バイラルメディアはなぜ嫌われるのか
- ライター:鹿
最近になってから「バイラルメディア」という言葉をよく耳にします。米国を中心にインターネット上で流行り始めたものが、日本でもここ数ヶ月でいくつものバイラルメディアが誕生しました。
今回はバイラルメディアについて自分なりの意見をまとめてみました。
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- 目次で流し読みする ・*・:≡( ε:)
バイラル/バイラルメディアとは
ネット上のコンテンツが口コミで話題になっていることをバイラルと呼ばれ、話題になっているコンテンツを誰かに教えたくなるようなタイトルを付けて公開しているブログのことをバイラルメディアといいます。内容は面白系や感動話などのスマホでスキマ時間に気軽に楽しむことが出来るものが多いです。
今までのブログメディアはSEOによる流入を目的としておりましたが、バイラルメディアはSNSでの拡散と流入に注力しており、ソーシャルボタンを大きめに設置しているサイトが多いです。
情報の広まり方がウイルスの感染に似ることから、「ウイルス性の」という意味の「バイラル」の名を冠している
ネット上で話題になっている動画や画像などを貼り付け、当たり障りのないコメントと共に投稿します。ネット上で話題になっているネタは時期が過ぎるとアクセス数が減ってくるので、新しいネタを見つけてはゴミみたいな記事をどんどん増やしていきます。簡単な作業で誰でも気軽に始められるため、クオリティの低いブログが乱立しているのが現状です。
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バイラルメディアは”引用”なのか
以前書いた◯◯がネットで話題に!といったブログ記事が嫌いでも話しましたが、バイラルメディアは引用の度を超え、ほぼ丸々パクリの状態で公開されています。
引用(いんよう、英語:citation, quotation[1])とは、広義には、他人の著作を自己の作品のなかで紹介する行為、先人の芸術作品やその要素を自己の作品に取り入れること。報道や批評、研究などの目的で、自らの著作物に他の著作物の一部を採録したり、ポストモダン建築で過去の様式を取り込んだりすることを指す。狭義には、各国の著作権法の引用の要件を満たして行われる合法な無断転載等[2]のこと。
引用は権利者に無断で行われるもので、法(日本では著作権法第32条)で認められた合法な行為であり、権利者は引用を拒否することはできない[3]。権利者が拒否できるのは、著作権法の引用の要件を満たさない違法な無断転載等に限られる。
引用元:引用 – Wikipedia
テレビでYoutubeの面白映像をずっと垂れ流している番組と同じように、どこかで見たことがあるようなネタを流してPVとお金を稼ぐだけのメディアはもう要らないです。ブログを書いている人の個性やここにしかない情報がないありきたりなブログは見る価値がないと思っています。
バイラルメディアを肯定している人の意見を見てみました。
バイラルメディアの表現力や仕組みをもってすれば、「価値があるのに埋もれてしまっているコンテンツ」を大きく広めることができるということです。Spotlightは「発掘メディア」というコンセプトをもって運営していますが、実際に取り上げたコンテンツ主の方に喜んでいただけることも多いです。
元ネタに利益を還元したりすることもなく、他人のふんどしで自分だけ利益を得ていることについて「私たちがコンテンツを発掘したからSNSで拡散されたんです!」と言っています。前にTwitterでパクツイしている人が同じようなことを言っていましたが、パクられたコンテンツが伸びても引用元には何もメリットがありません。NAVERまとめなどもそうですが、時間を掛けて作ったコンテンツがパクられてバイラルメディアが検索の上位に来ていることに腹が立ちます。
話題になっているネタがこういったブログで紹介されていたら、出来るだけ元ネタの方を拡散してあげるべきだと思います。
バイラルメディアやまとめサイトやキュレーションサイトなどが増えてきて、コンテンツを作る側が損をする時代になってきています。こういった引用で成り立っている内容の薄いサイトは早く減ってほしいです。
追記:オモコロなどで記事を書いているヨッピーさんが、大手バイラルメディアのBUZZNEWSと直接対決するお話が話題を呼んでいます。
この一件で「バイラルメディアということの後ろめたさ」を感じでフェードアウトしてくれたらいいなと思います。
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