完全分離型イヤホン「SoundPEATS Q42 Truengine」レビュー。デュアルドライバー搭載でも音質はイマイチ
- ライター:鹿
Bluetoothアクセサリーを多数取り扱うSoundPEATS様より、完全分離型(True Wireless)イヤホン「SoundPEATS Q42」をご提供頂けたのでレビューしていきます。アマゾン初のデュアルドライバー対応のイヤホンということで音質に期待していたものの、期待値が大きすぎたのか音質は価格相応な気がしました。
初めて完全分離型のイヤホンを使ってみましたが、イヤホンのケーブルが無いだけで装着感が全然違うのと、充電の持ちも収納ケースで充電できるので使い方が合えば便利な1品だと思います。
- ■メリット
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- 完全分離型イヤホンの中では安い(5,580円)
- ケースやハウジング部分のデザインに高級感がある
- ケースから取り出すとペアリング、収納する充電される手軽さ
- 重量が軽く付け心地がいいため動いても落ちにくい
- 左右どちらでも片耳のみで再生可能
- Bluetooth 5.0対応で音飛びや接続切れが少ない
- IPX6級防水設計で雨や水回りでも使える
- ■デメリット
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- 中・高音がこもって聞こえる(価格相応?)
- ケースが大きめで収納場所に困る
- ペアリング中の青いLEDの点滅が気になる
- 音量の調整がボタン2度押しと不便
- コードが無いので紛失しやすい
- コーデックはSBCとAACのみ。AptXには非対応。
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デザインと質感の高さに期待が高まる
パッケージはコンパクトでしっかりとした造り。蓋を開けると本体、下に付属品などが入っているため高さがあります。
スペック
Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.0 |
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チップセット | Airoha AB1256P |
最大通信距離 | 約10m(障害物なし) |
待機時間 | 約120時間 |
再生時間 | 約3.5時間 |
充電時間 | 約2時間 |
充電ケース・イヤホン充電可能回数 | 4回フル充電可能 |
入力電圧 | 3.7V / 50mAh |
充電ケースバッテリー容量 | 3.7V / 500mAh |
充電ケースサイズ | 26mm × 30mm × 19mm |
質量 | 52g |
防水性能 | IPX6 |
内容物
付属品は充電器兼用の保管ケースとイヤホン本体、サイズ違いのイヤーピース、取扱説明書、ユーザー登録案内のガイド、充電用microUSBケーブル。余計なものが入っていない必要最低限の内容です。
イヤーピースはサイズ違いで合計12個(本体取付済含む)入っていました。使い始める前に自分の耳の形状にあったものを選ぶと装着感が良くなります。
付属のケーブルはmicroUSB。これを使って充電ケースを充電します。最初から充電されていたので、届いたらすぐに使い始めることが出来ました。
専用ケースやハウジング部分は高級機に引けを取らない品質
イヤホンの充電器を兼ねた収納ケースはマットなアルミ素材。マグネット内蔵で開閉もカチッと気持ちよく固定されます。
蓋の部分は艶のある樹脂製。傷が付かないようにフィルムが取り付けられていました。傷や指紋が目立ちそうなところが惜しい。
背面にはmicroUSBポートとバッテリー残量表示ボタン。
背面のボタンを押すとLEDランプで残量を4段階で教えてくれます。イヤホン本体のバッテリー残量が少なくなると「Battery Low」と音声でお知らせしてくれます。
収納ケースのサイズは指で持てるくらい小さい。
収納ケースの底部にはきちんと技適マークが付いています。
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ケースに収納すると充電、取り出すとペアリングされる
イヤホンがケースに収納されているときは充電が開始されます。
ケースから取り外すと自動的にペアリングモードになり、スマホやタブレットなどBluetoothに対応した機器で接続できるような仕組み。次回以降はケースから取り外すだけで接続されます。
いちいちボタンを長押ししてペアリングするよりもスマートで使いやすい!
