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【ベストバイガジェット2022】前作から欠点を潰してきたフォルダブルスマホ「Galaxy Z Fold4」が手放せない!

ぜろさん(@_0_zero)主催の「今年のベストバイガジェット Advent Calendar 2022」に参加しています。前日はくじさん(@imcz_izu)の「【ベストバイガジェット2022】お気に入りの音楽を『挟んで』聞く!令和に復刻した「サウンドバーガー」 AT-SB2022」でした。

どうもこんにちは。とくめい(@tokumewi)です。普段はガジェットや格安SIM、格安航空券のLCCを使った激安旅などについて書いています。

今年を振り返ると、物欲に負け続けてスマホやカメラなどを買い漁った1年でした。数はそれほど多くありませんが、1個あたりの単価が高くなって破産寸前です。

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今年買って良かったガジェットは「Galaxy Z Fold4」

そんなわけで、今年買った中で一番良かったガジェットは「Galaxy Z Fold4」です。今年の11月末に購入して3週間ほど使っていますが、どの製品よりも今の生活を変えてくれました。

フォルダブルスマホは、前モデルの「Galaxy Z Fold3」を2週間お借りして試用していました。このときは借り物だったこともあり、あまり使いこなせぬまま返却してしまいました。

後継機となるGalaxy Z Fold4では、前作の弱点だった部分をしっかりと改善してきており、一般的なスマホとしても使いやすく進化しています。

新品での販売価格は約25万円とめちゃくちゃ高いですが、ロマンあふれるスマホであることは間違いないです。筆者はドコモ版(SC-55C)の中古品を約19万円(PayPay還元で実質17.5万円)で購入しました。(それでも高い)

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Galaxy Z Fold4のメリット

Galaxy Z Fold4を3週間使ってみて感じたメリットをまとめると以下の通り。

■メリット
  • 大画面をポケットに入れて持ち運べる
  • フレックスモードが便利
  • 発熱が少なくバッテリー持ちが良くなっている
  • nanoSIM+eSIMのDSDVに対応
  • 防水・Felica対応で「普通のスマホ」としても使える
  • カメラ性能が向上している

大画面をポケットに入れて持ち運べる

Galaxy Z Fold4はディスプレイを折り畳めるフォルダブル式のスマートフォン。閉じると6.2インチのスリムなスマホとして使えて、開くと7.6インチのタブレット級の大画面を使える1台2役になるのが特徴です。

大画面のスマホが普及する昨今では、本体サイズが年々と大きくなっていくのがネックでした。Xperiaのように画面を縦に長くすることで横幅を抑える工夫もありましたが、そうすると動画視聴などで無駄な黒帯が増えてしまいます。

フォルダブルスマホなら、利用するコンテンツに応じて縦長のカバーディスプレイと正方形に近いメインディスプレイを使い分けできます。これが使ってみると想像以上に便利で、元のスマホには戻れなくなりました。

前モデルから引き続き、メインディスプレイ・カバーディスプレイともに最大120Hzのリフレッシュレートに対応。表示するコンテンツに合わせて自動で可変することで、消費電力を抑えることができます。

閉じた状態は横幅が約67mmになり、一般的なスマホよりも細長い形状です。一般的なスマホよりも厚みが1.5倍ほどあるものの、横幅がスリムなおかげで筆者の小さな手でも握りやすく感じました。

Galaxy Z Fold3
Galaxy Z Fold4

Galaxy Z Fold3と比べてヒンジが細くなり、カバーディスプレイの横幅が少し広がりました。数値上で見ると僅かな差に感じますが、画面の見やすさやフリック入力の操作性が向上しています。

カバー画面の比較
Galaxy Z Fold3 Galaxy Z Fold4
画面サイズ 約6.2インチ 約6.2インチ
解像度 2,268×832(HD+) 2,316×904 (HD+)
アスペクト比 24.5:9 23.1:9

Galaxy Z Fold3ではカバーディスプレイの横幅が極端に狭く、結局メインディスプレイばかり使っていましたが、Galaxy Z Fold4ではカバーディスプレイの使用頻度が増えました。一般的なスマホよりも縦長なので、SNSなどのスクロールするコンテンツと相性が良いです。

フレックスモードが便利

Galaxy Z Fold4のヒンジ部分は自由に角度調整が可能。三脚などを用意しなくても自立してくれるので、動画視聴やカメラ撮影時にあると便利な機能です。

また、画面を途中まで折り曲げると「フレックスモード」になり、上部にYouTubeの動画、下部に操作パネルやコメント欄などを表示できます。Android 12の頃よりも対応アプリが増えていて、より使いやすく進化しています。

