格安SIMに最適なSIMフリーモバイルWi-Fiルーター「NEC Aterm MR04LN」レビュー
7月16日に発売されたSIMフリーモバイルWi-Fiルーター「NEC Aterm MR04LN」を入手したのでレビューしたいと思います。
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Aterm MR04LNとは
Aterm MR04LNはNECプラットフォームズから発売されたSIMフリーのモバイルWi-Fiルーターです。大ヒットした「Aterm MR03LN」の後継機となるモデルで、前作よりもパワーアップした注目の商品です。今回からLTE-Advancedに対応し、理論値下り300Mbpsと超高速なLTEで通信できる商品です。あくまで理論値なので常用出来るのはまだまだ先の話かとは思いますが…。
本体サイズ | 約63×111×11mm |
---|---|
重量 | 111g |
バッテリー容量 | 2,300mAh |
最大通信速度 | 下り300Mbps/上り50Mbps(LTE-Advanced) |
LTE対応Band | 1/3/8/11/17/18/19/21 |
3G対応Band | 1/5/6/8/9/19 |
SIMロック | SIMフリー |
対応SIM | microSIM×2 |
連続通信時間 | Wi-Fiテザリング時:約12時間 Bluetoothテザリング時:約24時間 |
連続待受時間 | 休止状態時:約250時間 ウェイティング時:約30時間 |
充電時間 | 約3.5時間 ※付属のACアダプタ使用時 |
ディスプレイ | 2.4インチLCDタッチパネル |
スマートフォンはいくつか持っていますが、ドコモのAndroidではテザリングが使えないのが不便だったのでWi-Fiルーターが欲しかったんです。
MVNO回線が増えてきたので余ったSIMを挿せるWi-Fiルーターを探していた所、偶然にもTwitterのフォロワーさんが安価で譲ってくれることになり手に入れる事ができました。
全キャリアの主要周波数に対応!
モバイルWi-Fiルーターでは対応Band(対応周波数)が重要となっており、対応しているBandが多ければ多いほどより高速なLTEで繋がりやすくなります。
前作の「Aterm MR03LN」ではドコモのクアッドバンドLTEに対応し、docomo系のMVNOと相性がよく人気がありました。新作の「Aterm MR04LN」ではdocomo・au・SoftBankの主要Bandに対応し、海外キャリアの国際ローミングにも対応しているので、日本国内でも海外でも広いエリアでLTEが繋がります。
docomo | au | SoftBank | |
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Band 1 | ○ | ○ | ○ |
Band 3 | ○ | × | ○ |
Band 8 | × | × | ○ |
Band 11 | × | ○ | × |
Band 18 | × | ○ | × |
Band 19 | ○ | × | × |
Band 21 | ○ | × | × |
開封の儀
箱を開けるとルーター本体がお目見え。その下には説明書や保証書、ACアダプタとmicro USBケーブルが入っていました。箱の大きさの割に入っているものはそこまで多くないです。
これ以外にもクレードルとセットの商品もあり、クレードルを使えば有線LANで接続できます。
こちらが本体。表面は光沢が有るので指紋が目立ちます。あと、光が反射して鏡のように映るので写真撮影が大変です…。見た目は綺麗ですが指紋が気になる人は多いと思います。画面が傷つきやすそうなので保護フィルムは貼っておいたほうがいいでしょう。
一枚の板のような角があるデザインで、前作の丸みのあるデザインよりもシャープさがあって好みです。
ディスプレイは2.4インチのカラー液晶。スマートフォンのようにタッチして操作します。液晶は角度によって色が変わりやすいですが、ルーターの画面なんて横から覗くこともそこまで無いと思うので許容範囲内です。
ショートカットを押すとよく使う機能がまとめられています。UIはパネル型で直感的に操作できました。
UIのカラーは好みに応じて3色から選べます。モバイルWi-Fiルーターって無骨なイメージがありましたがポップなカラーリングで見やすく使いやすいですね。
