「SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary」を購入。Xマウント待望の小型軽量F2.8通しのズームレンズ
SIGMAから2022年12月2日(金)に発売された「SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN | Contemporary」を1ヶ月前に購入しました。購入時の価格は新品で約6万円です。
35mm換算で27~75mmの画角をカバーし、大口径F2.8通しながら重量わずか285gという圧倒的軽さ・コンパクトさが魅力の標準ズームレンズです。
ソニー用のEマウント、ライカLマウントがラインナップされていましたが、富士フイルム用のXマウント版も追加販売されました。
予約開始時点で在庫切れが多発し、富士ユーザーが長らく待ち望んでいた理想のレンズと言えるでしょう。旅行やお出かけで大活躍しているレンズの魅力をご紹介します。
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SIGMA 18-50mm F2.8 DC DNの概要
今回紹介する「SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN」は、APS-C用のミラーレス向け標準ズームレンズです。35mm換算27~75mmの標準域をカバーし、ズーム全域で開放F2.8通しが使えます。
全長76.5mmと手のひらにすっぽり収まるサイズで、重量は285gと小型・軽量設計なのが最大の魅力。ステッピングモーターによりAF(オートフォーカス)も静音で爆速です。
これが新品価格6万円で買えるなんて…価格破壊もいいところです。発表当時からXマウント版が発売するのをずっと待ち望んでいました。
レンズ構成枚数 | 10群13枚(SLD1枚、非球面レンズ3枚) |
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絞り羽根枚数 | 7枚(円形絞り) |
画角 | 35mm換算:27~75mm |
最小絞り | F22 |
最短撮影距離 | 広角:12.1cm~望遠:30cm |
最大撮影倍率 | 広角:1:2.8~望遠:1:5 |
フィルターサイズ | φ55mm |
サイズ | Lマウント:φ65.4mm×74.5mm Eマウント:φ61.6mm×76.5mm Xマウント:φ61.6mm × 76.8mm ※レンズ先端からマウント面までの距離 |
重量 | Lマウント:290g Eマウント:290g Xマウント:285g |
付属品 | 花形フード(LH582-02) |
開封して付属品と外観をチェック
箱を開ける瞬間が一番ワクワクする。
箱の中身はレンズ本体とレンズフード、説明書が入っていました。
レンズ本体は黒一色に白文字だけのシンプルさ。初めてサードパーティ製のレンズを買ってみましたが、純正レンズと比べてもチープさは感じません。
本体に近いほうがフォーカスリング、奥の数字が書かれたリングがズームリングです。
ズームリングはクリック感のないタイプで、ヌメッとした抵抗を感じます。右に回すと広角に、左に回すと望遠になります。純正レンズとは動きが逆なので要注意。
レンズ側に絞りリングが付いておらず、本体のダイヤルを使って操作します。Xマウントユーザーからは不評ですが、筆者はしばらく使っていくうちに慣れました。
フィルター経は55mm。レンズキャップとボディキャップには「SIGMA」のロゴが入っています。
付属のレンズフードを取り付けるとこんな感じ。普段はコンパクトな単焦点レンズばかり使っているので、レンズフードを付けるとやや大きく感じます。
筆者の愛機「FUJIFILM X-S10」と組み合わせるとボディとレンズを合わせて重量は約750gになります。日常使いにもぴったりのセットです。
ズームすると鏡筒が5~6cm程度伸びます。それでも十分コンパクトではないでしょうか。
SIGMA 18-50mm F2.8 DC DNの魅力
SIGMA 18-50mm F2.8 DC DNは、「価格が安い」「AFが速くて静か」「被写体に寄れる」「軽量コンパクト」の4つが揃ったレンズ。今まで持っていたXマウントのレンズにはない”何でもこなせる優等生”です。
同スペックのレンズより圧倒的に小型軽量
SIGMA 18-50mm F2.8 DC DN |
XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS |
