【約1万円】apt-X LL対応、ノイズキャンセリング搭載のBluetoothヘッドホン「dyplay UrbanTraveller2.0」レビュー
イヤホン・ヘッドホンメーカーのdyplayより、ノイズキャンセリング搭載のBluetoothヘッドホン「dyplay UrbanTraveller2.0」をご提供頂いたのでレビューしていきます。
約1万円で購入できるヘッドホンとしてはコスパ重視の製品で、個人的には音質や軽い装着感に満足しています。低価格で手に入るノイズキャンセリング対応のヘッドホンをお探しの方にオススメです。
- ■メリット
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- マットな質感で指紋や汚れが目立ちにくい
- クッション性があり長時間付けていても疲れにくい
- 付属のケーブルで有線接続にも対応
- Type-Cケーブルで充電できる
- 対応コーデックが多く、低遅延の「aptX-LL」に対応
- ノイズキャンセリング単体で利用できる
- ■デメリット
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- デフォルトの設定が中国語(英語に変更可能)
- 主電源とノイズキャンセリングが連動していない
- 外音の取り込み機能がない。装着したまま会話は難しい
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dyplay UrbanTraveller2.0のスペック
本体サイズ | 18.5cm×17.5cm(展開時) |
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重量 | 290g |
カラー | グレー・レッド |
ドライバー | 40mmネオジウムドライバー |
Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.0+EDR(Enhanced Data Rate) |
Bluetooth有効範囲 | 10m |
対応コーデック | SBC、AAC、apt-X(LL) |
ノイズキャンセリング機能 | アクティブノイズキャンセリング(ANC)方式 |
バッテリー | 500mAh(1時間でフル充電) |
再生時間 | Bluetooth接続のみ:15時間 ノイズキャンセリングON:22時間 Bluetooth接続+ノイズキャンセリングON:12時間 |
付属品 | 3.5mmオーディオケーブル、Type-A to Cケーブル、専用ケース、クイックユーザーガイド |
この製品の最大の特徴は、約1万円でノイズキャンセリング付きヘッドホンが買えること。Bluetoothバージョンも5.0と最新で、対応コーデックもSBC、AAC、apt-X(LL)に全て対応しています。
バッテリー持ちはノイズキャンセリングのある無しで変わります。Bluetooth接続のみ(ノイキャンOFF)だと15時間、ノイキャンのみONだと22時間、Bluetooth接続(ノイキャンON)だと12時間持ってくれます。
dyplay UrbanTraveller2.0の付属品
パッケージは製品の写真が大きく表示されて高級感があります。裏側には製品のスペックと特徴が印字されています。
箱を開けると折り畳まれた状態でヘッドホン本体が出現。
箱の中身はヘッドホン本体、3.5mmオーディオケーブル、Type-A to Cケーブル、専用ケース、クイックユーザーガイドや検査済カードのようなものが入っていました。
取扱説明書は日本語に対応しています。この手の製品にしては割とまともな日本語です。
充電はType-Cケーブルで行います。忌々しいmicroUSBではないのは高評価。
収納するときは付け根部分を90度回転させるとコンパクトになります。
専用のケースにもすっぽり収まります。
dyplay UrbanTraveller2.0のデザイン
色合いは青みががったグレーでシンプルなデザインです。プロテインレザー素材を使用しており、光沢のないマットな質感で指紋や汚れが目立ちにくいのは嬉しいです。
ヘッドホンの内側に大きくL/R表記があるので、付ける時に迷わないのは嬉しい配慮。付けてしまえば外からは見えない部分なので目立っても問題ないかと。
