張表示に対応しているので特にオススメです。どこでも持ち運べる外部モニターとして、これほど携帯性がいい製品はありません。

XREAL Airの気になるところ

■デメリット
  • XREAL Air単体では無線接続できない
  • 視野角が狭くてウィンドウが見切れる
  • 頭の動きによって少し画面が揺れて酔いやすい
  • ARモードの対応コンテンツが少ない
  • Windows版では1画面のミラーリングのみ対応

使ってみてイマイチに感じたポイントは、思っていたより画面酔いしやすいこと。考えたら当たり前のことではあるものの、頭が少し動くだけで画面が揺れてしまいます。一点を集中して見ていると画面酔いしやすいのは盲点でした。

有線接続のみ対応なのは不便に感じる人もいると思います。個人的には遅延なく接続できる点で有線接続でいい派なのですが、接続するデバイスの電力を消費するため、スマホやタブレットで使用する際はバッテリー残量に気をつける必要があります。

外部モニターとして使う場合、物理的なモニターを並べるよりも視野角が狭くなるため、複数画面を行き来するにはやや使いづらく感じました。サイズや性能を考えると仕方ないところですが、理解したうえで使うには問題ありません。

Windows版のアプリは現在開発中のため、複製表示にしか対応していない点も惜しいです。

XREAL Airのレビューまとめ

サングラス型のARグラス「XREAL Air」をレビューしました。興味本位で買ってみたところ、想像以上に楽しくてハマりそうです。

ソフトウェアの作りはまだまだ荒削りなところはありますが、ハード面での使い勝手は想像以上に良かったです。XREAL Air単体では動かせず、機能を割り切ったおかげで手軽な使い心地と低価格を実現しています。

XREAL Air自体にバッテリーを搭載していないのは、逆に考えるとバッテリーの充電する機器が増えない、バッテリーがへたって製品寿命が短くなることを考えると英断だと思います。

旅行やお出掛けのお供としてカバンに入れやすく、飛行機などで移動中にコンテンツ消費が捗りそうな気がします。Androidの外部ディスプレイ出力対応の機種や、AppleシリコンのMacを持っている方はぜひ検討してみてください。

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writer : 鹿
このブログを管理している鹿。Webデザインとガジェットが好き。