NECが生んだ最初で最後の変態端末「docomo MEDIAS W N-05E」レビュー
先月末に突然ドコモオンラインショップにて機種変更一括540円で投げ売りされていたので、気づいたら購入完了画面になっていました。
購入してからすぐに届いたのに電源を入れていなかったので、今更ながらレビューしてみます。
追記:N-08B、N-06Eも変態端末やろ!という意見を貰いました。完全に忘れていた…。お詫びして訂正いたします。申し訳ございません。
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MEDIAS Wとは
MEDIAS Wとは2013年春にドコモから発売された2画面を搭載したスマートフォンです。ケータイオタクの間では「変態端末」と呼ばれているもので、パカパカ開閉できるギミックは変態端末オフでも大人気の端末です。
発売当時は82,320円もした商品でしたが、キワモノなだけあって売れ行きは悪く、最終的に540円での投げ売りとなってしまいました。オンラインショップでは新料金プランへの加入が条件となっており、更新月でMNP予定だった回線から機種変更で購入しました。
本体サイズ | 約 136mm × 64mm× 12.2mm(最厚部 約 12.6mm) |
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重量 | 約183g |
バッテリー容量 | 2,100mAh |
ディスプレイ | 約 4.3インチ 960×540(QHD)×2 |
OS | Android 4.1 |
RAM / ROM | 1GB / 16GB |
CPU | Qualcomm Snapdragon S4 |
カメラ | 裏面照射型CMOS/有効画素数810万画素 |
ワンセグ | × |
おさいふケータイ | × |
赤外線通信 | × |
防水 / 防塵 | × |
スペックは発売当時ですら型落ちのような性能だったので、今ではメインで使用するのは難しいですね。
NECは今までガラケー機能全部入りのモデルをずっと出していましたが、ここに来て全部非対応にしたのは全部このギミックのためですね。
開封の儀
それでは開封していきましょう。箱は本体サイズギリギリのサイズでコンパクトでした。
箱を開けると中身がぎっしりと詰まっていてずっしりと重いです。付属品に液晶保護フィルムが標準で付いていました。特性上、画面に傷が付きやすいので
こういったサービスは嬉しいですね。
折りたたむとコンパクトな約4.3インチのスマートフォンになります。この状態ではカメラが付いていない表側のディスプレイのみが反応します。
画面を開くところにスリープ、音量ボタン、イヤホンジャックなどが集中しています。開けやすいように中央に溝や滑り止めが付いています。
本体を開くと約5.6インチのディスプレイに早変わり。小さなタブレットのように使えます。
2画面を繋ぐヒンジは、長年ガラケーを作ってきた経験からしっかりと作られており、ヒンジの感触や「カチッ」と繋がるギミックはNECの熱意が感じられます。
裏返すとバッテリーやmicro SDスロットなどがあります。外側のマットなブラックと内側のシルバーの組み合わせはメカっぽい感じがして好きです。
バッテリー容量は2,100mAhと2画面にしてはかなり控えめ。変態端末にスペックを求めてはいけないと誰かが言ってました。
本体サイズを比べてみました。左から順番にiPhone5s、MEDIAS W、Nexus5です。幅は抑えられているものの、高さが5インチスマートフォンとほぼ同じでした。
重量や厚みも他の機種の1.5倍程度なので携帯性はあまりよくありません。出来ればもう少し軽ければワイシャツのポケットなどにいれても違和感がなくて良かったのですが…。このずっしりとした重みが高級感を出しているという意見なので人それぞれ好みが分かれてきますね。
起動してみる
左側(表)には通常のホーム画面、右側にはブラウザなどを起動することが出来ます。
例えばYouTubeを視聴しながら右側でブログを楽しんだり、ゲームをしながら攻略サイトを見たりすることが可能です。問題なのは右側に対応しているアプリがほとんどないということ。せっかくの2画面をほとんど活用できません。
設定画面では左側に項目、右側に詳細が表示されます。
標準で搭載されているATOKも左側に10キー、右側にひらがなキーボードが表示され、両手で入力しやすいようになっていました。QWERTYキーボードに変更すれば大きく表示されるので親指2本で快適に入力できます。
2画面を1つの画面に合体して表示することも可能。
…ですが、ディスプレイ周りのベゼルが気になってしまいます。スクリーンショットでは境目なく表示されるみたいですね。
結論:所有欲の満たされるおもちゃ
スペックなどを見てみると今更買うような商品ではないと思いますが、最近のスマートフォンにはない「ワクワク感」がありました。
肝心の2画面は、スペックと対応アプリがコンセプトに追いつかなかった印象がありましたが、本体の質感が非常によく、コレクションとして所有欲を満たしてくれます。NECがスマホ事業から撤退してしまったので後継機はきっと発売されないでしょう。
白ロム価格も2万円以下になっているので、記念として購入してみてはいかがでしょうか。