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Huawei P9レビュー ソフトウェア編 スペックだけじゃない使いやすさが詰まったEmotion UIと便利機能をチェック

楽天モバイルで契約したHuawei P9。前回の外観レビューから2週間ほど経過したので今回はソフトウェアについて見ていきましょう。

Huawei P9はスペックだけに注目されやすい機種ですが、実は中身もしっかり作られていました。1つひとつ便利機能も合わせてご紹介します。

Huawei P9レビュー 外観編:触り心地のいいメタルボディと高級感で所有欲を満たされる1台

2016.10.01

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Huawei P9のスペック

まずはHuawei P9のスペックをご紹介。オクタコアCPUや3GBメモリなどフラグシップモデルにふさわしい性能を誇ります。

本体サイズ 約145 mm✕70.9 mm✕6.95 mm
重さ 約144 g
本体カラー ミスティックシルバー、チタニウムグレー
ディスプレイ 5.2インチ フルHD(1,920✕1,080)IPS液晶
OS Android™ 6.0 Marshmallow / Emotion UI 4.1
CPU HUAWEI Kirin 955 2.5GHz+1.8GHz(オクタコア)
RAM 3GB
ROM 32GB
外部ストレージ microSDXC(最大128GB)
アウトカメラ 約1,200万画素 デュアルレンズ
インカメラ 約800万画素
対応Band LTE:1/2/3/4/5/7/12/17/19/20/26/28/38/39/40
W-CDMA:1/2/4/6/5/8/19
4バンドGSM
バッテリー容量 3,000mAh
SIMカード nanoSIM
充電形式 USB TYPE-C

参考までに購入直後にAntutu Benchmarkを回してみたところ、89465といいスコアを叩き出しました。計測アプリの正確性はともかく、今私が持っている端末の中では1番性能がいいモデルになりました。

RAMや内蔵ストレージはこれくらい余っています。いくつかアプリを入れたあとに撮影したので初期状態から少し変わっているかも。

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Huawei独自のEmotion UIをチェック

Huawei P9はAndroid端末ですが、メーカー独自のカスタムUI「Emotion UI 4.1」を搭載しています。このUIは良くも悪くもピュアAndroidから外観を大きく変えています。

ホーム画面(Huaweiホーム)

初期状態のホーム画面は「Huaweiホーム」というランチャーアプリが適用されています。ホーム画面内に全てのアイコンが並ぶ+角丸アイコンで統一されていてiOSに近い感覚で使えます。ドロワーに慣れすぎているからなのか、ドロワーがないホーム画面は普段使用しないアプリまで一覧に並ぶのでアプリを探しにくいです。

Huaweiホームでは下にスワイプするとアプリ検索、ピンチアウトすると非表示のアプリが選べるので目的のアプリをだいぶ探しやすくなりました。

通知画面とショートカットパネルは別々

ステータスバーを下にスワイプすると出てくる通知画面とショートカットパネルは、Android 4.4時代のようにタブ形式で完全に分かれています。

初期状態では通知の有無によって最初に展開される画面が変わる「スマート選択」が適用されています。スマート選択では、通知があるときは通知領域を表示、通知がないときはショートカットパネルを表示します。

この他にも左からドラックすると通知を表示、右からドラックするとショートカットパネルを表示するようにできたりと、通知領域の動作を2種類から選べるのはこれまでのAndroid端末よりも使いやすかったです。

設定画面

設定画面は白を基調としたスッキリした画面で見やすいです。並び順もAndroid標準から大幅に変更されていないので迷うことなく直感的に探せます。

ステータスバーのカスタマイズ

通知領域に表示されている通信事業者名は設定画面から非表示にできます。【設定】→【通知パネルとステータスバー】→【ステータスバー】→【通信事業者名を表示】をOFFに変更すると左上の文字が消えます。

ステータスバーはこの他にも通信速度を表示したり、電池残量を電池アイコンの中や左側に配置しておけるので、必要であればあらかじめ設定しておきましょう。

データ通信量の管理

データ通信量の管理画面はいつものグラフとは違い折れ線グラフでの表示になっています。通信量ランキングでは日付・週・月ごとにデータ通信量を多く消費したアプリが並びます。通信量の上限や警告値を設定することで、設定した通信量に達したら通知で教えてくれたり通信を遮断してくれる機能もあります。

さらに、アプリごとに毎日の通信量を確認したり、特定アプリのバックグラウンド通信をブロックすることも可能。データ通信量が少ない格安SIMを利用するときなどは使い過ぎ防止に役立ちそうです。Android標準で同じ機能が搭載されていますが、こちらのほうが直感的でデータが見やすいと思います。

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かゆいところに手が届くスマートアシスト

スマートアシストではナビゲーションバーのカスタマイズやフローティングボタンの表示、モーションによる便利機能がセットになったアシスト機能です。

ナビゲーションバーの順番変更

ナビゲーションバーのカスタマイズでは戻る、ホーム、タスクキー、通知パネル展開のボタンを4パターンの中から選べます。Galaxyなどの戻るボタンが右にある機種をずっと使っている人にとっては嬉しいのではないでしょうか。

フローティングボタン

フローティングボタンをONにすると画面上に白い○が表示されます。ここをタップするとナビゲーションバーに変わるボタンが展開されて各種操作が可能です。片手操作で戻るキーが遠いときに重宝します。