発熱が少なくバッテリー持ちが良くなっている

Galaxy Z Fold4では、現行機で最高峰のCPU「Snapdragon 8+ Gen 1」を搭載。グラフィックが重たいゲームなどもサクサク快適に遊べます。メモリは12GB、内蔵ストレージは256GBと容量に余裕があるのも嬉しいですね。

OSはタブレットなど大画面向けに最適化された「Android 12L」が搭載されており、ドコモ版では発売から2ヶ月ほどで「Android 13」へアップデートが降ってきています。

Galaxy Z Fold4のスペック
発売日 2022年9月29日
本体サイズ 閉じた状態:155.1mm x 67.1mm x 14.2~15.8mm
開いた状態:155.1mm x 130.1mm x 6.3mm
重量 263g
ディスプレイ カバーディスプレイ:6.2インチ 2,316 x 904(HD+)
メインディスプレイ:7.6インチ 2,176 x 1,812(QXGA+)
ディスプレイタイプ:Dynamic AMOLED 2X(有機EL)
リフレッシュレート:1-120Hz
最大輝度:1,000ニト
OS Android 12L→Android 13
CPU(SoC) Snapdragon 8+ Gen1(3.1GHz + 2.0GHz オクタコア)
メモリ(RAM) 12GB
内蔵ストレージ(ROM) 256GB
外部ストレージ 非対応
メインカメラ 広角:5,000万画素(23mm相当)F1.8、1/1.5インチセンサー
超広角:1,200万画素(13mm相当)F2.2、1/3インチセンサー
望遠:1,000万画素(66mm相当)F2.4、1/3.9インチセンサー
インカメラ カバーディスプレイ(パンチホール):約1,000万画素 F2.2、1/3.2インチセンサー
メインディスプレイ(画面内蔵型):約400万画素 F1.8、1/3.1インチセンサー
イヤホンジャック 非対応
バッテリー容量 4,400mAh
USB端子・規格 USB Type-C(USB 3.2 Gen 1 )
急速充電 Power Delivery、PPS対応(最大25W)
ワイヤレス充電(Qi)・ワイヤレスパワーシェア 対応(最大10W)
防水 対応(IPX8)
おサイフケータイ(Felica) 対応
Sペン 対応(「S Pen Fold Edition」または「S Pen Pro」)
SIMカード nanoSIM + eSIM
Wi-Fi Wi-Fi 6E 802.11 a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth Bluetooth 5.2
生体認証 指紋認証(電源ボタン一体型)、顔認証
カラーラインナップ
  • グレーグリーン
  • ファントムブラック
  • ベージュ
  • ※国内ではグレーグリーンのみ販売
販売価格(端末購入プログラム時) ドコモ:249,700円(148,060円)
au:249,960円(149,040円)

ベンチマークアプリの測定結果はこちら。

Antutu Benchmark
(V9.4.4)
GeekBench 5 3DMark
(Wild Life Extreme)
総合:1,007,263
CPU:236,228
GPU:443,200
MEM:162,793
UX:165,042
シングルコア:1,320
マルチコア:3,771
Overall Score:2,759
Average frame rate(FPS):16.50

今まで使っていたXperia 5Ⅲの「Snapdragon 888」も十分高性能でしたが、高負荷をかけると発熱が酷くて長時間パフォーマンスを維持できないデメリットがありました。Galaxy Z Fold4は放熱性にも優れており、普段使いでは発熱対策も問題ありません。

発熱が少ないためか、4,400mAhのバッテリー容量なのに電池持ちが向上しているように感じます。メインディスプレイを使うと消費は激しくなるものの、筆者の使い方では1日普通に使ってもバッテリーは半分近く残っています。

nanoSIM+eSIMのDSDVに対応

Galaxy Z Fold4の買い替えの決め手になったのがDSDV対応。国内版では初となるnanoSIM+eSIMによるDSDVの運用が可能になりました。

他社バンドにも概ね対応しているため、キャリアの異なる回線を用意して冗長化もやりやすいと思います。

筆者はメイン回線とサブ回線で通話用・データ用にそれぞれ端末を分けて運用していましたが、これでようやく1台にまとめることができそうです。SIMの切り替えも通知領域からサクッと切り替えできるのも気が利いていますね。

防水・Felica対応で「普通のスマホ」としても使える

前作のGalaxy Z Fold3に続き、IPX8等級の防水、おサイフケータイ(Felica)、ワイヤレス充電に対応しています。国内版では需要の高いおサイフケータイに対応しているため、これ一台で何でもこなせる万能な機種です。

筆者は普段の買い物をID決済で支払う事が多く、旅行中はSuicaで改札を通ります。昔はカードを沢山持ち歩いていましたが、決済アプリを使い分けることでスマホにほぼ集約することができました。

カメラ性能が向上している

カメラ性能もGalaxy Z Fold3から大幅に強化され、メインの広角カメラが5,000万画素に変更されています。撮影時は4つのピクセルを1つに統合する「ピクセルビニング」により、1,200万画素にしてダイナミックレンジや高感度耐性が向上しています。

