Webデザインやガジェット、格安SIMの情報ブログ

ドコモが新プラン「カケホーダイ」「パケあえる」を発表!プランの詳細をまとめてみました

NTTドコモは、6/1から開始される新料金プラン「カケホーダイ」と「パケあえる」を発表し、同時に従来のXiプランが2014年8月より受付終了もアナウンスされました。新プランでは音声通話を完全定額にしたりパケットを複数端末で分け合えるといった内容でしたが、料金プランがかなり複雑になっており、内容を整理するためにもこの記事でまとめておこうと思います。

報道発表資料 : 新たな料金プランおよび割引サービスを提供開始 | NTTドコモ

新料金プラン「カケホーダイ&パケあえる」 | 料金・割引 | NTTドコモ

※本ページは広告・アフィリエイトプログラムにより収益を得ています。

スポンサーリンク
目次で流し読みする ・*・:≡( ε:)
  1. 1.目次

目次

「カケホーダイ」で誰とでも、何回でも、何時間でも無料!

ドコモケータイなら月額2,200円、スマートフォンなら月額2,700円で国内の通話が誰とでも、何回でも、何時間でも掛け放題になります。こちらはいつものように二年契約となっており、二年以内に解約すると解約金9,500円が発生します。

カケホーダイプラン基本使用料
ガラケー 2,200円
スマートフォン 2,700円
回数・時間無制限で誰とでも定額で通話ができる。二年以内に解約すると9,500円

音声通話のいらないユーザー向けには「データプラン」というものもあります。こちらはスマートフォンやタブレットが1,700円、モバイルWi-Fiルーターが1,200円となっています。

データプラン基本使用料
スマートフォン・タブレット 1,700円
モバイルWi-Fiルーター 1,200円
二年以内に解約すると9,500円

フォトパネルやヘルスケア機器などには「デバイスプラス」が適用され、機器ごとに300円、500円が設定されております。

デバイスプラス基本使用料
デバイスプラス500 500円
デバイスプラス300 300円(二年契約なし)

「パケあえる」で家族間・同一法人間のパケットを分け合える

「パケあえる」に加入することで、「パケットパック」と呼ばれるパケット定額を一人または家族みんなで分け合って使うことが出来ます。

一人向け(親回線)
データSパック 2GB 3,500円
データMパック 5GB 5,000円
一人でもシェアできる
家族向け(親回線)
シェアパック10 10GB 9,500円
シェアパック15 15GB 12,500円
シェアパック20 20GB 16,000円
シェアパック30 30GB 22,500円
家族で10回線までシェアできる
らくらくスマートフォン向け
らくらくパック 200MB 2,000円
シェア出来ません

代表する回線がこのどちらかを契約し、残りの子回線はシェアオプション料の500円を支払うことで分け合って使うことが出来ます。

シェアオプション料
一人向け(子回線) 500円
家族向け(子回線) 500円
親回線のパケットを分け合うには1回線につき500円掛かる

「スピードモード」でパケット量を超えた後も自動課金で速度をそのまま保てる

契約したパケットパックの容量を超えてしまった場合の対応を「リミットモード」「スピードモード」の2種類から選ぶことが出来ます。

リミットモード(通常適用)
  • 利用可能データ量を超えても支払額が増えることなく安心
  • 利用可能データ量を超えた場合、通信速度が128kbpsとなる
  • 128kbpsでのご利用は無料
1,000円/1GB
スピードモード
  • 利用可能データ量を超えても速度低下することなく利用可能
  • 利用可能データ量を超える通信は、1,000円/1GB
  • あらかじめ利用可能データ量を超えて追加で利用するデータ量を1GB・2GB・3GB…10GBもしくは無制限で設定可能
1,000円/1GB

以前紹介した、ソフトバンクの新料金プラン「スマ放題」がパケ死の危険性!と同じように、利用可能なデータ容量を超えても自動課金されるシステムをドコモも用意してきました。

ソフトバンクの新料金プラン「スマ放題」がパケ死の危険性! | Creator Clip

ドコモの「スピードモード」とソフトバンクの「スマ放題」の違いは、通常適用が自動課金かどうかというところです。

ドコモでは通常「リミットモード」が適用されており、利用可能データ量を超えても自動で課金されず、速度規制が掛かります。規制を解除するときは自分で1GBずつ手動で課金していきます。
自動課金の「スピードモード」に変更した際は、利用可能データ量を超えると自動で課金されます。利用可能データ量を超えたときに自動課金される容量を1~10GB・または無制限から選択することができるので、パケ死を防止する事ができます。

