「SOUNDPEATS Engine 4」レビュー:1万円未満でマルチポイント接続・LDAC対応の音質特化型ワイヤレスイヤホン
低価格帯のワイヤレスイヤホンで定評のあるSOUNDPEATSから「SOUNDPEATS Engine 4」をご提供いただきました。マルチポイント接続や高音質コーデックの「LDAC」に対応して1万円切りを果たした音質重視の製品です。
10mmと6mmのデュアルドライバ搭載で、クリアな中高音域と迫力のある重低音が楽しめます。マルチポイント接続やゲームモード(低遅延モード)に対応していますが、ノイズキャンセリングや装着検知機能には非対応です。
今回は本製品の外観やデザイン、使い勝手や音質についてレビューします。
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「SOUNDPEATS Engine 4」の外観・デザイン
パッケージは黒を基調としたクールなデザイン。イヤホン本体のデザインと金のカラーリングがたまりません。背面には製品仕様が英語で記載されています。
内容物は、イヤホン本体と充電ケース、サイズ違いのイヤーピース、USB Type-C to Aケーブル、クイックスタートガイドなど。
充電ケースはツルッとした光沢仕上げ。素材はプラスチックですが、金属のような重厚感のある錆色のカラーはカッコいいですね。
背面のヒンジ部分にさり気なく「SOUNDPEATS」と印字されています。
鏡のように光を反射して高級感がある反面、指紋や汚れは非常に目立ちます。
蓋を上から開けるとイヤホンが出現します。ケース内部にマグネットがあり、逆さにして降っても落下する心配がありません。イヤホン本体の形状が丸みを帯びているため、滑って取り出しづらいのが気になりました。
底面にはUSB Type-Cポートと残量確認用のLEDランプ、ペアリングボタンが備わっています。充電中は端子の左側のランプが赤く光り、完了時には消灯します。
ちなみにワイヤレス充電には非対応となります。
こちらがイヤホン本体。こちらはマットな質感で落ち着いた印象です。内側には「LR」表記が色分けで記載されていて分かりやすくなっています。
コンパクトなケースに対してイヤホンは大きめに感じました。
購入時には接点に絶縁テープが貼られているので、剥がしてからケースに仕舞うと充電が開始されます。
側面にはポリゴン調のデザインになっていて、タップする部分にはSOUNDPEATSのロゴがあります。1万円以下で購入できる製品にしてはデザインに力を入れていると思います。
イヤホンを装着するとこんな感じ。横から見るとイヤホンが飛び出て見えてちょっと不格好に感じます。
装着感はやや圧迫感を感じるものの、カナル型全般に言えることなので本製品が特段悪いわけではありません。ノイズキャンセリング機能は付いていませんが、この密閉感で周囲の音が多少静かに感じます。屋外で歩きながら使うにはやや危険かなと思います。
「SOUNDPEATS Engine 4」のスペック
SOUNDPEATS Engine 4のスペックは下記の通り。
商品名 | SOUNDPEATS Engine 4 |
---|---|
販売価格 | 8,980円→クーポン併用で6,127円(28%OFF) |
サイズ | 約61mm×28mm×45mm(ケース) |
重量 | イヤホン片側:約6.5g、ケース:43g |
ドライバー | 10mm+6mmダイナミックドライバー |
コーデック | SBC/AAC/LDAC |
通信方式 | Bluetooth 5.3 |
充電端子 | USB Type-C |
充電時間 | 約2時間 |
連続再生時間 | イヤホン本体:最大12.5時間 ケース込み:最大43時間 |
防水性能 | IPX4 |
ノイズキャンセリング | 非対応 |
外音取り込み機能 | 非対応 |
低遅延モード | 対応 |
マルチポイント | 対応 |
専用アプリ | あり |
SOUNDPEATS Engine 4は、1万円切りのワイヤレスイヤホンでLDACやマルチポイント接続、アプリに対応した珍しい製品です。