望遠カメラは光学2倍→3倍にアップし、従来の2倍相当はメインカメラのクロップで対応できます。元々が5,000万画素と高画素なため、画質の劣化が少なく想像以上に実用的でした。

フォルダブルスマホならではの機能として、カバーディスプレイを使ってメインカメラで自撮りを楽しめたり、メインディスプレイの大きな画面でプレビューできます。

さらに、画面を途中まで開く「フレックスモード」で三脚なしでも自立して設置が可能です。夜間など手ブレしやすい状況でも長時間露光で撮影できるのは思いのほか便利でした。

それでは実際に撮影した写真を載せておきます。Galaxyらしい派手な色合いは好みが分かれそうですが、ぱっと見で綺麗だと思える写真に仕上げてくれます。

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Galaxy Z Fold4のデメリット

ここまで良いところを紹介してきましたが、全てが完璧なスマートフォンはまだ存在しません。特にフォルダブルスマホという市場はまだまだ発展途上なので、かなり人を選ぶ機種だと思います。

(分かっていたけど)本体が重たい・分厚い

フォルダブルスマホ最大のデメリットは、一般的なスマホよりも本体が大きく重くなってしまうこと。ディスプレイが2つあるので仕方ないとはいえ、約263gの重量はずっと持っていると腕が疲れてきます。

端末を開いて使っているときは、両手で持っているのでそこまで重さを感じません。7インチのタブレットとして考えたらかなり軽い部類に入ります。

荷物の軽量化のために重たいスマホに買い替えるか、スマホとタブレットを2台持ちするべきかは好みによって選ぶのがいいでしょう。

価格が高価なのでケースやフィルムなどを付けず裸で使うことはできず、薄型の保護ケースとガラスフィルム、落下防止のスマホリングを付けて使用すると約300g程度になりました。

本体の厚みについてはしばらく使ってみると慣れてきます。筆者のようにズボンのポケットにスマホを入れるときは、本体の厚みが気になるかもしれません。

メインディスプレイの最適化が今ひとつ

Android 12Lを搭載したGalaxy Z Fold4では、タスクバーを常時表示してPCライクにアプリを切り替えできるようになりました。

複数アプリを同時に立ち上げてマルチタスクで操作するには便利ですが、アプリを単体で利用するにはUIの最適化が進んでいないように感じます。

アプリ版Twitter(カバーディスプレイ)
ブラウザ版Twitter(カバーディスプレイ)
アプリ版Twitter(メインディスプレイ)
ブラウザ版Twitter(メインディスプレイ)

例えばTwitterアプリでは、画面サイズが大きいメインディスプレイでもスマホの画面を横に引き伸ばした状態になり、画面の小さいカバーディスプレイのほうが情報量が多くなる本末転倒な状態になっています。

文字入力についても同様に、純正のGalaxyキーボード以外は開閉に連動してフリックとQWERTYキーボードを切り替えることができません。開閉ごとにキーボードの設定を変更するのが面倒なので、下記方法を使ってキーボードアプリを開閉に合わせて変更しています。

microSDとイヤホンジャックに非対応

Galaxy Z Fold4は、microSDとイヤホンジャックに非対応です。これらが必要な方は、別途SDカードリーダーやUSB Type-Cの変換アダプタを用意しておきましょう。

最近ではAndroid端末でも非搭載の機種がほとんどです。昔はiPhoneとの差別化としてアピールしていたのに同じような仕様になってしまいました。

高価なので雑に扱えない

「どんなスマホも雑に扱うなよ」という意見はごもっともですが、フォルダブルスマホは故障すると修理費用がとんでもないことになります。

気軽に買い替えることができない値段のため、新品を購入するならキャリアの返却プログラムを利用したほうが良いと思います。本体を2年で返却すれば約15万円と他社のハイエンドモデルくらいの価格になります。

まとめ:スマホの体験を変えてくれる革新的なフォルダブル端末

スマホとタブレットが一体となった「フォルダブルスマホ」も今回で4代目になり、細かい不満点が解消された魅力的な一台です。まだなだ利用者が少なく、所有欲を満たしてくれる最高のデバイスだと感じました。

近未来的なワクワクする体験だけではなく、防水やおサイフケータイなど普段使いで必要な機能にも対応しているのは唯一無二です。非常に完成度が高くてオススメしたいものの、新品で25万円という価格はいくらなんでも高すぎると思います。

まだまだOSの最適化が今ひとつなこと、故障リスクなどを考えると大多数の人には不要なものです。スマホとタブレットを1つにまとめたい人、開閉ギミックやマルチタスクにロマンを感じるガジェット好き以外にはおすすめできません。

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