一方ソフトバンクの「スマ放題」では通常適用が自動課金となっており、超過した場合はプランごとに100MB当たりの金額が上乗せされます。自動課金を防ぐには「あんしん料金オプション」という月額300円のオプションに加入しなければなりません。

「ずっとドコモ割」で長期ユーザーは割引あり

今までMNP優遇ばっかりしていたからなのか、今回は長期のユーザーに「ずっとドコモ割」という割引が出来ました。

ずっとドコモ割(一人向け)
プラン名 1~5年
(割引前)
6~8年 9~10年 11~15年 16年~
データSパック(2GB) 3,500円 -600円
データMパック(5GB) 5,000円 -600円 -800円

ずっとドコモ割(らくらくスマートフォン向け)
プラン名 1~5年
(割引前)
6~8年 9~10年 11~15年 16年~
らくらくパック(200MB) 2,000円 -600円

一人向けやらくらくスマートフォン向けのプランでは長期回線でもあまり割引されず、データSパックやらくらくパックでは16年以上の契約で600円引き、データMパックでは11~15年目で600円引き、16年以上で800円引きになります。

ずっとドコモ割(家族向け)
プラン名 1~5年
(割引前)
6~8年 9~10年 11~15年 16年~
シェアパック10 9,500円 -300円 -600円 -800円 -1,000円
シェアパック15 12,500円 -300円 -600円 -800円 -1,000円
シェアパック20 16,000円 -600円 -800円 -1,000円 -1,500円
シェアパック30 22,500円 -800円 -1,000円 -1,500円 -2,000円

家族向けのシェアパックでは6~8年目で割引があり、期間や通信量に応じて300円~2,000円引きになります。

「U25応援割」で25歳以下は割引+1GBボーナス

25歳以下の方には「U25応援割」を適用すると基本プランの料金が500円割引になります。さらに、パケット定額の通信量が1GB上乗せされます。

家族で25歳以下のユーザーが多くいるとオトクになります。

結局いくら掛かるの?

4種類のサービスを紹介しましたが、結局のところいくら掛かるの?という疑問が出てきます。このプランは複数名セットの金額になっているので分かりにくくなっています。

そこで、具体的な金額を一人向けと家族向けで考えてみることにしましょう。

一人向け(スマホ・タブレット)

一人でスマホとタブレットを一緒に持っており、今までのプランでプラスXi割を適用したときの金額は以下になります。

スマホ
タイプXiにねん 743円
SPモード 300円
Xiパケ・ホーダイ ライト(3GB) 4,700円
ユニバーサルサービス料 3円
合計 5,746円
無料通話なし
タブレット
Xiデータプランフラット にねん(7GB) 3,791円
SPモード 300円
ユニバーサルサービス料 3円
合計 4,094円
データ回線のため通話不可

スマホとタブレットの料金に消費税8%を上乗せすると、10,627円になりました。ここから基本使用料無料や月々サポートなどで割引されました。

これからのプランに変更するとどうなるでしょうか。

スマホ
カケホーダイプラン 2,700円
SPモード 300円
データMパック(5GB) 5,000円
ユニバーサルサービス料 3円
合計 8,003円
タブレット
基本使用料 1,700円
データMパック(5GB) 5,000円
ユニバーサルサービス料 3円
合計 6,703円

スマホとタブレットを合計して消費税8%を足すと15,883円になりました。これまでは10,627円だったので5,200円以上の値上げになります。パケット通信量を以前と同様に10GB使うと高く付いてしまうので、タブレットはシェアオプションで使うとどうなるでしょうか。

スマホ
カケホーダイプラン 2,700円
SPモード 300円
データMパック(5GB) 5,000円
ユニバーサルサービス料 3円
合計 8,003円
タブレット
基本使用料 1,700円
シェアオプション 315円
ユニバーサルサービス料 3円
合計 2,018円

スマホとタブレットを合計して消費税8%を足すと10,021円になりました。通信できるパケット量が10GBから半分の5GBになりましたが、以前の10,627円より606円だけ安くなりました。

家族向け(4人家族)

次に4人家族で家族向けのプランを組んだ場合を考えてみましょう。

父:16年超えユーザー・7GBプラン
母:ガラケーユーザー・受電がほとんど
兄:25歳以下・3GBプラン
妹:ガラケーユーザー・パケホーダイ上限まで

以前のプランでいくとこのような金額になります。

父の料金
タイプXiにねん 743円
SPモード 300円
Xiパケ・ホーダイフラット 5,700円
ユニバーサルサービス料 3円
合計 6,746円
母の料金
タイプSS バリュー 934円
iモード 300円
パケ・ホーダイダブル 372円
ユニバーサルサービス料 3円
合計 1,609円
兄の料金
タイプXiにねん 743円
SPモード 300円
Xiパケ・ホーダイフラット 4,700円
ユニバーサルサービス料 3円
合計 5,746円
妹の料金
タイプSS バリュー 934円
iモード 300円
パケ・ホーダイダブル 4,200円
ユニバーサルサービス料 3円
合計 5,437円

