格安SIMではMNOと比べて料金が安くなる反面、デメリットとして挙げられるのが通信速度が遅いという話。

毎日のように値下げが繰り広げられるMVNO市場ですが、格安SIMの事業者を選ぶ上で最も重要なのは通信速度だと思っています。せっかく大量に契約しているSIMカードを有効活用するために通信速度の測定を定期的に行っています。

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測定環境・条件

格安SIMでは測定する条件によって大きく速度が異なってきます。測定端末や測定時間が完全に同一ではなく、あくまでも私が測定した環境での結果なので参考程度に見てください。

参考用にワイモバイルも含めていますが、ワイモバイルはほとんどMNOのようなものなので基準としてみてください。なるべく時間を短縮するためにデュアルSIM端末でSIMを入れ替えながら切り替えて使用しています。

今回は前回の測定に加えてmineoDプランとロケットモバイルを追加しています。

DTI SIMの3GBプランは無料期間が過ぎたので先月末で解約しました。楽天モバイルの旧APNは格安スマホアンバサダーでお借りしている物で、今月で解約予定です。1年間ありがとうございました。

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朝8時～9時での測定結果

朝の通勤後の測定。どのSIMカードも5Mbps以上速度が出ているので概ね快適に通信できます。ワイモバイルはいつも通りぶっちぎりで速いです。下りもそうですが上りの速度が他社と比べても体感で速いです。

前回20Mbps弱を叩き出したBIGLOBE SIMが7Mbpsに落ち込んでいます。一時期は使いものにならないくらい速度低下が顕著に現れていましたが、現在では契約当初の頃と同じような速度が出ています。

UQ mobileはここ数ヶ月あまり最高速度が伸びないのでもう少し頑張って欲しいですね。安定感という点では悪くない選択肢なのですが。

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昼12時～13時の測定結果

ランチタイムは1番遅くなってくる時間帯です。格安SIMでは軒並み下り1Mbpsを切るくらいになるのですが、今回はいつも調子が良かったワイモバイルも不調で10Mbpsを切りました。そのせいでグラフの最大値が10Mbpsに落ちているので、あまり速度が落ちて見えないですね。。

UQ mobileとFREETEL 使った分だけ安心プランが下り7Mbps程度出ているので頑張っている方ですね。mineoやFiimoはDプラン・Aプランともにイマイチな速度です。今回初登場のmineo Aプランだけはギリギリ許容範囲かな…？

それ以外にも楽天モバイル 新APNとBIGLOBEが4Mbps程度と契約当初の速度を維持しています。この2つは速度が出ても通信の最適化があるので速度だけで判断するのは難しいですが、設備増強は定期的に行っている事が分かります。

夜19時～20時の測定結果

お仕事が終わってタイムカードを切った後に会社で測定。もう何回もやっているので同僚にも怪しい顔で見られることも無くなりました。帰宅時間では動画視聴などを行う人も多く、個人的に1番重要視している時間帯です。

今回の測定では速度に大きくバラつきがありました。測定史上初めてFREETELがワイモバイルを超えて1位になりました。また来月にはひっくり返ってそうですけど…。この日は楽天モバイル 旧APNでも9Mbps超えと珍しい結果でした。BIGLOBEも同様の速度で安定していますね。

イオンモバイルやロケットモバイルは名前だけではなく速度の傾向まで似ています。IIJmioに近いお昼以外は極端に落ちないけど特別速くもないくらいの速度がずっと続いています。

測定結果を踏まえた感想と今月のオススメSIM

今回から測定するSIMカードが15枚になって1人では大変になってきました。測定端末をなるべく増やして差し替えする時間を最小限に抑えようとはしているのですが、職場に8台くらい端末を持っていくと重くて片付けるのも面倒くさいです。

このために朝1時間早めに職場で測定しているので、会社では変わった人だと思われるようになりました。

そんなわけでSIMごとに特徴と今月の振り返りを見ていきましょう。

UQ mobile

UQ mobileは最近少しずつですが速度の安定感が上がってきています。もう以前の爆速には戻らない雰囲気ですが、これだけの結果なら私としては不満はなく使えます。そろそろ契約してから1年なので1年間の速度のグラフみたいな奴も作りたいですね。

UQ WiMAXと合併してからはキャリアのような販売形式にシフトしています。音声プランでパケットと無料通話がセットになったぴったりプランや、実質0円でスマホセットを販売するマンスリー割など、これまでの契約形態と同じという意味では安心ですね。

「でもそれって大手キャリアから乗り換えた意味がないのでは…。」と思うのは私だけでしょうか。

ワイモバイル

このブログで何度もイチオシしているワイモバイルですが、この日は不調で速度が10Mbps程度の普通な速度になりました。通信速度の安定感と無料通話が基本プランに組み込まれているので通話が多いユーザーでも料金を安く抑えられるのが特徴。

格安SIMとは違って大手キャリアと同じ販売形式ですが、2年縛りから抜け出したい人やデータ回線を契約したい人には向いていないです。ソフトバンク傘下なので契約するときは特に気をつけてください。でもそれさえ気をつけたら思っていたよりも快適に使える回線でもあります。

mineo / Fiimo

今月からmineoのDプランキャンペーン価格が終わってしまい一気に維持費が跳ね上がる予定です。私はDプランを5回線分1人で契約していたので1つをAプランに変更してみました。先月末までなら変更手数料分のAmazonギフト券を配っていたので丁度いいタイミングでした。

