Aladdin Marca Maxレビュー:壁から17.8cmで100インチに!超短焦点型の4K対応ハイエンドプロジェクター
Aladdinは、壁から約17.8cmの距離で投影できる超短焦点プロジェクター「Aladdin Marca Max」を2025年1月27日(月)に発売しました。本体価格は379,800円です。
Aladdinはシーリングライト一体型のプロジェクターで有名ですが、Aladdin Marca Maxは壁やスクリーンの前に置いて使います。壁から17.8cmの距離から100インチの大画面を投影可能で、今作から新たに4Kに対応しました。
IMAX EnhancedとDolby Visionの認証を取得し、おうちでも映画館にいるような迫力のある映像を楽しめます。さらに、 2,500ANSIルーメンの明るさで、日中でも鮮明な映像を映し出します。
本記事では、Aladdin Marca Maxをメーカーより貸与いただきレビューを行います。
Aladdin Marca Max 超短焦点プロジェクター/Dolby Vision、IMAX Enhanced / 2500ANSIルーメンと4K超 合計80…
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Aladdin Marca Maxのスペック・特徴
Aladdin Marca Maxのスペックは下記の通り。
サイズ | 144 x 510 x 270 mm |
---|---|
重量 | 7.9kg |
ディスプレイ技術 | DLP |
光源 | レーザー |
輝度 | 2500 ANSIルーメン |
標準解像度 | 4K(3,840×2,160) |
色域カバー率 | DCI-P3 99% |
投射率 | 0.177:1 |
推奨サイズ | 90インチ〜150インチ |
サポートフォーマット | IMAX Enhanced, Dolby Vision, HDR 10, HLG |
CPU | MT9669 |
RAM | 4GB |
ストレージ | 128GB |
ミラーリング | Miracast/DLNA |
OS | Aladdin OS (Android 9.0) |
遅延 | 20ms(ゲームモード:高速) |
入力ポート |
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出力 |
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Wi-Fi | Wi-Fi 6 Dual-band 2.4/5GHz, 802.11a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | Bluetooth 5.2/BLE |
電源 | AC100V-240V, 50/60Hz, 3.25A |
消費電力 | 180W |
スピーカー | 高音スピーカー 20W + 20W 中低音スピーカー 20W + 20W (実用最大出力 80W) |
同梱物 | Aladdin Marca Max本体, 電源コード, リモコン, リモコン用電池×2, 取扱説明書 |
本製品の最大の特徴は「4K対応の超短焦点プロジェクター」であること。従来のプロジェクターは壁と本体を離して設置する必要がありますが、本製品は壁から17.8cmの距離から100インチの大画面を投影可能です。
デメリットは価格の高さ。焦点距離が短いほど本体価格が高くなる傾向があります。従来のプロジェクターよりも設置場所の自由度が高く、より高性能なモデルを求める方に向いています。
Aladdin Marca Maxのデザイン
まずはAladdin Marca Maxのデザインから見ていきましょう。
インテリアに馴染むファブリック調
一般的なプロジェクターは白か黒が多く、メカメカしい見た目をしていて存在感がありました。超短焦点プロジャクターはコンテンツの視聴中も目に留まるものなので、主張しすぎないデザインのほうが良いと思います。
本製品は温かみのあるファブリック調となっており、アイボリーホワイトにゴールドがアクセントカラーになっています。ナチュラルカラーのインテリアにも馴染むデザインが魅力的です。おしゃれやインテリアが好きな方から人気なのも頷けます。
背面ポートはAC、LANポート、USB 2.0×3、HDMI×3。HDMIののうち1つはeARCに対応し、従来のARCでは伝送できなかった高品位音声フォーマット(Dolby True HDやDTS HD-Master Audioなど)をサポートしています。
Aladdin Marca Maxは電源アダプタを内蔵しており、電源ケーブルをコンセントに繋ぐだけですぐに使えます。ケーブル1本でスマートに繋げるのも気に入りました。
カバー付きでレンズを保護できる
Aladdin Marca Maxは一見するとレンズが見当たりません。レンズは本体上部に隠れており、電動のカバーで開閉できる仕組みです。
電源を入れるとゆっくりフタが開き、壁に向かって映像が投影されます。使用しないときは傷やほこりが付着しにくく、一見するとプロジェクターに見えない見た目がオシャレです。
本体サイズは大きめ
本体のサイズは144×510×270mmで、ホテルにある大きめの枕くらいのサイズ感です。小型なテレビラックでも問題なく設置でき、使用しないときはテレビよりも存在感がありません。
Aladdin Marca Max 超短焦点プロジェクター/Dolby Vision、IMAX Enhanced / 2500ANSIルーメンと4K超 合計80…
Aladdin Marca Maxを使ってみた
Aladdin Marca Maxを実際に設置して使ってみました。
壁から17.8cmで100インチのサイズに
天井設置型のAladdin X2では、壁から1.78mほど離さないと100インチを投影できません。Aladdin Marca Maxでは、壁から17.8cmの距離で最大100インチの大画面が映し出せます。
実際に我が家に設置してみると、壁から握り拳1個分くらいの距離で50インチを超え、15cm程度で80インチ以上の画面として投影できました。過去にプロジェクターを利用した人ならこの凄さが伝わると思います。
超短焦点プロジェクターは設置場所の自由度が高く、一人暮らしのホームシアターや会議室などでも重宝します。壁からの距離が近いと光量も強くなるため、日中の明るい時間帯でも見やすい映像になります。