家族四人を合計して消費税8%を上乗せすると約21,102円になります。一人あたり5,237円ぐらいになります。これを新プランで契約するとどうなるでしょうか。

父の料金
カケホーダイプラン 2,700円
SPモード 300円
シェアパック10 9,500円
ずっとドコモ割 -1,000円
ユニバーサルサービス料 3円
合計 11,503円
母の料金
カケホーダイプラン 2,200円
iモード 300円
データシェアオプション 500円
ユニバーサルサービス料 3円
合計 3,003円
兄の料金
カケホーダイプラン 2,700円
SPモード 300円
データシェアオプション 500円
U25応援割 -500円
+ボーナスパケット1GB
ユニバーサルサービス料 3円
合計 3,003円
妹の料金
カケホーダイプラン 2,200円
iモード 300円
データシェアオプション 500円
U25応援割 -500円
+ボーナスパケット1GB
ユニバーサルサービス料 3円
合計 2,503円

家族四人を合計し、消費税8%を上乗せすると21,612円になります。一人あたり5,403円です。以前の21,102円に比べて510円の値上げとなりました。以前は無料通話が母と娘の2,000円分だったのが、家族全員が完全定額になりました。

Xiのパケットは父と兄の合計10GBがあり、パケ・ホーダイダブルを母は下限で、妹は上限で使用していました。

これからは親回線の父がシェアパック10を契約して子回線で分け合って使うこととなります。父は16年超えユーザーなので1,000円引きとなり、兄と妹は25歳以下なのでデータシェアオプションの500円が無料となり、更にボーナスパケット1GBずつ追加されました。合計12GBを4人で分けるので一人あたり4GBずつ分け合うことになります。

結局安くなったのか

(´-`).。oO(あれ?全然オトクじゃなくね…?)

と思ったアナタは正解です。この新プランは通話が多くパケットをあまり使わない人が得をするプランです。逆に通話が少なくパケットが多い人は今までよりも値上げになってしまいます。

これまでのプランは冒頭でも話したとおり2014年8月より受付終了してしまうので、2014年の9月からは新プランからしか選ぶことが出来なくなってしまいます。

カケホーダイプランは他社や固定電話にガンガン掛ける人にとってはオトクになりますが、今はLINEやSkypeなどの無料通話アプリがありますし、通話を気にしている人はウィルコムを持っているので、月に48分以上通話しないと損をしてしまうプランを月額2,700円を支払ってまで通話したい人がどれほど居るのか気になります。あまり通話しない人向けのプランが用意されておらず、音声プランはこれ一つしかないのもどうかと思います。

また、データプランでも今まで基本使用料が無かったのに月額1,700円も支払うことになります。一人でデータシェアオプションを使って分け合う場合だと、使える容量も少なくなります。かといってデータMパックをスマホとタブレットの両方で契約すると、データプランだけで10,000円も取られてしまいます。

家族で利用するときに親回線がシェアパックを契約し、子回線みんなでパケットをデータシェアする場合だと子回線1回線につき500円掛かり、家族の誰かがパケットを使いすぎると家族みんなが速度規制または追加課金になってしまいます。

どのパターンでも既存のプランよりも高く付いてしまうオプションですが、今までパケットを余らせていたユーザーからすれば「3GBで4,700円のプランで余らせるよりも家族でパケットを分けた方が無駄なく使える」と思えるかもしれません。

まとめ

今回のプランをまとめると、通話が多いユーザーでパケットをあまり使わないけどフラット回線で高い金額を払っていた人が一番得するのではないかと思います。逆にユニバーサルサービス料の3円だけ支払ってMNP弾として寝かせているようなユーザーは何倍も高くなる計算です。

今回のプランはそういったユーザーの排除する目的も含まれていると言われているので、そういったユーザーは旧プランが選べるうちに契約していたほうが良さそうです。(しばらくいい案件は無さそうですが…。)

酷評されている新プランですが、長期回線やライトユーザーを優遇(?)するようになったように見えるので組み合わせ次第では今の料金より安くなるかもしれません。詳しくはドコモショップの方へ直接聞いてみるのが一番かと思います。

コメントを残す

writer : 鹿
このブログを管理している鹿。Webデザインとガジェットが好き。