XF16-55mmF2.8 R LM WR |
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サイズ | Ø61.6mm × 76.8mm | Ø65.0mm×70.4mm | ø83.3mm×106mm |
重量 | 285g | 310g | 655g |
焦点距離(35mm換算) | 27mm~75mm | 27mm~84mm | 24mm~84mm |
開放F値 | F2.8 | F2.8~F4 | F2.8 |
最短撮影距離 | 広角:12.1cm~望遠:30cm | 広角:30cm~望遠:40cm | 広角:30cm~望遠:40cm |
手ぶれ補正 | × | ○ | ○ |
販売価格 | 税込66,000円 (実売59,400円前後) |
税込56,750円 | 税込174,350円 (実売160,000円前後) |
SIGMA 18-50mm F2.8 DC DNは、最大径61.6mm × 全長76.8mm、重量は285gとF2.8通しとは思えないほど小型軽量に仕上げています。
富士フイルム純正の「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」に近いサイズ感で、価格帯も約6万円台~と似ています。一方で、同じF2.8通しの「XF16-55mmF2.8 R LM WR」と比べると、サイズや重量・価格が全然違います。
最短撮影距離が12.1cmとかなり寄れる
広角端での最短撮影距離は「12.1cm」と、被写体ギリギリまで寄って撮影できます。レンズの長さが74.5mmなので、レンズから数センチまで近づいてもピントが合ってくれました。
近づきすぎると被写体に影ができたり、レンズに接触してしまうリスクがあるため、付属のレンズフードを付けておいたほうが安全です。
AFが高速・静音性に優れている
AF(オートフォーカス)は非常に高速。静止画でも動画撮影でも非常に快適でした。
被写体の前に商品を出してもフォーカスが迷いにくく、ステッピングモーターを採用したおかげで静音性に優れています。夕暮れ時や薄暗い場所でも素早く正確にピントが合ってくれるので、フォーカスをカメラ任せで撮影に集中できます。
これから動画撮影を初めてみたい方にもおすすめのレンズです。
SIGMA 18-50mm F2.8 DC DNの作例
FUJIFILM X-S10とSIGMA 18-50mm F2.8 DC DNの組み合わせで作例を撮ってきました。フイルムシュミレーションはクラシッククローム、クラシックネガなどを使用しています。
Googleフォトに元画像をアップしています。
画質より小型化を優先したレンズかと思いきや、シグマのレンズならではのキレのある描写をしてくれます。ただ小さいだけではなく、性能面にも妥協はありません。
開放F2.8で撮影すると、ピントの合った部分は細部までシャープに写り、背景部分は自然で柔らかいボケ感を楽しめます。
SIGMA 18-50mm F2.8 DC DNの欠点・デメリット
ここまでSIGMA 18-50mm F2.8 DC DNの魅力を語ってきましたが、このレンズにも欠点(デメリット)はあります。
- ■デメリット
-
- 絞りリングがない
- レンズ内手ぶれ補正がない
- 35mm換算27mmスタートの画角
- ズームリングの回転方向が純正(富士フイルム)とは反対
- コンパクトな単焦点レンズと比べると大きめ
個人的にはどの欠点も些細なことです。それよりも有り余る魅力の方が上回っていると感じました。
絞りリングがないこと、レンズ内手ぶれ補正がないことについては、X-S10のダイヤル操作やボディ内手ぶれ補正で解決します。広角端の画角がもう少しだけ広ければ完璧だったのですが、そこは後ろに下がって撮ることでなんとかします。
今までコンパクトな単焦点レンズを中心に揃えてきたので、それらと比べると鏡筒が長いことが気になります。単焦点ならではの描写性能も捨てがたいので、これからは用途に合わせて使い分けできればと考えています。
まとめ
予約販売からずっと待ち望んでいたレンズで、ようやく手に入れることができました。
軽量コンパクトで描写性能も高く、AFも静かで高速、被写体にグッと寄れる万能な標準ズームレンズです。単焦点レンズとセットで持っておくと様々なシーンで活躍してくれると思います。
コンパクトなF2.8通しの明るいズームレンズが欲しかった方は是非チェックしてみてくださいね。