FiimoはmineoのMIMEなだけあって速度の傾向も似ていました。最近はDプランの速度が回復せずあまり使っていなかったのですが、Aプランはそこそこ出ています。mineoのコミュニティサイト「マイネ王」でも同じようなレビューが多いです。

• mineo ドコモプランのレビュー | レビュー | マイネ王
• mineo auプランのレビュー | レビュー | マイネ王

0 SIM

500MB未満の通信料金が無料になる0 SIMは朝が速くて期待していたものの、お昼や夜にはいつも通りの速度になりました。メインでガッツリ使うようなプランではないですが、動画視聴などではよく止まってしまうので使い所に困る回線ですね。

モバレコさんで特集したこともあるので合わせてご覧ください。

• ついに月額0円でスマホが使える！？　So-net「0 SIM」を徹底的に使いこなす！ – モバレコ

FREETEL 使った分だけ安心プラン

テレビCMなどを行っているFREETELは相変わらず速度が速いですね。色々と騒がれたからなのか、動画視聴やアプリダウンロード時に速度制限が掛かっていることも最近では“そこまで”感じなくなりました。

“そこまで”というのは、まだ速度の割にYouTubeのHD画質が視聴できなかったりするタイミングがあるので、まだ少し制限掛けているんじゃないの？と疑っています。公式では制限していないよ！と謳っているので疑いたくないですが…。

私は半年無料で契約したいので1GBまでで抑えていますが、段階制の従量プランなのでメインでも使える回線ではないでしょうか。

FREETEL公式サイトのアウトレット特価市では注目度の高いFREETEL REIも26,784円（税込）と比較的安く買えるので、欲しい方は端末セットで買い換えるのがオススメ。

FREETEL REIはお友達のorefolderさんが長文レビューで不満点などを語っているので一度読んでおくことをオススメします。

• FREETEL REI レビュー : 約3週間使っての結論は「メインには成れなかった」 | orefolder.net

ロケットモバイル

今回初めて登場したSIM。月額0円から使える神プランやポイントを貯めて月額料金から値引きされるシステムなど、他社のいいところを真似てきた新しいMVNOです。

私が契約する前には結構酷評されていましたが、特に速くもなく遅くもなく至って普通でした。今後どうなるか暖かく見守っておきます。

DTI SIM

つかい放題プランが快適で先月はガッツリと使っていたのですが、先月末から今月にかけて速度が一気に低速化して使いものにならないくらいになっています。予想はしていましたが、つかい放題プランを始めては速度低下するいつもの流れです。

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もうちょっとだけ！

7/12の回線増強までもうちょっと我慢してください！！！(；人；)

皆さんが言いたいことは普段使っている私が一番実感しているんです(｡´Д⊂)

— DTI公式アカウント (@DTI_official) July 4, 2016

続きを見る

みなさんの期待に応えられるよう、回線増強は定期的に行い、日程は早めにお伝えします！

やっぱり納得して長く使っていただきたいので。

— DTI公式アカウント (@DTI_official) July 4, 2016

この速度低下はDTI自体も把握してるようで、また今月12日に帯域増強を行うそうです。ユーザーからは不満の声が多くなると評判が悪くなる前に改善してほしいものですね。増強が完了したお知らせが来たらまた改めて測定して様子を見てみます。

DTI SIMは今月から期間や申し込み数を限定するキャンペーンを止めて新規契約者に限り、データSMSプラン3GBとデータプラン3GBはいつ申し込んでも半年無料になりました。

イオンモバイル

最近はあまり話題も上らなくなってきたイオンモバイル。先月とそこまで変わらず、悪くはないんだけど良くもないですね。利用者も増えて大変だとは思いますが、これまでのイオンモバイルのイメージよりはマシになっているかと。

イオンモバイル 2GB増量キャンペーン（PDF）も行っているので他社と比べてもコスパがいい印象。DMM mobileに近いプラン構成で自分に合った容量が選べたり、全国の店舗でサポートが受けられる、解約金や最低利用期間が無いなど、プランだけを見たらかなり良さそうな感じだけど速度をもう少し頑張って欲しいですね。

Wonderlink

Wonderlinkはお昼でも下り2Mbps前後出ているので意外と悪く無いSIMかと思います。夜に低速化してしまったのでメインで使うには難しいですが、速度制限後も最大00Kbpsで使えるのは他社にはない強みです。

楽天モバイル

楽天モバイルは格安スマホアンバサダーで旧プランを1年間使ったので今月でお別れです。1年間ありがとうございました！

新プランは新APNはネットの評判ほど悪くない速度が出ているのでそのまま続投しておきます。今は更に新しいAPNが出ているらしいので新APNという名前は来月から辞めておこうかな…。もう少し上りの速度が向上してくれるといいと思います。

テレビCMだけではなく最近では家電量販店などでも特設コーナーが設けられていることも増えてきており、より一般層への普及が進んでいきそうですね。

BIGLOBE

先月の帯域増強以来から通信速度が安定してきたBIGLOBE。契約当初の速度をキープしてきているので最近からまたメインで使い始めていますが、ブラウジングやSNSを閲覧していると画像の最適化が気になります。速度だけではなくこの最適化も改善してくれるともっとオススメできるのですが…。

• ※追記：通信の最適化は解除できるらしいです。APN設定でID（ユーザー名）を[user]から[user@aporg]にするだけで解除できました。

• 最大3カ月無料特典| キャンペーン

全測定結果

最後に全測定結果を載せておきます。スマホだと縦に長いのでPCから見たほうが比較しやすいかも。