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UQ mobile版「Galaxy A30 SCV43u」1週間使用レビュー! 防水・防塵、おサイフケータイ対応でコスパ重視のミドルレンジモデル

Try UQ mobileのサービスを利用して、2019年6月14日(金)に発売された「Galaxy A30」を1週間ほど利用してみました。

借りられたのが短期間のため、すべての機能を使いこなすのは難しかったものの、使っていて良かったところとイマイチなポイントが見えてきたのでご紹介します。

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Galaxy A30の販売価格

Galaxy A30は一括31,644円とお手頃価格で購入できるミドルレンジモデル。
au版、UQ mobile版、J:COMから提供されており、Galaxy初の国内SIMフリー機となりました。価格もお手頃で初めてのSIMフリーモデルとして普段使いに向いているモデルです。

販売価格 31,644円
頭金 0円
分割支払金 1,296円×23ヶ月(初回のみ1,836円/月)
マンスリー割 -216円×24ヶ月
実質負担額 1,080円×23ヶ月(初回のみ1,620円/月)

  • ※価格は全て税込表示

UQ mobileのおしゃべりプラン/ぴったりプランで購入すると、マンスリー割が適用されて実質価格は月額1,080円(初月のみ1,620円)となります。

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Galaxy A30の外観

Galaxy A30は6.4インチ FHD+(1,080×2,340)縦横比18.5:9の有機ELディスプレイを採用。

有機ELの「Super AMOLED」は液晶ディスプレイとは異なり、黒がしっかり真っ黒に表現できるのが特徴。最大輝度まで明るくすると屋外での視認性も良好です。

しずく型ノッチデザインにより画面専有率は85.1%と高く、ベゼルレスデザインで見た目もスッキリしています。下部のベゼルのみ少し太めに設計されているのは操作性を考慮してなのでしょうか。

よく見ると受話口はベゼルの部分に小さく付いています。

Try UQ mobileでお借りしているため、ナビゲーション部分にシールが貼られているのが気になります。

UQ mobile版は電源起動時にUQ mobileのロゴが出てくる仕様です。J:COM版は出てこないらしい。

有機ELディスプレイの特性を活かして、日時や通知情報を常時表示できる「Always on Display」にも対応しています。

800万画素のインカメラは顔認証に対応しています。ロック画面でインカメラの部分がリング状にアニメーションするのがカッコよくて好みです。

ナビゲーションバーは従来の3ボタン式。Galaxyではお馴染みの左から「タスク」「ホーム」「バック」キーの順に並びます。

背面はツルッと光沢のあるメタリックなガラス製。光の当たり方によって輝きが変化していく高級感のあるデザインです。

ブラックは落ち着いた色合いですが、指紋や汚れが目立ちやすいです。別色のブルーやレッドはキラキラと派手めに光ります。

背面左上に約1,300万画素(広角)+約500万画素(超広角)のデュアルレンズカメラ。

中央付近には指紋認証センサーとFelicaを搭載しています。

GalaxyやFelicaのロゴは控えめの主張。

手に持ったときのサイズはこんな感じ。iPhone XS Maxにも迫る大画面で本体サイズはかなり大きく感じます。画面サイズの割には細長い形状のため、男性ならギリギリ片手で文字打ちはできると思います。

右側面には電源と音量ボタン。

左側面の上部にはSIMスロット。付属のSIMピンをつかってSIMトレイを取り出し、UQ mobileのSIMカードを挿入しました。nanoSIMカードとmicroSDカードの各1枚ずつ対応しています。

