手のひらサイズのジンバル搭載カメラ「DJI OSMO Pocket」レビュー。良くも悪くも今後に期待したい製品
ドローンでお馴染みのDJIから発売された「DJI OSMO Pocket」を購入しました。手のひらサイズのコンパクトサイズながら、ジンバル付きのカメラで手ブレのない滑らかな映像が撮影できます。
既にアクションカムのGoPro HERO7 Blackも持っているので必要ないかな…と思っていたのにPayPayのポイント還元祭りに便乗して意識を失いました。
まずはファーストインプレッションとして開封から外観のチェック、基本的な撮影方法を試してみたいと思います。
基本的な動作を動画にしてみました。
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手のひらサイズのコンパクトカメラ「DJI OSMO Pocket」
今回購入した「DJI OSMO Pocket」は手ぶれを抑える3軸ジンバルを内蔵したコンパクトなカメラです。DJIというとプロ向けの本格的なドローンで有名ですが、OSMO Pocketはその技術を応用して手のひらサイズまで小さくした画期的な製品です。
付属品はOSMO Pocket本体、専用ケース、充電用USB A to Cケーブル、Lightningアダプタ、USB Type-Cアダプタ、ストラップ、クイックスタートガイド。
発売直後のためかアクセサリー品は種類が少なく、三脚へマウントできなかったり固定方法がないのが欠点。ユーザーが増える今後に期待したいところです。
OSMO Pocketの外観をチェック
OSMO Pocketのデザインは片手で持ちやすいスティックタイプ。本体サイズは121.9×36.9×28.6 mm、重量116gと小さいためICレコーダーのような感覚で使えます。
前面にある2つのボタンとタッチパネルを使って操作します。
注文したガラスフィルムが届いていないので、最初から貼られている保護フィルムを剥がせません。
本体上部にはジンバル付きのレンズ。
センサーサイズは1/2.3インチ、有効画素数は1,200万画素。動画解像度は4K(3840×2160)24/25/30/48/50/60fps、FHD(1920×1080)24/25/30/48/50/60fpsに対応しています。
私はカメラに詳しくないので、詳しいスペックについては公式サイトからご確認ください。
ボトム部分にはUSB Type-Cポート。ここにケーブルを接続して充電したり、スマートフォンと接続が出来ます。
バッテリーは交換不可なので、長時間の撮影は充電しながらするのが前提になりそう。
サイドには接続端子の溝とmicroSDスロット。
専用ケースが優秀
こちらが専用ケース。専用品だけあってぴったりサイズ。ジンバル部分が動かないようにうまくハマるようになっています。
ケースを付けたままでも充電可能。ちょっと大きめにくり抜かれているので、コネクタ部分が大きめのケーブルでも大丈夫そう。
バンド部分に空いた穴によって、変換コネクタを付けたままでも干渉しないようになっています。
これはよく考えられているなと感心…!
OSMO Pocketの基本的な使い方
右のボタンを長押しするとカメラが起動し、レンズが回転して位置を調整します。この動きが生き物のように動くのでgifにしてみました。無駄に何度も電源を入れてしまう…。
SDカードを挿入します。最大容量は256GBまで対応しています。
電源を入れるとモニターに映像が写ります。左のボタンで撮影・録画、右のボタンでモード切替になります。
スマートフォンと接続してセットアップやアップデートを行う
本体中央にある蓋を左にスライドすると端子が出現。
この端子に専用の変換アダプタを噛ませることでスマートフォンと接続可能。Lightning端子、USB Type-Cに対応しています。
背面の端子に沿って溝にスライドし、端子をスマートフォンに接続すると接続完了。
専用アプリを使うとスマホの画面で写りを確認しながら撮影できます。
端子部分に負担が掛かりそうなので、端末とOSMO Pocketを両手で掴むようにして操作しています。ちょっと手軽さが失われてしまいますが、本体も軽いのでそこまで気になりません。
OSMO Pocket単体だとモニターが小さくて見づらいため、スマホとの接続前提の設計なのかもしれません。
実際の作例
試しに撮影した適当な動画。沖縄にオープンした琉球王国市場でOSMO Pocketを片手で持って撮影していますが、スマホで撮影するよりも手軽で高画質に撮れるのは良かったです。
色合いや明るさもちょうど良く、手ブレのないスムーズな映像が撮れています。
夜間撮影はこちら。GoPro HERO7 Blackと比べて低照度下の撮影にも強く、光のにじみや空のノイズが少なく感じました。
本格的なカメラと比べるともちろん画質は落ちますが、そこは手軽に撮れる利便性とのトレードオフ。
静止画だとこんな感じ。もう少し良い作例が撮れたら追記します。
トラッキング機能が超便利!
顔を検知すると「フェイストラッキング」が作動し、人物の顔を追って自動で追従してくれます。
人物以外にも指定した範囲の被写体を追従する「オブジェクトトラッキング」も利用可能。ゆっくりとした動きであれば自然に付いてきてくれるので旅行動画とかに向いていますね。
試しにカメラのレンズに合わせてトラッキングしてみました。上下左右に動かしてもしっかりと追従してくれます。
まとめ:スマホカメラよりも良い映像を手軽に撮りたい人にオススメ
OSMO Pocketの開封と基本的な操作をご紹介しました。
正直なところ、単体で使う場合だとGoProのほうが使い勝手がよく感じました。スマホと連携して使う前提であれば物理的に接続するOSMO Pocketのほうがファイルの転送も早く、SNSのシェアなどもスムーズに行なえます。
肝心の動画撮影については両者ともに満足の行くクオリティです。
よくGoPro と比較されがちですが、広角で撮影したいときやタイムワープの時はGoPro HERO7 Blackを使い、動きの激しい場所や被写体を狙って撮りたい時、夜間撮影などはOSMO Pocketなど使い分けができると理想的です。
GoProは防水に対応したアクションカムに対して、OSMO Pocketはハンディカムの延長線上にあるものです。無駄を削ぎ落としたシンプルな設計だからこそ誰でも気軽に使えるカメラに仕上がっていると感じました。
特にジンバル部分は繊細な作りなため、ラフに扱うとあっさり壊れてしまいそう…。
しばらく使ってみて改めてレビュー出来たら良いなと思います。