ケースから両方取り出すとステレオモード、片方だけ取り出すとモノラルモードとして機能します。説明書では右イヤホンのみモノラルモードが使用できるとありましたが、左右どちらでも片耳で聞くことが出来ました。
ケース内部にはイヤホンの形に合わせてくぼみが付けられており、この向きに合わせてイヤホンを収納します。何度も取り外すときは向きを揃えて入れる手間が不便に感じました。ある程度雑に入れてもマグネットで正しい向きになってくれるんですけどね。
イヤホンとケースのサイズはこれくらい。思っていたよりハウジング部分が大きめに見えます。実際に使ってみた感じはそこまで気にならないです。
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イヤホン本体の質感、操作方法
イヤホンのハウジング部分はメッキ加工がされていて、周囲の景色が反射しています。操作ボタンには同心円状のスピン加工がされていて質感は良いです。
操作方法は以下の通り。詳しい操作方法は取扱説明書に載っています。普段あまり説明書を読まないタイプですが、ボタンが1つしかないので操作方法が分からず困りました…。
- ■イヤホンの操作方法
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ボタン1回押し:再生/停止、電話の着信/終話
ボタン3回押し:通話ミュート、リプレイ、音声アシスタント
右ボタン2回押し:音量+
左ボタン2回押し:音量-
右ボタン長押し:曲送り
左ボタン長押し:曲戻し
ボタン1.5秒長押し:電話を拒否する
本機の特徴であるデュアルドライバー設計。Amazonの概要欄には
設計が左右それぞれ2基、合計4つダイナミックドライバーが搭載、サウンドが高・中・低三音域が非常にバランス良く、息をのむほどクリアでリアルな音を奏でます。
と説明がありました。詳しいことはよくわかりませんが、ドライバー部分を透明にして見えるようにしているほど自信があるようです。
「SoundPEATS Q42 Truengine」を実際に使ってみた
イヤホンを装着するとこんな感じ。散髪前なので髪ボッサボサで申し訳ない。AirPodsとかと比べてサイズは少し大きいものの、全体的に丸っこいデザインで主張も少ないと思います。
肝心の音質については、タイトルにもある通り期待値が高すぎたのかイマイチだと感じました。Amazonのレビューにもたくさん書かれていましたが、中・高音域がこもって低音ばかり主張されています。1,000円くらいの有線イヤホンに近い「とりあえず聞けたらいい」というレベルです。
Amazonのレビューにはリセットで改善されるとありますが、こちらの環境ではどちらも同じ結果でした。
私の耳はそこまで聞き分ける力は無い方だと思いますが、これは他のBluetoothイヤホンと比べても明らかに音質が落ちているのが分かりました。提供品のレビューでここまでボロクソに書いて良いのか心配ですが、見てる人も正直な感想が聞きたいですよね…?
あとは、他のイヤホンと比べて音が小さく感じました。他のイヤホンよりもボリュームを2段階くらい上げてちょうどいいくらい。ペアリングの音や駆動音については控えめで嬉しいです。
ランニング中や何か作業しながら曲を流しておきたい用途には向いているかもしれません。音質にこだわりがある方だとより不満が大きくなりそうです。
通話で使用する場合、マイクが外側に付いているので気持ち大きめに話さないと周囲の雑音のほうが拾うようです。イヤホンの存在感がないために大きな独り言を話しているようで少し恥ずかしくなります…。
完全分離型イヤホンのデメリット
ケースについても厚みがあるので収納場所に困りました。スーパーやコンビニのレジで会計するときに一時的に取り外すときなど、短時間の付け外しの度にケースを取り出してイヤホンを収納して…とやっていると不便だと感じました。
ズボンのポケットに収納するにも、私は普段から右ポケットにスマホを入れて、左ポケットに財布や自転車の鍵を入れるのでスペースがありません。付け外しもケースを持つため両手操作が必須です。
それならケースに収納せずそのまま手に持っていると、ケーブルなどもないため気がついたら落としてしまいそうで心配です。
これは本機のデメリットというよりも、完全分離型ワイヤレスイヤホンの宿命です。付け外しが頻繁に行われる使い方ならDudios Zeus PlusなどのケーブルがあるBluetoothイヤホンのほうが使い勝手は良いです。使用しないときは首にぶら下げておけますし。
完全分離型イヤホンのメリット
完全分離型イヤホンの優位点は、イヤホンを付けている感覚がほぼないことや収納ケースで充電できるので充電切れのリスクが少ない(駆動時間が長い)ことに尽きます。
イヤホン単体だと連続3~4時間が限度ですが、ケースをフル充電するとイヤホンを4回充電できます。単純計算で12~16時間ほど持つことになり、他のイヤホンよりもバッテリー持ちは良いと言えるでしょう。連続で長時間聞くこともそこまで無いなら不満もないです。
まとめ
こんな感じで数日使った簡単なレビューをしてみました。デザインや質感、バッテリー持ちなどは満足のいくクオリティですが、音質だけが残念な結果となりました。音質については好き嫌いあるので、そこまで気にならないという方もいると思います。
完全分離型のイヤホンを試してみたい、質感の高いイヤホンがほしいという方に比較的安価で手に入る選択肢があるのは嬉しいです。良くも悪くも価格相応かもしれません。
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