サードパーティー製アプリでも同様のアプリはありますが、フローティングボタンでは画面のスリープやタスク消去のボタンも一体化されているのが便利だと感じました。画面の大きなHuawei P8maxやhonor 6 Plusではよく使っていた機能ですが、P9でも引き続き使っています。

ワンハンドUI

ナビゲーションキーを左右どちらかにスワイプすると片手操作しやすいサイズに画面が縮小します。この機能を利用するには【設定】→【スマートアシスト】→【ワンハンドUI】→【ミニ画面表示】から設定をONにしておく必要があります。

実際の表示はこんな感じ。Huaweiの画面縮小はスクリーンショットを撮影しても通常の画面サイズでキャプチャが撮れているので、あえて本体ごと写真を撮ってみました。

他社の機種ではここから更に画面の表示位置を調整できますが、Huawei P9では左右どちらかに寄せることしかできません。画面サイズもこのままでは少し小さすぎるので、任意の位置やサイズに調整機能を付けるなど改善の余地がありそうです。

モーションコントロール

他社にもよくあるジェスチャー機能は一通り搭載されています。

端末を伏せると消音、持ち上げると着信音量が小さくなる機能や、端末を耳に近づけると着信に応答したり発信したりするなど、日常的な動作で便利に使えます。普段スマホで電話しないので試す機会がほぼ無いですが。

細かいところでは、ホーム画面の編集中にアイコンやウィジェットを長押ししながら端末を左右に傾けると画面が切り替わって移動できる機能などかゆいところに手が届く細かいジェスチャーが用意されています。

ナックルジェスチャー

ナックルジェスチャーでは、指の関節を使用して画面上をなぞるだけで選択範囲のスクリーンショットを撮影したり、ロックが掛かった状態からアプリを直接起動できます。

スマートスクリーンショット

スクリーンショットの撮影は【設定】→【モーションコントロール】→【ナックルジェスチャー】→【スマートスクリーンショット】の項目をONにすると利用できます。

指の関節でコンッと1回軽く叩いた後に撮影したい範囲を選択すると、撮影範囲の変更や切り抜く形を4パターンの中から選べます。2回叩くと通常のスクリーンショット、Sの字を書くと最後まで画面をスクロールして縦長のスクリーンショットも撮影可能。


範囲選択でスクリーンショットを撮影するとシャッター音が鳴らないのも嬉しいところ。(全画面のスクリーンショットは音が鳴ります)また、カメラを起動した状態でも無音で撮影可能なので周りの目が気になる方はこの機能を利用するといいでしょう。

文字を書いて直接アプリを起動

画面上に文字を書くことでアプリを直接起動することができます。指定できる文字はc,e,m,wの文字にカメラ、chrome、音楽、天気が割り当てられています。


起動した様子をVineで撮影してみました。文字を書き終わった瞬間に起動するので思っていたよりも実用的でした。ただ毎回字を書くのが面倒な気がする。

指紋認証の精度・速さが想像以上

背面にある指紋認証センサーは驚くほど進化していて、指で軽くタッチするとほんの一瞬でロック解除完了。「え?こんな速さで本当に認証できたの?」と不安になったので、試しに指紋登録していない指で認証しても解除できません。


言葉にしても上手く伝わらないと思うので動画にしてみました。この速さが伝わるでしょうか。これならスリープボタンを押すよりも楽ちんです。

指紋認証は設定画面から指紋を登録した後に設定します。【設定】→【指紋ID】→【指紋管理】から自分の指紋を登録します。この時パスワードを聞かれるので事前に設定しておきましょう。

指紋登録は1本の指をまんべんなくセンサーに触れるだけでOK。以前登録した指と同じ指を登録しようとするとエラーになります。

ちなみに登録できる指の数は最大で5本まで。背面のセンサーなので左右の人差し指と中指、利き手の親指などを登録すると解除しやすいです。

また、指紋認証センサーはロック解除だけではなく、通知領域の表示やギャラリーアプリでの写真切り替えにも対応しています。

特に通知領域の展開はお気に入りで、片手操作のときに持ち替えなくていいので落とすリスクが減少します。端末の大型化によって通知領域まで指を伸ばすのが辛くなってきているんですよね。

写真切り替えに関しては純正アプリ以外対応していないので、おまけ程度で考えていた方がい良さそう。写真切り替えだけなら普通にスワイプで切り替えた方が早いし。

国産端末のように細かい気配りが嬉しいスマホ

Huawei端末はスペックだけでは分からない便利な機能が色々詰まっているメーカーです。

国産端末のようにこの機能をプッシュしているわけではなく「設定画面を色々見ていたら偶然見つかった」と思われるケースも多いんじゃないかなと考えて記事にしてました。まとめると意外と独自機能が多く付いているんだと関心しました。

メーカー独自のカスタマイズを嫌う人が多いですが、私としてはスマホがもっと使いやすくなるんであればカスタマイズしても平気な人です。NexusとかのピュアAndroidはシンプルですが使いやすくはないです。

honor 6 Plus、P8max、P9と使ってきましたが、Huawei端末は何だかんだ言って大きな不満が無く機能は一通り揃っていると思います。どうせ中華端末だし…と毛嫌いしている方でも一度手に触れて試してみることをオススメします。

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