メーカー担当者や有名ライターなど豪華メンバーが勢揃いの「第2回 #めんたいガジェットフェス」に参加してきました。イベントレポート前半
2016年1月16日、福岡で行われた大規模なガジェット系イベント「第2回めんたいガジェットフェス」に参加してきました。今回は旅行・イベントレポートを簡単にまとめていきたいと思います。
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今回はサポーターとしてイベントに参加
イベント当日は一般参加者より少し早めに来て会場設営のお手伝い。サポーターは青いTシャツが配られました。
開始時間が近づくにつれて続々と集まってきます。やはりこういったイベントは男性が一人で来ることが非常に多いですね。
あっと言う間に会場は満員に。外は寒いですが会場内は熱気で包まれていました。途中でTwitterのハッシュタグ「#めんたいガジェットフェス」がトレンド入りしたりと大盛況でした。
イベント全体のツイートをTogetterでまとめているので、話の流れは何となく分かるかと思いますが当ブログでも一応まとめておきます。
オープニングセッション~拡大する国内SIMフリースマホ&MVNO市場!2015年の動向を振り返り、今後の展開を大胆予測!
2015年では国内キャリアでもSIMロック解除が義務化され、MVNO需要に伴って1~3万円台の格安スマホが大きく普及した1年でした。また、MADOSMAやKATANA01などの安価なWindows 10 Mobile端末が発売されて、国内でも徐々にラインナップが増えてきています。
今回は「SIMフリー」「MVNO」「Windows 10」をテーマにモバイル業界の著名人でオープニングセッションが行われました。
左から順番にITライターの甲斐寿憲(@ksgkkai)さん、地元沖縄でモバイルプリンスとしてラジオ番組などで活動する島袋コウ(@mobileprince_pr)さん、ケータイショップに約10年間勤務していた黒ぽんこと迎悟(@kuropon)さんの3人。
司会は実行委員会のタブ買いさんこと光瀬誠さんが行いました。
2015年国内SIMフリースマホ市場のポイントを振り返る
2015年国内SIMフリースマホ市場のポイントとして、ZenFoneシリーズが多く販売されており「ちょっと出し過ぎでは…」とも言われていました。性能怪獣ことZenFone2や、レーザーAFを搭載したZenFone 2 Laserなどが多く売れておりオススメしやすいとのこと。
国内SIMフリースマートフォンの価格帯。2~3万円台が多く販売されており、キャリア端末の半額以下でまともに使えるスマホが手に入ります。
甲斐さん「この価格帯から選ぶなら3~5万円台がオススメ。メーカーは格安スマホと呼ばれたくない。」
モバイルプリンスさん「キャリアで販売されている10万円が数週間でMNP一括0円で販売され、手に入れた端末が白ロムとして流れてきており、価格帯が馬鹿になってきている。ばら撒きが総務省で問題視されているので、これからはSIMフリースマホ中堅機種も注目されていくだろう。」
黒ぽんさん「3万円であれだけ動くものを出されてしまうと携帯屋が困ります。あれだけ安いならダメだと買い直すみたいなのもできまてしまいますね。」
即日開通カウンターもまだ利用者が少ない
徐々にMVNOの即日開通カウンターや店舗が増えてきているものの、会場内で「実際に利用したことがある」という方はほぼ居ませんでした。写真に写ってはいけない人がいるのは気にしないでください!
