CHUWI VI10 PLUSレビュー Androidアプリを小窓表示できるRemix OS搭載タブレット
海外端末を取り扱うGearBestからCHUWI VI10 PLUSをご提供いただきました。GearBestの製品提供レビューに関しては賛否両論あるかと思いますが、一旦その話はまた後日に持ち越しておきます。今回はファーストインプレッションとして簡単にレビューしていきます。
- CHUWI VI10 PLUS Tablet PC – REMIX OS 2.0 DEEP GRAY
- Original CHUWI VI10 PLUS / HI10 PLUS Keyboard Case – BLACK
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Chuwi Vi10 Plusのスペック
Chuwi Vi10 PlusにはWindowsとデュアルブート版、Remix OS 2.0のみ搭載したモデルがあります。今回ご提供頂いたモデルは後者でRAM4GB/ストレージ64GB版もあるみたいです。
スペックを見るとOS以外は一般的な格安Windowsタブレットのような構成。
本体サイズ | 276.4×184.8×8.8mm |
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重量 | 686g(キーボード:454g、合計:1,140g) |
ディスプレイ | 10.8インチ WUXGA(1,920×1,280)IPS液晶 |
OS | Remix OS 2.0 |
CPU | Intel Atom X5-Z8300 |
RAM | 2GB |
ROM | 32GB |
カメラ | 2MP(前面・背面) |
バッテリー容量 | 8,400mAh |
入出力 | USB Type-C、microUSB3.0、microHDMI、オーディオジャック、microSD |
外観はごく普通のタブレット
海外通販サイトなのでDHLで送られてきました。箱が想像以上にデカくて配達員から受け取るのに苦労しました。iPhone5sと比べるとこれくらい差があります。
ダンボールの中にはタブレット本体とキーボード。底にはプチプチが申し訳程度に敷かれています。梱包とか見ると中華クオリティーだなと感じます。
箱を開けるといきなり本体と対面。
潰れた箱の中身は充電器や説明書類が入っていました。充電用のUSB TYPE-Cケーブルも一緒に入っています。
ディスプレイには保護フィルムが最初から貼られている親切設計。
タブレット外観は至って普通。ベゼルが太く洗練された感じはありません。デカくて重いタブレットなので外で持ち運んで使うよりもリビングに置いて使うような感じが良さそう。
Remix専用機ですがWindowsボタンがそのまま残っています。本体を使いまわしてコスト削減を図っているのかと。
10.8インチ WUXGA(1,920×1,280)と中途半端にデカイ。フルHD(1,920×1,080)と比べて縦の解像度が広いのが嬉しいです。
IPS液晶で発色も非常に綺麗で、Chromeアイコンにズームしてもドット感がなく高精細でした。
裏面はアルミニウム合金で触るとひんやりしています。処理も綺麗で表からみた野暮ったさは感じません。
上部にはカメラ、下部にCHUWIとIntelロゴ。カメラの画質はお世辞にも良いとはいえない…。まぁタブレットに付いたカメラなんてメモ用途くらいにしか使わないんですが。
上部には電源ボタンと音量ボタン。カチッとしっかりとした押し心地で悪くない。
左側面には多くの接続端子を内臓しています。左から順番にイヤホンジャック、HDMI、Micro USB、USB Type-C、micro SDカードスロットとこの手のタブレットにしてはかなり充実しています。
microUSBはOTGケーブルを使いUSBマウスなどを接続するため、USB TYPE-Cは充電やPCとの接続に使用します。
両側面にスピーカーを内蔵しています。両手持ちしたときにスピーカーを塞ぐことがありそうな位置なのがマイナス。音質は可もなく不可もなく普通。ステレオなので音が広がる分動画視聴などに向いています。
キーボードを繋ぐとまるでノートPCのように使える
別売のCHUWI VI10 PLUS専用キーボードは本体を支えるためにかなりずっしりとした重さを感じます。触り心地はサラサラとしていて気持ちいい。ただブラックだとホコリとかゴミが付きやすく目立ちます。
電源を必要とせずタブレット本体と端子で接続するタイプ。いちいちBluetoothの接続設定などをしないで使えるのは個人的に高評価。
ケースを開けるとキーボードとトラックパッドが。海外製品なのでもちろん英語配列です。私は無視して日本語配列で入力していますけどね。
本体のサイズにぴったり作られているのでキーピッチは狭いけど、キーストロークがこの手の製品にしては深く打ちやすい。よくあるBluetoothキーボードみたいにパチパチと音が鳴ります。
トラックパッドは流石にサイズが小さくガッツリ作業したいならマウスがあったほうが良さそう。指が引っかかる感じはなくスワイプジェスチャーなども一通り対応しています。
キーボードを取り付けると見た目はまるでノートPCそのもの。
キーボード側でタブレット本体を支えるので設置するには結構奥行きがないと厳しいです。マグネットで固定されているので画面を倒れるようなことはありません。欲を言えば角度調整などができたら机上じゃなくても使いやすいと思います。
小窓表示できるAndroid OS「Remix OS」が 面白い
Remix OSはひと言で説明するならAndroidが小窓表示できるOSです。
AndroidタブレットはiOSと比べてタブレットに最適化されたアプリが少なく、タブレットの使い道といえば動画視聴やブラウジングなどコンテンツ消化用のイメージがあります。
Remix OSはこんな風にアプリがWindowsのようにアプリを小窓で並べられます。たったこれだけの進化でもよりPCに近い操作性になり生産性が向上します。
流石に上のスクショのように何個も同時に起動するには窮屈でやらないと思いますが、ブラウジングしながらSNSをチェックしたりブログ執筆などが捗りそうです。
左下にはドロワー…というよりWindowsのスタートメニューのようなものが展開します。
タスクバーに起動しているアプリが並びます。
右下には時計や通知領域の開閉、明るさ・音量などの調整ボタン。
アプリアイコンで右クリックしてウィンドウ表示とフルスクリーン表示を切替可能。設定画面から初期の表示形式をアプリごとに変更できます。
時計や通知の表示もWindows 10そっくり。
設定画面はアイコンが並ぶシンプルな表示。日本語表記も簡単に変更できました。Google日本語入力はAlt
+`
で行います。
スクリーンショットは電源ボタンと音量ボタンを同時押し。まず最初に矩形が表示されて範囲指定された部分のみ撮影されます。1番左の矢印のアイコンを押すとこれまで通り全画面で撮影可能。
まとめ
少し使ってみた感じでは中々面白いOSだと思います。Chromebookのような用途を割り切って使うならノートパソコンの代替も十分可能です。OSが悪いのか本体が悪いのか不明ですが、動作が不安定でよくフリーズしたり電源落ちしたりとガッツリ作業するには少々不安が残ります。
用途を絞っているおかげでメモリが2GB・ストレージが32GBでも十分引っかかる様子はなくスムーズに動作していました。普段使っているAndroidアプリがそのまま動くのもメリット。
マルチウィンドウを活用するならタブレットとして使うよりもマウスやキーボードを接続してPCのように使うことをオススメします。やはりタッチ操作だと細かいウィンドウ操作などが億劫になり、従来通り全画面で使うことになります。タブレットというよりもノートPC寄りの製品でした。
GearBestではFlash Saleでいつもより安く購入可能。タブレット本体は通常価格から60%OFFの14,543円、専用キーボードは49%OFFの2,564円です。お約束の通り日本国内で技適が通っていない製品のため、使用する際は全て自己責任で行って下さい。