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【ベストバイガジェット2024】ドローン初心者でも本格的な空撮を楽しめる「DJI Mini 3」

2024年も残すところあと半月…ということで、今年もベストバイガジェットを決める季節がやってきました。今年はそんなに大きな買い物をせず、YouTueの動画制作でほしいと思っていたカメラのレンズ数本、周辺機器をポチっていました。

本記事は「今年のベストバイガジェット Advent Calendar 2024」の15日目の記事です。昨日はみるくここあさんの「初めての自作PC」でした。今年で9年目となる本企画に毎年参加しているので、よければ過去記事もチェックしてみてください。

ベストバイガジェットの過去記事

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今年のベストバイガジェットは「DJI Mini 3」

色々と買ってきたなかで、筆者が今年買って良かったガジェットは「DJI Mini 3」です。これまで「DJI Mavic Mini」を持っていましたが、約4年ぶりにドローンを買い替えました。

今年を振り返ってみると、あまり高額なものを買っていません。去年ガジェットを買い過ぎたことに加えて、Googleのコアアップデートでブログ収益が激減したため、あまり高額なものが買えない懐事情でした。

今年6月にドローンを買い換えて、「旅行の撮影体験が大きく変わった」「自分の新たな趣味が見つかった」などの理由からベストバイに選びました。買い換えてからまだ数回しか飛ばしていないですが、空撮の楽しみ方を改めて実感できました。

DJI Mini 3は、2022年12月14日に発売した商品です。2024年の今になって紹介するのもなぁと思い、レビューするタイミングを見失っていました。せっかくベストバイに選んだので、その理由や実際に撮ってきた映像などをここで紹介させてください。

本体と合わせて、予備のバッテリーと専用充電器、ショルダーバッグがセットになった「Fly moreコンボ」も一緒に購入しました。Amazonの整備品で安く販売されていてラッキーでした!

ショルダーバッグは、ドローン本体、バッテリーと充電器、コントローラーがジャストサイズ。予備のプロペラやモバイルバッテリーなども入るポケットもあり、周辺機器一式をまとめて持ち運べます。

去年も、DJIのジンバル付き小型カメラ「DJI Osmo Pocket 3」をベストバイに挙げており、あらゆる撮影シーンにDJI製品が欠かせなくなってきています。

初代「DJI Mavic Mini」から買い替えた理由

筆者がドローンを買い替える理由は、大きく2つあります。

■買い替えの理由
  1. 法規制の強化で気軽に飛ばせなくなった
  2. 旅行の思い出をもっと高画質で残したい

①法規制の強化で気軽に飛ばせなくなった

初代「DJI Mavic Mini」を購入したときは「バッテリーを含む重さ200g以上の機体」に対して飛行制限がありました。199gの機体であれば(当時は)航空法規制が掛からないため、小型で扱いやすいだろうと考えて筆者も購入しました。


Mavic Miniのキャッチコピーにも「自由を手に、飛び立とう。」とあり、航空法規制の影響を受けないことをアピールしていました。人口密集地帯・飛行場付近での飛行や、土地の所有者の許可が必要でしたが、それでも大型のドローンよりは飛ばしやすい条件だったと思います。

しかし、2022年6月20日から法改正によって100g以上のドローンが規制対象になりました。所有者情報と機体登録が義務化され、これまで登録が不要だったドローンも申請が必要です。

筆者は法改正前に期待登録を行ったため、リモートIDの搭載が免除されました。登録は期限内に間に合ったものの、申請周りが複雑でドローンを飛ばす機会がなくなっていました。

②旅行の思い出をもっと高画質で残したい


そんな中で買い替えた理由は、ドローンを使って旅行のイベント撮影を行うためでした。今年の8月に長野で団体旅行に行き、宿泊施設とラフティングの会場でドローンを飛ばす予定がありました。

今まで持っていたドローンでも空撮は可能ですが、筐体の軽さから簡単に風に流されてしまい、本格的な空撮には向いていません。動画の解像度も「最大2.7K」までしか対応しておらず、4Kの高画質で思い出を残したかったのも理由です。