左側面下部には、近年のスマホでは搭載されることが珍しいストラップホールを備えています。ストラップを通すことで落下防止に繋がります。

側面上部はイヤホンジャックとマイク。国際版のGalaxy A30にはイヤホンジャックが搭載されていないようです。

写真で見るとツートンカラーっぽく見えますが、机からの反射で2層っぽく見えているだけです。

本体底面はマイクとType-C端子、モノラルスピーカーを内蔵。ミドルレンジモデルでもType-C端子を採用している点は評価したいです。

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Galaxy A30のスペック

本体カラー au版:ブルー、ブラック、レッド、ホワイト
UQ mobile版:ブルー、ブラック、レッド
J:COM版:ブルー、ホワイト
本体サイズ 約160×75×8mm
本体重量 約176g
ディスプレイ 約6.4インチ FHD+(2,340×1,080)402ppi
縦横比18.5:9 / 画面専有率85.1% / Super AMOLED(有機EL)
OS Android™ 9.0 Pie
CPU(SoC) Exynos7904(1.8GHz / 2コア + 1.6GHz / 6コア)
メモリ(RAM) 4GB
内蔵ストレージ(ROM) 64GB
外部ストレージ microSD、microSDHC、microSDXC / 最大512GB
アウトカメラ 約1,300万画素(広角・F1.9)+約500万画素(超広角・F2.2)
インカメラ 約800万画素(F2.0)
生体認証 指紋認証/顔認証
バッテリー容量 3,900mAh
充電端子 / 急速充電 USB Type-C / USB Power Delivery(USB PD・15W)対応
SIMカード nanoSIM
Wi-Fi IEEE802.11a/b/a/g/n/ac
Bluetooth Bluetooth v5.0
ワンセグ・フルセグ 非対応
おサイフケータイ 対応
防水・防塵 IPX5/IPX8、IP6X

OSはAndroid™ 9.0 Pie、プロセッサはサムスンの開発するミドルレンジ向けの「Exynos 7904」を搭載。SoCがSnapdragonではないためアプリとの相性問題も出てくるかもしれません。

メモリは4GB、内蔵ストレージは64GBを備えています。外部ストレージは最大512GBのmicroSDXCに対応しています。

充電端子は裏表のないUSB Type-Cを採用。イヤホンジャックも別途搭載されています。SIMサイズはnano SIMに対応。シングルSIM仕様のため「DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)」および「DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)」には非対応です。

各種ベンチマーク結果

スペックを数値化するベンチマークソフト「Antutu Benchmark」「Geekbench」を使ってスコアを計測してみました。

Antutu Benchmark 105,944
Geekbench シングルコア:1,181
マルチコア:3,656

実際の動作については、SNSやWebブラウザの閲覧、メッセージアプリのやり取りなどライトな利用なら快適に行なえます。重たいアプリをマルチタスクで起動したり、グラフィック性能を求めるゲームなどには向いていません。良くも悪くも値段相応の使い心地でした。

もっとパフォーマンスを重視する方は、もう少し値段を足して性能がいいモデルを購入したほうが満足度が高くなります。

Galaxy A30のカメラ性能を試す

Galaxy A30のカメラは約1,300万画素(F1.9)の広角+500万画素(F2.2)の超広角レンズのデュアルレンズ仕様。広角側は人間の目に近い123°の広い範囲を撮影できます。

また、被写体を自動で検知する「AI自動判別」も搭載されています。19種類のシーンに合った最適な写真が撮れるように自動的にモードに調整することが可能です。

元画像はGoogleフォトにアップしています。

屋外・屋内の風景

植物の撮影をすると、花を認識して花びらにフォーカスが合ってくれました。葉っぱについた水滴や緑の色合いも綺麗です。背景をぼかして被写体を強調する写りになりました。

標準カメラで撮影
超広角カメラで撮影

屋外での撮影は大阪のEXPOCITYで撮影したガンダムから。
標準と超広角を撮り比べてみましたが、同じ位置で撮影してもその差は歴然です。超広角では背景の建物全体が写っています。

標準カメラのほうが歪みの少ない高精細な写真になりますが、飛び道具的に超広角を使うと面白い写真が撮れそうです。建造物を撮ったり、これ以上後ろに下がれないときでも広い範囲を撮影できて便利です。

標準カメラで撮影
超広角カメラで撮影

以前宿泊した「いろはホステル なんば心斎橋」でも試してみました。全体の雰囲気を伝えるには広角のほうがいい場合もあると思います。

食べ物の写真

薄暗い屋内で撮影した野菜のロースト。実物に近い色味でコントラストがキツくなりやすいパプリカも自然な写りです。

望遠レンズは搭載されていないので、デジタルズームを使うと画質は劣化します。少しシャープネスが掛かりすぎているような気もします。

お好み焼きと焼きそばの写真は、ソースの照りや鰹節の質感までうまく撮れています。食べ物を撮影するとAIが被写体を認識し、食べ物モードに自動で変更して暖色寄りの色味に調整してくれます。