黒ぽんさん「楽天モバイルやmineoなどが展開していますが、一般層へ普及するためにインターネットでいくら宣伝しても、地方には少なかったりとまだまだ難しい物があります。」
モバイルプリンスさん「沖縄の実店舗には『レキオスモバイル』があります。MVNOでは珍しい銀行引き落としが可能です。料金未払いを予防するためにクレジットカードに限定する事業者も多いですが、レキオスモバイルの本業は家賃保証会社なので取り立てに自信があるのでしょう。」
MVNOは付加価値創造時代へ
MVNOにも徐々に面白いサービスが増えてきて、mineoのパケットタンクやFREETELのApp Store限定でパケットを無料にするなど、他社との差別化のために”付加価値”を付けて来ています。
黒ぽんさん「オンデマンドの動画サービスだけ無料になるJCOMモバイルとかも面白いですね。」
モバイルプリンスさん「自社コンテンツと絡めるならDMMでしょう。いつでも動画が見られるサービスが出てくればコンテンツ提供者にちゃんとお金が落ちて健全になると思います。」
Windows 10 MobileとBlackBerryについて
甲斐さん「Continuumが使えるのが良くKATANA 02も使っているけど物足りなくなってしまった。Windows 10 Mobileはアプリ数が足りなくて一般の方にはまだオススメできないかなぁといった感じ。」
Continuumはスマホをモニターに繋ぐことで、モニターの表示がディスプレイ側の解像度に合わせてPCのようなレイアウトで表示されるようになり、効率的な作業が可能になります。
モバイルプリンスさん「これまではLumiaを海外から輸入して技適警察に怯えながらこっそり使わないといけなかったWindows Phoneを国内で堂々と使えるようになったのは本当に良い時代になりました。」
BlackBerryはドコモでの料金プランが高く、MVNOが注目されているタイミングとズレてしまい勿体無い。BlackBerryはBlackBerryで女性との会話のきっかけになる。
今後の動向について
黒ぽんさん「正直なところ総務省のやつ、嫌ですよね。Xperia Z5 Premiunとか一括で9万円もする本体が、分割で購入しやすかったのが難しくなってしまいます。ソフトバンクの1GBプランについても安くないよね。」
SIMロック解除の義務化においても、せっかく解除しても自社のBankのみ対応だったりと他社での使い勝手が悪いです。よく海外に行く人ならまだしも、購入から半年間は解除出来ないという独自のルールを設けたりして、ユーザーが本当に求めていた物とは違う結果となりました。
モバイルプリンスさん「地元沖縄ではMVNOや格安SIMの認知度がまだまだです。予め覚えておかないといけない予備知識が多く、もっと契約しやすい環境が整えば徐々に売れていくのではないか。今後は総務省がどのような流れを作っていくかが大切です。」
最後はサポーターとして参加していたそうすけさんに無茶振り。
そうすけさん「SIMフリー端末増えてきたのは嬉しい。一般ユーザーがそれを使おうとするのは一つの壁になり、そこを上手く浸透させていけば紹介しやすくなる。」
セッションの紹介で使用した一部の画像は、そうすけブログ.comのそうすけさん(@sosuke14jp)からお借りしました。ありがとうございます!
NuAns NEOのチャレンジ by トリニティ
お次はWindows 10 Mobileの「NuAns NEO」で注目を浴びているトリニティさんのセッション。星川社長がNuAns NEOを使いプレゼンを行いました。会場内は電波が異常なくらい飛び交っているので少々トラブルがありましたが、PCと同じようにPowerPointを操作出来ていました。
トニニティは今年で10年目になる会社で、雑貨やインテリア、イタリアンレストランなど多岐にわたる事業を行う会社です。
開発コンセプト
ガジェットとインテリアを融合した新しい製品を生み出したい。NuAnsの世界観を生活の中心へ持っていくことをテーマとして、NuAns NEOの開発が始まりました。
星川さん「日本のスマートフォン市場は全スマホユーザーの半分近くがiPhoneを利用しており、iPhoneの代わりが存在しない。格安スマホかキャリアで販売されている高級機のどちらか2択しか選択肢がない。」
星川さん「中国のODM工場にあるリファレンスモデルを購入すれば、スマートフォンは簡単に作れます。しかし、既存のスマートフォンと全く変わらないごく普通の製品が出来上がります。」
星川さん「それでは『安い』というだけの価値しかありません。NuAns NEOは一から設計を見なおして開発に取り掛かりました。」
開発にあたってトリニティでは、いくつもの”こだわり”を散りばめています。
あえて薄さ競争を辞めた
持ちやすさにこだわり、あえて適度な厚みをつけたラウンドフォルムにすることでホールド感を実現。
中のパーツを下に配置することで、重心が下に下がって安定した操作が可能。持ちやすさ・使いやすさに強いこだわりがありました。
端子の位置にもこだわりが。端末の底部をよく見てみるとイヤホンジャック、microUSB端子、スピーカーなどが横一列に揃っています。「端末の端子が真っ直ぐ揃ってる端末は殆ど存在しない」と紹介していました。
スマートフォンもっとも重要なのがバッテリー。薄さ競争を辞めたことにより3,300mAhのバッテリーを搭載し、長時間駆動を実現させました。
好きな組み合わせで選べる2種類のカバータイプ
NuAns NEOの最大の特徴は、端末と外観を分けること。シンプルな黒地の本体と2パターンのカバーを組み合わせて使い、毎日のファッションに合わせて付け替えることが可能。