裏面はざらざらとした質感で指紋や傷が目立ちにくいです。左上にはNECのロゴが彫り込まれていてデザインのアクセントになっています。
蓋を外すと2,300mAhのバッテリーとSIMスロットが出現。バッテリーがヘタってきたら自分で交換できるのは嬉しいです。ただ、バッテリー持ちはそこまで良くないかもしれません。重量を軽くするためにバッテリーを削るなら、重くてもいいのでせめて3,000mAhは欲しかったです。
前作ではこの蓋が固くて壊れるんじゃないかという力で開けないといけなかったようですが、今回から改善しているみたいですね。
本体の下にはストラップホールが付いています。蓋を外して紐を引っ掛けるだけのシンプルな構造なので誰でも簡単に取り付けられます。あまりルーターにストラップを取り付けるイメージは無いのですが、実際に使っている人もいるのでしょうか。
2枚のSIMカードを上手に使い分ける
Aterm MR04LNではSIMカード2枚を切り替えて利用できる「デュアルSIM」に対応しております。プランやキャリアの違うSIMカードを挿しておけば、エリアや時間帯などに応じて切り替えて上手に使い分けできます。
SIMをカチッと押し込むタイプなので、SIM変換アダプタ(通称SIM下駄)を使用すると引っ掛かって取れなくなることがあるので使用しないように注意書きが書かれています。どうしても使用したい場合は自己責任でお願いします。
私は1枚目にY!mobileのシェアプランSIMを入れて、2枚目に108円で利用できるmineoのSIMカードを入れました。大容量のデータをダウンロードするときは1枚目を使い、普段は2枚目のmineoを利用することで通信量の節約になります。
また、Y!mobileではLTEが掴めず3G通信になることもあるため、エリアの広いdocomoの電波を使ったmineoのSIMと使い分けていこうと思います。こうやってどのSIMを挿すか組み合わせを考えるのも楽しいですね。
SIMカードを切り替える度に再起動が必要で1分前後待たされます。SIMカードを入れ替える手間は減るものの、もっとサクッと切り替え出来るものだと思ってました。ここは次回作に期待しましょう。
多くのAPN設定がプリセットされている
MVNOを利用するときに面倒なAPN設定ですが、Aterm MR04LNでは最初からMVNO事業者のAPNがいくつかプリセットされているので楽ちんです。設定されているものは以下の13種類です。
- b-mobile
- BIGLOBE LTE・3G
- hi-ho LTE typeD
- IIJmio高速モバイル/Dサービス
- mopera U
- NifMo
- OCNモバイルONE(LTE)
- So-net
- U-mobileデータ専用
- ぷららモバイルLTE
- ワイヤレスゲートWi-Fi+LTE
- EMOBILE LTE
- ワイモバイル シェアプラン
APN設定が入っていない物は手動で設定していきます。実はルーター本体からでもAPN設定が可能で、マニュアルを見ながら1つずつテンキーで入力していきます。
タッチパネルの精度はお世辞にも良いとは言い難い物ですが、PCと繋ぐこと無く単体で設定できるのは分かりやすくていいと思います。設定しやすいかどうかはともかく…。
長く使えるモバイルWi-Fiルーター
SIMフリーで国内の主要Bandに対応し、デュアルSIMで2枚のSIMを使い分けられる端末は現状これ一択です。性能が高いため値段は他の商品と比べると少し割高でコスパは微妙かもしれません。しかし、Wi-Fiルーターは買い替えサイクルが長いため、いいものを買っておけば不満なく使い続けられられるでしょう。スマートフォンのように1~2年ですぐに性能が追いつかなくなるなんてこともありません。
中でも一番安いのはAmazonで販売されているクレードルとOCNモバイルONEのSIMカードとのセット。通常価格27,000円がタイムセール特価で21,600円(執筆当時)で購入できます。OCNモバイルONEの契約は任意で特に縛りなどは発生しないので、誰かに譲ったり取っておくこともOK。
それ以外にはDMM mobileや、BIGLOBE LTE・3G、hi-ho LTE typeD、ぷららモバイルLTE、楽天モバイルが販売しており、分割払いにも対応しています。
モバイルWi-Fiルーターってスマートフォンのように沢山の機種が出ることもないため、一度購入すればしばらく買い替えなくて済みます。だからこそ選ぶときは慎重にしたい。そんな方には「NEC Aterm MR04LN」を自信を持ってオススメできます。