SOUNDPEATS Air3 レビュー:5,380円でaptX Adaptive対応、インナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホン
ワイヤレスイヤホンを多数取り扱うSOUNDPEATSより、小型軽量で音質にも優れたインナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホン「SOUNDPEATS Air3」をご提供いただきました。
本製品は5,000円台の価格ながら高音質コーデック「aptX Adaptive」に対応しています。対応したデバイスをお持ちの方であれば、より高音質で低遅延な音を楽しむことができます。
その他にも、音の遅延を少なくする「ゲームモード」や装着検知機能を搭載し、低価格でも使い勝手の良いワイヤレスイヤホンだと思います。
- ■メリット
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- イヤホン本体・充電ケースの両方ともコンパクトで軽い
- 高音質コーデック「aptX Adaptive」に対応
- イヤホン本体がIPX5の防水に対応
- インナーイヤー型で耳への負担が少ない
- 音の遅延を少なくする「ゲームモード」に対応
- 左右どちらでも片耳で使用できる
- 価格が安い(税込5,380円)
- ■デメリット
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- 充電ケースのバッテリー残量表示ができない
- アクティブノイズキャンセリング(ANC)非対応
- 装着検知機能がOFFにできない
- 音量を上げると音漏れしやすい(インナーイヤー型の宿命)
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SOUNDPEATS Air3のスペック
SOUNDPEATS Air3のスペックは下記の通り。
チップセット | QCC3040 |
---|---|
Bluetooth規格 | Bluetooth5.2 |
Bluetoothプロファイル | HSP, HFP, A2DP, AVRCP |
コーデック | SBC, aptX, aptX Adaptive |
防水等級 | IPX5(イヤホン本体) |
サイズ | 49.5*22.5*47.5mm(充電ケース) |
重量 |
|
チップセットは最新の「QCC3040」を搭載し、従来機と比べて遅延が少なく音質が強化されています。左右のイヤホンが独立して通信を同時に行う「TrueWireless Mirroring」により、音切れの少ない安定した接続と省電力性能を両立しました。
ワイヤレス充電、アクティブノイズキャンセリング(ANC)、外音取り込み機能には非対応です。
SOUNDPEATS Air3の外観
パッケージはイヤホン本体がドーーーンと主張するデザイン。背面には外国人女性の写真が印字されていました。
付属品はイヤホン本体、充電用のUSB Type-C to Aケーブル、取扱説明書のみ。インナーイヤー型なのでイヤーチップは付属していません。
驚くほどコンパクトな充電ケース
ケース本体はマットブラックの樹脂製。傷や汚れが目立ちにくい反面、グリップ感が弱く滑りやすい点にはご注意ください。慌てて取り出すとケースを落としそうになりました。
「SOUNDPEATS 史上最小サイズ」の謳い文句は伊達ではなく、箱を開けた瞬間に「小っちゃ!」と声に出すほどコンパクトです。充電ケースのサイズは49.522.547.5mm、重量はわずか24gとのこと。
ズボンのポケットに入れても嵩張らず、小さなカバンでも持ち運びしやすいと思います。
底面にある充電端子はUSB Type-Cに対応。ワイヤレス充電には非対応です。
バッテリー持ちはイヤホン単体で5時間、充電ケースとの併用で合計17.5時間まで連続使用が可能です。他社のイヤホンと比べると
上部の蓋を開けるとイヤホン本体が出現。AirPodsのように立てて収納するタイプです。
イヤホンを取り出すときは頭の部分を持って上に引っ張ると外れます。ケースにはマグネットを内蔵しており、収納するときはイヤホンを近づけるとパチンと入ります。
イヤホン本体
イヤホン本体は従来型のAirPodsのようなインナーイヤー型。「カナル型の圧迫感が苦手」という人でも、長時間付けっぱなしでも耳が痛くなりにくいのが嬉しいです。
インナーイヤー型のイヤホンは、良くも悪くも周囲の音がよく聞こえてきます。外出時に使っても安全というメリットの反面、カナル型よりも音漏れしやすいデメリットには要注意です。
イヤホンの形状はスティック型。軸の部分を持って装着ができるので、丸っこい形状よりも取り回しやすいと感じます。
SOUNDPEATS Air3をレビュー
SOUNDPEATS Air3を2週間ほど使ってみた感想を紹介します。
ペアリング設定
SOUNDPEATS Air3のペアリング設定は、充電ケースの蓋を開けるとペアリングモードに切り替わります。接続する機器のBluetooth設定をONにして、接続機器のリストから「SOUNDPEATS Air3」をタップすると接続されます。
次回以降は充電ケースの蓋を開けると自動的にペアリングされます。
接続する機器を変更したいときは、ケース中央のボタンを長押しします。接続が解除されて再度ペアリングできるようになります。
外出先で使用してみましたが、特に途切れやすいこともなく安定して使用できました。
装着感
イヤホンの装着感は、圧迫感のない軽い付け心地です。
カナル型と違って、イヤーチップでサイズを調整することができないので、人によっては緩く感じるかもしれません。筆者の耳の形状だと右耳が若干緩い感じがしますが、頭を軽く振るくらいなら落ちる心配もありません。
スティック型だとカバンのストラップに引っかかって落ちやすい印象がありましたが、本製品は軸が短くて引っかかることもなく使いやすかったです。耳への収まりもいいと思います。
装着検出機能を搭載しているので、イヤホンの脱着に合わせて音楽を再生・停止してくれます。レジで会計するときなど一時的にイヤホンを取り外すときに便利です。
操作方法
音楽操作や電話の応答は、イヤホン背面にあるタッチセンサーを使って行います。
左耳 | 右耳 | |
---|---|---|
1回タップ | 音量- | 音量+ |
2回タップ | 再生・一時停止 | |
3回タップ | ゲームモードのON/OFF | 音声アシスタント起動 |
1.5秒長押し | 前の曲へ | 次の曲へ |
左耳 | 右耳 | |
---|---|---|
2回タップ | 着信応答・通話終了 | |
1.5秒長押し | 通話拒否 |
従来モデルと比べてタッチセンサーの感度が良くなっており、軽いタップで瞬時に反応してくれます。
イヤホン単体でも音量調整ができるのは嬉しい反面、イヤホンを装着するときに誤タップで音量が変わってしまうことがありました。
音質
Androidスマートフォン「Google Pixel 5」に接続し、Amazon Musicを使って音楽を聞いてみました。
音質を一言で表すなら低音重視の「ドンシャリ系」の音質です。
この価格帯のイヤホンにありがちなスカスカな音ではなく、低音の迫力のあるサウンドを楽しめるイヤホンです。オープンイヤー型なのであまり期待していなかったのですが、いい意味で期待を裏切られました。
低音重視とは言っても全体的にバランスの取れた音で、中~高音域の部分もクリアで聴き疲れすることも少ないと思います。個人的にはこれと言った不満はないものの、普段から音質にこだわりのある人には不満が出るかもしれません。
まとめ
小型軽量で高音質なインナーイヤー型イヤホン「SOUNDPEATS Air3」をご紹介しました。
これまでにも様々なメーカーのワイヤレスイヤホンを試してきましたが、ここまで小さくちゃんと使えるイヤホンは初めてです。
対応コーデックや音質も大きな不満がなく、IPX5の防水対応や装着検出機能など実用的な機能を揃えています。5,000円台で買えるイヤホンの中では有力な選択肢となるでしょう。