一方で被写体を認識できなかった写真については、全体的にピントが合わずぼんやりとした写りになってしまいました。

夜景・暗所撮影

神戸の中華街で撮影した夜景。白飛び・黒つぶれしやすいシーンでしたが、ある程度明るい場所であれば、ノイズの少ない明るい写真が撮影できています。光源のない真っ暗な場所だと盛大にノイズが乗るため注意が必要です。

標準カメラで撮影
超広角カメラで撮影

大阪で撮影した新世界の夜の町並み。超広角レンズでは白飛びしている看板も、標準カメラで撮影すると白飛びを抑えた写りになっています。ノイズも少なく細部のディティールまで表現できています。

Galaxy A30の使い勝手について

Galaxy A30を使っていて良かったところと気になるポイントをご紹介します。

■メリット
  • 有機ELディスプレイが綺麗
  • バッテリー長持ちが良く、急速充電に対応している
  • 防水・防塵・おサイフケータイに対応
■デメリット
  • 生体認証の認識精度や速度がイマイチ
  • 広角側のカメラ画質があまり良くない

メリット1:有機ELディスプレイが綺麗

外観でも話したように、有機ELのディスプレイは発色が良くて黒の表現が綺麗です。他社の3万円台のスマホと比べても頭一つ抜けています。

設定から画面の色味(ホワイトバランス)を調整したり、ブルーライトフィルターで眼精疲労を軽減できます。

メリット2:バッテリー長持ちが良く、急速充電に対応している

3,900mAhの大容量バッテリーを搭載しているため、バッテリー持ちに関しては他機種と比べても優秀です。YouTubeの視聴やSNSの閲覧、ネットで調べ物などを各1時間ずつ行っても30%ほどしか減っていません。

朝充電を満タンにしておけば、よほどヘビーな使い方をしない限りは夜まで持ってくれました。もし朝充電し忘れたとしても、USB PDによる急速充電に対応しているので短時間で一気に充電することが出来ます。

メリット3:防水・防塵・おサイフケータイに対応

SIMフリー機では珍しく、国内では需要の高い「防水・防塵」と「おサイフケータイ(FeliCa)」に対応しています。水回りでも安心して使える防水・防塵性能は現代社会において必須という方も多いのではないでしょうか。

近年では都心部でのキャッシュレス決済が進んでおり、現金やポイントカードを一元管理できて便利です。電子マネーを利用したい方はGalaxy A30が有力候補となるでしょう。

デメリット1:生体認証の認識精度や速度がイマイチ

背面の指紋認証センサーの読み取り精度が悪く、速度もワンテンポ待たされてロックが解除されます。普段使っているGoogle Pixel 3やHuawei P20 Proと比べるのは酷ですが、同価格帯のスマホと比べても微妙だと感じます。

顔認証についても同様で、画面を点けて数秒後にロックが解除されて煩わしくなってきます。実際に認証しているときの映像をノーカットで撮影したので、是非体感してみてください。



デメリット2:広角側のカメラ画質があまり良くない

価格を考えたらそこそこ撮れているものの、広角側のカメラは標準カメラと比べて画質が落ちてしまいます。広い範囲を撮影したい時だけ使うなら良いですが、より高画質を求める場合は標準カメラをなるべく使った方がいいと思います。

標準カメラについても日中の明るい場所であれば綺麗に写っています。くもり空や薄暗い場所で撮影するとピントが合いにくくなり、ノイズも出やすいので良くも悪くも値段なりの画質です。

まとめ:サブとして利用するならバランスの取れたミドルレンジモデル

Galaxy A30を一週間使ってみた感想は「価格と性能のバランスが丁度いいミドルレンジモデル」でした。3万円台では珍しく「有機EL」と「防水・防塵」に対応し、国内市場に合わせて「おサイフケータイ(Felica)」も搭載させている点は高評価です。

スクロールや挙動のもたつきを感じることはありますが、SNSやWebサイトの閲覧、動画視聴などであれば特に不満なく使えます。大画面+大容量バッテリーなど実用性を重視したスペックでコストパフォーマンスも悪くないです。

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