そこで「飛行に必要な手続きが一緒になるなら、より性能の高い機体に買い替えてもいいのでは?」と考えて、上位機種のステップアップを決めました。

実際に飛ばした感想

DJI Mini 3が手元に到着し、実際にフライトしてみました。スマホに近い軽量コンパクトなドローンですが、飛行性能・画質は想像以上に優秀でした。

期待していたバッテリー持ちも非常に良く、純正バッテリーで30分以上飛行できます。バッテリーの余裕は心の余裕であり、多ければ多いほど落ち着いて安心して飛ばせます。

DJI Mini 3を初めて飛ばしてみた結果、飛行の安定感に非常に感動しました。ドローンがあれば、その場所がどんな景色だったのかを鮮明に思い出せます。旅行の思い出がよりリアルに甦りますね。

ドローンの操縦は慣れるまで大変ですが、DJIのドローンはホバリングが安定していて安心感があります。まだまだ複雑なテクニックは持ち合わせていませんが、初心者でも楽しく飛ばすことができました。


先ほどの動画は「クイックショット」と呼ばれる、自動操縦のモードを使用して旋回撮影をしています。マニュアルだと難しい操作も、ボタン1つでスムーズな旋回撮影ができました。

自動で飛行させるぶん、周囲の状況に充分注意しながらフライトを行う必要があります。今回は広い敷地を確保して第三者が入らない場所を作り、操縦者の他に目視者を配置する対応で撮影を行なっています。

海沿いで多少風が吹いている状況でも、その場でホバリングをし続けてくれて安心して飛行できます。今まで使っていたDJI Mavic miniとは雲泥の差でした。

DJI Mini 3は障害物検知機能が下方向しかないため、周囲に障害物があるときはプロペラガードを必ず装着したほうがいいです。障害物検知機能は、木の枝など細いものには反応しないこともあるらしいですが、万が一の場合に助けられることがあると思います。

DJI Mini3は縦動画の撮影にも対応しています。横の動画を縦にクロップすると画面が狭くなってしまうため、そのまま縦撮影ができるのは便利です。カメラが90度回転して、縦画面に合わせた画角を調整できるようになります。

上位モデルとの違い

今は上位モデルの「DJI Mini 3 Pro」や「DJI Mini 4 Pro」があるのに、あえて旧型のモデルを選びました。2024年の6月に中古の美品が49,000円で販売されており、上位モデルと比べて数万円安かったのが理由です。

その後のAmazonプライムデーでは、中古価格より安く新品が売られていて悲しくなったのは内緒です。買い時を完全に間違えましたが、どうしても早く欲しいものだったので後悔はありません。

DJI Mini 3 DJI Mini 3 Pro DJI Mini 4 Pro
機体デザイン
サイズ
  • 収納時:148×90×62mm
  • 展開時:251×362×72mm
  • 収納時:251×362×70mm
  • 展開時:145×90×62mm
  • 収納時:148×94×64mm
  • 展開時:298×373×101mm
重量 248g 249g 249g
安全性 1方向障害物検知機能(下方) 3方向障害物検知機能(前方、後方、下方) 全方向障害物検知機能
最大上昇速度 5m/s 5m/s 5m/s
最大下降速度 3m/s 5m/s 5m/s
最大飛行速度 16m/s 16m/s 16m/s
最大飛行時間
  • 38分(インテリジェント フライトバッテリー使用時)
  • 51分(インテリジェント フライトバッテリー Plus 使用時)
  • 34分(インテリジェント フライトバッテリー使用時)
  • 47分(インテリジェント フライトバッテリー Plus使用時)
  • 34分(インテリジェント フライトバッテリー使用時)
  • 45分(インテリジェント フライトバッテリー Plus使用時)
最大ホバリング時間
  • 33分(インテリジェント フライトバッテリー使用時)
  • 44分(インテリジェント フライトバッテリーPlus 使用時)
  • 30分(インテリジェント フライトバッテリー使用時)
  • 40分(インテリジェント フライトバッテリーPlus使用時)
  • 30分(インテリジェント フライトバッテリー使用時)
  • 39分(インテリジェント フライトバッテリー Plus 使用時)
最大風圧抵抗 10.7m/s(スケール5) 10.7m/s(スケール5) 10.7m/s(スケール5)
最大映像伝送距離 10km(FCC)
6km (CE/SRRC/MIC(日本))
20km(FCC)
10km (CE/SRRC/MIC(日本))
20km(FCC)
10km (CE/SRRC/MIC(日本))
センサーサイズ 1/1.3インチCMOS 1/1.3インチCMOS 1/1.3インチCMOS
有効画素数 1,200万画素(4,000×3,000) 4,800万画素(8,064×6,048) 4,800万画素(8,064×6,048)
レンズ FOV:82.1°
焦点距離:24mm(35mm判換算)
絞り:f/1.7
フォーカス:1m~∞
FOV:82.1°
焦点距離:24mm(35mm判換算)
絞り:f/1.7
フォーカス:1m~∞
FOV:82.1°
焦点距離:24mm(35mm判換算)
絞り:f/1.7
フォーカス:1m~∞
ISO感度 動画:100〜3200
写真:100〜3200
動画:100〜6400
写真:100〜6400
動画:100〜6400
写真:100〜6400
シャッター速度 電子シャッター:2~1/8000秒 電子シャッター:2~1/8000秒 電子シャッター:2~1/8000秒
写真フォーマット RAW/JPG RAW/JPG RAW/JPG
動画フォーマット MP4 (H.264) MP4/MOV(H.264/H.265) MP4/MOV(H.264/H.265)
最大動画解像度 4K/30fps 4K/60fps 4K/100fps
最大動画解像度(HDR) 4K/30fps 4K/30fps 4K/60fps
最大動画ビットレート 100Mbps 150Mbps 150Mbps
クイックショット モード
  • ドローニー
  • ヘリックス
  • ロケット
  • サークル
  • ブーメラン
  • ドローニー
  • ヘリックス
  • ロケット
  • サークル
  • ブーメラン
  • アステロイド
  • ドローニー
  • ヘリックス
  • ロケット
  • サークル
  • ブーメラン
  • アステロイド
カラープロファイル
  • ノーマル
  • ノーマル
  • D-Cinelike
  • ノーマル
  • 10-bit D-Log M
  • HLG
縦向き動画撮影
マスターショット ×