LDACとは、ソニーが開発したBlueoothコーデックのこと。対応した機器に接続すれば、ワイヤレスでもより高音質になります。ちなみにiOS/iPadOSは非対応です。
さらに、SOUNDPEATSが独自開発した「デュアルクロスオーバー技術」と「2wayサウンドチャンネル」により、低音はより沈んだ厚みのある音に、中高音域は伸びやかでクリアな音を楽しめます。
「SOUNDPEATS Engine 4」の使い勝手・機能
SOUNDPEATS Engine 4はイヤホンで各種操作が可能です。タップや長押しの反応もよく、イヤホン単体でも音量調整ができるのが便利でした。
左耳 | 右耳 | |
---|---|---|
再生/一時停止 | 2回タップ | 2回タップ |
ボリューム+ | – | 1回タップ |
ボリューム- | 1回タップ | – |
曲戻し | 1.5 秒間長押し | – |
曲送り | – | 1.5 秒間長押し |
電話に出る/電話を切る | 2回タップ | 2回タップ |
電話を拒否する | 1.5 秒間長押し | 1.5 秒間長押し |
アクティブな通話を切り替える | 1.5 秒間長押し | 1.5 秒間長押し |
ゲームモードを有効にする | 3回タップ | – |
音声アシスタントの有効化/無効化 | – | 3回タップ |
専用アプリで音質のカスタマイズ・アップデートが可能
専用アプリに接続すると、音質を変更できるイコライザーが使えるほか、ファームウェアアップデートや各種設定がスマホ上で行なえます。
マルチポイント接続で複数のデバイスをシームレスに切り替え可能
SOUNDPEATS Engine 4は、同時に2台の端末に接続できるマルチポイント接続にも対応しています。1台で音楽を再生して、もう1台を待機状態にすることで電話が着信した場合でも即座に反応できます。
マルチポイント接続に対応した機器を初めて使いましたが、再生する機器を切り替えるたびにペアリングし直す手間が省けて便利でした。
バッテリー持ちが優秀
バッテリー持ちも非常に優秀で、本体のみで12.5時間、ケース込みだと43時間も連続再生が可能です。過去に様々なワイヤレスイヤホンをレビューしてきましたが、ここまでバッテリー持ちがいい製品は初めてです。
ワイヤレス充電に非対応なのは残念でしたが、これだけバッテリーが持ってくれるなら数日間の旅行でも充電なしでも大丈夫そうです。
「SOUNDPEATS Engine 4」の音質
SOUNDPEATS Engine 4の音質は、この価格帯を考えたらかなりいい方だと感じました。筆者は普段から他社の同価格帯のイヤホンを使っていて、音質にそこまで不満を感じていませんでした。
SOUNDPEATS Engine 4は低音から中高音域のバランスもよく、曇りのないクリアな音を楽しめました。音圧も強すぎないので長時間聴いていても聞き疲れにくいのも良かったです。
今回はハイレゾ音源での音質チェックができませんでしたが、筆者のような音に強いこだわりがない人にとっては通常版のAmazon Musicでの再生でも十分満足できました。
「SOUNDPEATS Engine 4」のレビューまとめ
SOUNDPEATS Engine 4をレビューしました。
もしあなたが1万円未満で音質のいいワイヤレスイヤホンを探している人なら、迷わずおすすめできる製品です。見た目のカッコ良さだけではなく、音質や使い勝手が良くて気に入りました。
- ■メリット
-
- マルチポイント接続に対応
- 高音質コーデック「LDAC」に対応
- ゲームモード(低遅延モード)に対応
- イヤホン単体で最大12.5時間、ケース併用で最大43時間も再生可能
- 専用アプリで音質をカスタマイズ可能
- ■デメリット
-
- 装着検知機能・ノイズキャンセリング非対応
- ケースに指紋や汚れが目立つ
- イヤホン本体の厚みがあり、耳から飛び出て見える
- マルチポイント接続時はLDACに非対応
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