ツートンカラーのカバーでは上下の2パーツずつ・各8パターンに分かれており、木目調やサラサラとした布地のようなものまで合計64通りの組み合わせができます。
コンセプトとギミックは素晴らしいのですが、一般ユーザーからすると「iPhoneケース付けているの何か違うの?」と感じる面もあるかもしれません。
フリップ式のカバーではフリップを開くとスリープ解除、フリップを閉じるとスリープされます。内側は起毛素材で出来ているので画面を傷つける心配もありません。
展示コーナーで実際に触ることが出来たので、本体やカバーの質感については後述します。
また、ラクジュアリーブランドのGRAMAS(グラマス)さん協力の元、レザー素材のケースも販売。片面18,000円のケースなので、本体39,800円、カバー36,000円と中々のお値段になります。
カバーのこだわりを紹介しているうちに時間切れになりました。中身についてもっと話を聞きたかったので少々残念でした。
展示コーナー
展示コーナーではトリニティ、VAIO、日本エイサー、HTC NIPPON、gadgetsquare、ポケットシステムズ、Project Connect、明太商店(敬称略)が出店しておりお昼時には多くの人たちがチェックしていました。
トリニティ
トリニティさんは先ほど紹介していたNuAns NEOのカバーと本体を展示。社長が自身を持ってオススメする手に馴染むラウンドフォルムは触ってみると納得。細かいところまで手を抜いていないのがいいですね。
ツートンカラーのカバーを付けた状態。シンプルで飽きのこないデザインに加えて触り心地もよく、実際に手にしてみると欲しくなってくる端末でした。Windows 10 MobileよりAndroidで中身もカスタマイズして出して欲しかったなんて事を考えたり。
本体はちょっと変わった角丸の箱に入っており、本体を取り出した後に貯金箱として利用できる工夫も。
その他にも同社が展開する「Simplism」の製品も展示されていました。
HTC
HTCのブースでは大人気のDesire 626、Desire EYEの実機にDotviewカバーを実際に触れます。お店だと防犯タグが付いていて持ち心地を試すことが難しいですが、ここでは販売されている商品と同じ状態で展示されていました。
長年SIMフリーのAndroid端末を開発していただけあって、動作の快適さやUIなどは他社の同価格帯と比べてもしっかりと作りこまれている印象です。
恐竜をモチーフにした「RE Diplo」はレンズだけのアクションカメラです。片手で持って撮影したり、自撮り棒に取り付けたり、ロードバイクに取り付けてみたり、IPX7相当の防水対応を活かして水場での撮影も。
グリップ部分にセンサーを搭載しているので本体を握るだけで電源ONになります。裏面のボタンを押すと写真撮影、長押しで動画撮影が可能。スマホと連携すれば遠隔操作も可能で、面白い使い方が出来そう。
日本エイサー
日本エイサーさんはモニター、ノートPC、プロジェクター、スマートフォンの展示。その中でも気になったのが楽天モバイルで独占販売をしていたZ330の上位モデル、
の「Liquid Z530」というスマートフォンです。
スペックは5インチHDディスプレイにMediaTek MT6735 1.3 GHzクアッドコア、RAM 2GB、ROM 16GBと最低限必要な要素は抑えていて、22,000円で買える安さから大人気の商品らしいです。(記事公開直後、Z330と間違えて紹介していました。お詫びして訂正いたします。)
実際に触ってみましたが、持ちやすいラウンドフォルムやヘアライン加工の背面カバーで安っぽさは感じません。ハイレゾ対応+大型スピーカーで音にもこだわったモデルです。
VAIO
ポケットシステムズ
スマートフォンアクセサリーメーカーのポケットシステムズさんでは、リングストラップなどの定番商品をはじめ、充電ケーブルをMagSafe風にする商品や充電ケーブルとOGTケーブルを切り替えて使える製品など、ちょっと変わった商品も取り扱っています。
商品詳細はメーカーさんのブログで紹介されているので、こちらをご覧ください。
gadgetsquare
gadgetsquareさんは、ガジェオタ御用達のSIMピン・SIMカッターの他にスマホのカメラに取り付けるレンズが豊富に用意されており、レンズを付けて試すことが出来ました。
Project Connect
1箇所だけ同人誌の販売をしているProject Connectさん。コミケで頒布されていたConnect!シリーズと、全世界で圏外の痛SIMが販売されています。会場でも人気ですぐに完売になりました。
出張版アスキーストア
出張版アスキーストアではWeb限定販売の商品が実際に手に取って購入できます。スマホをたくさん持ち運べるオフ会バッグなど、ココでしか買えない商品がずらりと並びます。
明太商店
明太商店では、私も持っているドロイド君ハンドタオルやフィギュア、精巧な作りで定評のあるビザビさんの保護フィルムなどが販売されています。めんたいガジェットフェス限定商品などもありました。
続きはまた次の記事で。
長い、長すぎる…。ここまででやっと午前中です。クソ長くなったのはそれだけ内容が濃かったんです。
イベントレポートとかやったことないので事細かく書いているのですが、ちょっと削ったほうがいいかもね。ここまで書いてて思った。流石にこのスクロール量は嫌がらせになってしまうので、次回はもう少し簡潔に書きます。
後半戦はモバイルプリンスさん、黒ぽんさん、せうさんによる初心者向け講座と、ACCNさんとモバイルプリンスによる週間リスキースペシャル、抽選会の様子などをレポートする予定です。