自動補正が優秀
Aladdin Marca Maxは映像補正機能が充実しており、電源を入れるだけで自動的に最適な位置やサイズに補正してくれます。
斜めから投影したとしても、壁やスクリーンに向かって真っ直ぐに補正してくれます。投影する近くに壁や障害物があったとしても、自動的に検知して避けた場所に投影されます。
手間のかかる調整はすべて自動で行ってくれるため、頻繁に設置場所を変えたり、位置を動かしたい人には有難い機能です。
さらに、壁の色を認識して投影色を調整する機能や、障害物を検知して投影をストップする「インテリジェント アイ・プロテクション」も完備。プロジェクターに欲しい機能が一通り揃っています。
2500 ANSIルーメンの明るさで昼間でも使える
プロジェクターの投影は、強い光が当たらない部屋を暗くした状態がベストです。周囲が明るいと光が弱く写ってしまうので、日中は窓からの光を遮断する必要がありました。
Aladdin Marca Maxなら「2500 ANSIルーメン」の明るさに対応しており、シーリングライトを点けた状態でも十分クッキリ見えるほど明るいです。
部屋を暗くしてみると、より黒が引き締まってクリアな映像が楽しめます。集中して楽しむなら部屋を暗くして、流し見するときは明るい状態で使い分けが可能です。
4K対応で映像がキレイ
従来のAladdin MarcaはフルHD解像度でしたが、今作から4K対応になって非常にキレイな映像を投影できます。4K対応のコンテンツを視聴すると、字幕なども細部までくっきり写って映像への没入感が違います。
筆者の部屋は壁に凹凸がありますが、遠目から視聴すると気にならないくらい画質が良いです。より画質にこだわる方は、プロジェクター用のスクリーンも検討してみてください。
高出力のスピーカーで迫力のあるサウンド
プロジェクターの内蔵スピーカーは小型の物が多く、リビングなど広い空間で使う場合は音に不満を感じる人も少なくありません。
Aladdin Marca Maxは、Harman Kardon製の80Wスピーカー(高音スピーカー20W×2、中低音スピーカー20W×2)を搭載しています。重低音がしっかり響いて、外部スピーカーなしでも十分映画を楽しめました。
Bluetoothでスマホやタブレットとも接続でき、映像を視聴しないときでもワイヤレスのスピーカーとしても活用できます。
人気の動画配信サービスに対応
Aladdin Marca Maxは、YouTube、U-NEXT、Amazonプライム・ビデオ、 TVer、AbemaTVなど人気の動画配信サービスに対応しています。
購入特典でストリーミングデバイスが付属
Aladdinのプロジェクターは「Aladdin OS」という独自OSを採用し、Netflixが視聴できない制約があります。この制限を解決するため、Aladdin Marca Maxの購入特典としてストリーミングデバイスが無料でもらえます。
付属のストリーミングデバイスは「Google TV」に対応し、Netflixのほかに4K対応のストリーミング配信サービスも利用できます。
OSの制約で視聴できないデメリットをセット特典で解決するのは予想外でした。映像出漁をHDMIに切り替える一手間は発生しますが、どちらのOSも使い分けられるのはメリットです。
Aladdinのオリジナルコンテンツも充実
Aladdin Marca Maxは、オリジナルのコンテンツも充実しています。「壁時計」など流しっぱなしにして使うものや、親子で楽しめるコンテンツを多数用意していることがアピールされています。
Switchやスマホゲームで爆発的にヒットした「スイカゲーム」も大画面で遊べます。スイカゲームはAladdin Xが開発したパズルゲームで、元々は照明一体型のプロジェクターに搭載されたのがきっかけです。
等身大動物図鑑では、等身大の動物たちが壁一面に登場します。動物園だと至近距離まで近づけないですが、プロジェクターなら動物たちの細かい部分までじっくり観察することができます。
世界中の絵本を読み聞かせできる「せかいのえほん」。無料で読むことができる絵本は3冊で、無料作品以外は5Pだけ試し読みができます。定期購読(360円/月額)を申し込むと毎月1冊絵本が追加されていきます。
日本各地の文化、観光、グルメを動画で紹介する「にほんちず」。ジャムム(Jam-mu)というキャラクターが日本全国におでかけし、地域のさまざまな情報を動画でわかりやすく紹介してくれます。日本各地について親子で学び、お家にいながら旅行気分を味わえます。
Aladdin Marca Maxレビューまとめ
本記事では、Aladdin Marca Maxのレビューをお届けしました。最後にメリットとデメリットをまとめると下記の通りです。
- ■メリット
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- 超短焦点で狭い部屋でも大画面を実現
- 自動補正機能が充実している
- 昼間に使っても十分な明るさ
- 4K対応で非常に高精細な映像
- 80Wのスピーカーで迫力のあるサウンドが楽しめる
- 子供向けコンテンツが充実している
- 購入特典でストリーミングデバイスが付属する
- ■デメリット
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- 高性能ゆえの価格の高さ
- 有料コンテンツが多い
超短焦点プロジェクターは初体験でしたが、従来のプロジェクターよりも設置場所を選ばず簡単に使えるのに魅力を感じました。映像の微調整は慣れるまで時間がかかる印象でしたが、全てオートでやってくれて手間要らずです。
映像や音響の品質も非常に高く、この筐体サイズからは想像できないほど本格的なホームシアター体験ができます。メーカーが謳っている「おうちが映画館になる」という謳い文句に恥じないクオリティです。
決して安い買い物ではありませんが、家庭用のホームシアターとしては最高峰の画質で映像を楽しめます。
筆者のように動画配信サービスを多く利用する方、大人から子供まで楽しめるプロジェクターが欲しい人に向いています。プロジェクターを明るい部屋でも使いたい、画質や音質をグレードアップしたい方におすすめです。
Aladdin Marca Max 超短焦点プロジェクター/Dolby Vision、IMAX Enhanced / 2500ANSIルーメンと4K超 合計80…