上位モデルとの違いは「静止画の画素数」「4K/60fpsの動画撮影」「フォーカストラック機能」「障害物検知の有無」です。どれも有るに越したことはないですが、たまにしか使うことがない製品に10万近い金額は出せなかったです…。

Mini 3は、1,200万画素の静止画・4K/30p動画が撮影可能です。SNSで写真や動画をアップするのが中心であれば、性能不足に感じることは無かったです。

現在は趣味程度に飛ばしていますが、今後業務として飛ばすようになるなら上位機種への買い替え、ドローンのスクールや資格取得なども視野に入れたいと思います。

余談:ドローンを国内で飛ばすのは準備がめちゃくちゃ大変

ドローンが欲しくなった人のために、ドローンを実際に飛行させるまでの流れを簡単にまとめます。ここまで書いておいて、実際に安全に飛ばすまではめちゃくちゃ大変でした。

ドローンが手元に届いてから、まずは「DIPS 2.0」に所有者情報と機体を登録しました。詳しい登録手順は調べてもらうとすぐヒットすると思うので、ここでの説明は割愛します。

登録が完了したら、飛行区域を確認しましょう。飛行させる場所が「空港周辺」「人口密集地域」「地表又は水面から150m以上の高さ」に該当する場合、あらかじめ国土交通大臣の許可が必要です。

その後、フライトの日程に合わせて飛行許可承認を申請します。飛行日時と期間、飛ばす場所、経路、飛行の目的など、飛行計画と許可申請の内容を決めます。これと並行して、各都道府県や市町村、自治体、施設にドローンの飛行が可能か問い合わせを行っています。

今回飛ばす場所は、モニターのみを使った目視外飛行と人や物から30m以内の飛行に該当しました。ドローンを目視外飛行させるには、2等以上の国家資格を取得すると申請不要で行えます。
資格を取得せずに目視外飛行を行う場合は、国土交通大臣の許可を得るための申請手続きが必要です。

この申請がとにかく大変で、イベントの直前まで何度も補正指示が来ていて再申請を繰り返していました。やっとの思いで審査が通り、このような「無人航空機の飛行に係る承認書」が発行されます。

ドローンを飛ばす前準備ができれば、実際に飛行する内容を「DIPS 2.0」から飛行計画を通報(報告)します。飛行計画の通報をすることで、同じエリア・時間帯に飛行するドローンがないか確認できる仕組みです。

これで晴れて問題なく飛ばせるようになります。旅行に行く2ヶ月前から準備を進めていましたが、想定外の戻しの多さ、各方面への確認や問い合わせに時間が掛かってしまいました。

ドローンを安全に飛ばすためには、さまざまな法律やルールを知っておく必要があります。知らなかったまま飛ばして逮捕されないために、日々勉強・練習して飛行技術を身に付けたいですね。

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writer : 鹿
このブログを管理している鹿。Webデザインとガジェットが好き。