操作部分や接続端子はイヤーパッドの下に集約しています。ボタン類は装着した時に後頭部に配置されており、適度に押した感覚があるので操作しやすかったです。
L側にはアクティブノイズキャンセリングのON/OFFスイッチと、有線接続用の3.5mmジャックを搭載。
R側にはボリュームキーと電源キー、状態を表すインジケーター、充電用のType-C端子を搭載。
バンド部分の調整スライダーは金属製。左右の幅を合わせやすいように目盛りが付いています。ここを伸び縮みさせることで頭の大きさに合わせて丁度いいサイズに合わせられます。
dyplay UrbanTraveller2.0を実際に使ってみた
接続は一般的なBluetooth製品と同じです。
接続する機器でBluetoothをオンした後、ヘッドホンの電源ボタンを長押ししてペアリングします。接続機器の一覧に「dyplay UrbanTraveller2.0」と表示されるので、タップすると接続が完了します。
初期状態だとアナウンス音が中国語になっているので、下記操作を行うと言語を英語に変更することが可能です。
- ■言語切替の方法
- 電源ボタン長押し(ペアリングモード)→電源ボタン2回押し→電源オフ
装着した様子
ヘッドホンのサイズはそこそこ大きめで、私はスライダー調節をしない状態でぴったりでした。左右の締付けはそこまで強くないのと柔らかいフィット感で、長時間付けていても頭や耳が痛くなりにくいのは良かったです。
耳を全て覆うオーバーイヤータイプで、夏の暑い季節だと蒸れそうなのが不安です。これはヘッドホン全体に言えることですが…。
Bluetoothに対応していない機器でも有線接続であれば利用できます。ケーブルは取り回しやすい細めのタイプで、巻グセが付きにくく絡まりにくいです。
私はBluetoothで接続するよりも、有線にしてLenovo ThinkCentre M75q-1 Tinyで使っています。
無線接続でも遅延が少ない
無線接続だと遅延するから動画視聴やゲームでは使えない…と諦めている方も、この製品なら遅延がかなり少ないので用途によっては使えるかもしれません。
反応がシビアな音ゲーなどは厳しいかもしれませんが、動画視聴などで使う分にはそれほど気にならなかったです。
ノイキャンONのほうが音質がいい
この製品は謳い文句どおり解像度が高くダイナミックな音が鳴ります。女性ボーカルの伸びのある音と相性が良さそうです。低音域は控えめですが、変にズンズン響くよりも聴いていて疲れにくいと思います。
特にノイズキャンセリング機能をオンにすると、OFFの状態よりも高音域がクリアに聞こえます。ANCオフでは低価格帯のものとそれほど差を感じない音質ですが、ノイキャン1つでここまで差が出るのかと衝撃を受けました。
残念なことに、音楽を聴いていない状態だとごく僅かにノイズが聞こえます。音楽を聴いているときは気にならないものの、ここは値段なりの性能と言えそうです。
ノイキャンの電源が独立しているのが面倒くさい
この製品の唯一の欠点として、ノイズキャンセリングの機能が独立しているので電源を切ってもノイズキャンセリング機能が付いていると電池を消耗します。
先述したようにノイキャンONのほうが音質が良くなるので、常時ONにして使いたいのですがバッテリー消耗を避けるためには電源とノイキャンを一緒にオフにする必要があり面倒です。
耳栓代わりにノイキャンのみ使えるのは便利だと思いますが、電源に連動してOFFになる機能があってもいいのになと感じました。
まとめ
普段は安物のイヤホンばかり使っていて、ヘッドホンを使うのは数年ぶりでした。耳全体を覆っていることで集中して音を聞くときはヘッドホンのほうが聞き取りやすいですね。
ノイズキャンセリングに対応した製品を使うのはこれが初。この製品がどれだけ効果があるのか比較はできないですが、エアコンの音など周囲の環境音が「フッ」と一瞬で消えるのはちょっとした衝撃を受けます。
音にそれほどこだわりのない私でも、ノイキャンをONにした状態で音楽を聞くと音がいいとはっきり分かりました。音に強いこだわりがある方は、2~3万円台の上位機種が良いと思いますが、そこそこいい音で聴けたらいいという方には十分使える製品だと感じました。
- ■こんな人におすすめ
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- アクティブノイズキャンセリングを低価格で体験してみたい
- カジュアルに使えるヘッドホンが欲しい方
- 無線でも遅延の少ないヘッドホンを探している方