2年以上使って分かる「ワイモバイル」と「UQ mobile」のメリット・デメリットまとめ。良くも悪くも大手キャリアに近い料金プラン
数多くある格安SIMの中でも筆者が特にオススメしているのが「ワイモバイル」と「UQ mobile」です。キャリアのサブブランドとしてよく両者が比較されており、料金プラン構成も似ているところが多いです。
- ワンキュッパから使える安さ
- 通信速度が安定している
- 全国にある実店舗で契約できる
- iPhoneを取り扱っている
- 家族割がある
筆者が格安SIMをメインで2年以上利用してきた中でも、特にオススメしたいのがこの2社です。以前はこの中にLINEモバイルも含んでいたのですが、最近は速度が落ちてきているのでワイモバイルやUQ mobileばかり使っています。
今回は共通点の多いワイモバイルの「スマホプラン」と、UQ mobileの「おしゃべりプラン・ぴったりプラン」のメリットとデメリットをご紹介します。これから契約する予定の方はぜひチェックして検討してみて下さい。
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メリット1:圧倒的に通信速度が速く時間帯問わず安定している
格安SIMは安さばかり取り上げられていますが、実際に使ってみて気づくデメリットのほうが目立つことが多いです。
格安SIMでは朝・昼・夜の混雑時に速度が低下する傾向があり、特にお昼のランチタイム(昼12時~13時)の時間帯は下り1Mbpsを下回ることもしばしば発生するため、正直なところ遅すぎてストレスが溜まります。
そんな中でワイモバイルとUQ mobileではキャリアとほぼ変わらない爆速を実現しており、時間帯問わずサクサク読み込むので快適に利用できています。「格安SIMは安いから速度低下は仕方ない」と諦めていた人こそ試してもらいたいです。
この速度の差を知ってもらいたいために格安SIMの速度比較を始めたと言っても過言ではありません。他のサイトとは違って、ちゃんとした数字を根拠に筆者の体感や長期期間利用した上で本当にオススメしたいSIMだからこそ長文レビューができているのです。
https://creatorclip.info/2018/05/mvno-speedtest-2018-05/
毎月1回ずつ速度を計測していますが、長期間に渡り速度が安定しているので安心して利用できる(オススメできる)のが選ばれている1番の理由なのかもしれません。
メリット2:人気のiPhoneを発売している
日本では根強い人気を誇るiPhone SE、iPhone 6sを取り扱っている(6sは10月上旬から)のも人気の秘訣。
最近のAndroid端末は安くて高機能な製品も増えてきていますが、やはり普段から使い慣れたiPhoneのまま料金を安くしたいという需要が多いみたいです。良く分からないSIMフリー端末よりも安心できるそうです。
メリット3:全国にある実店舗で契約できる
全国にあるワイモバイルショップおよびUQスポットで契約ができます。格安SIMはまだまだ一般に普及しておらず、周りに聞ける人がいなくて困っている人も多いです。
ネットでのみ契約を受け付けている会社よりも知識のあるスタッフさんに聞きながら契約できると安心ですよね。家電量販店などでも話を聞くことが出来るので、まずは一度足を運んでみてはいかがでしょうか。
その他にも申し込んだその日で受け取れる「即日開通サービス」に対応していたり、スマホの実機を触って選ぶことができるなどメリットがたくさんあります。
メリット4:銀行口座振替に対応している
ワイモバイルとUQ mobileは銀行口座振替に対応しています。格安SIMのデメリットとして「支払い方法がクレジットカードしか対応していない」ことが挙げられます。
以前はUQ mobileもクレジットカード(と一部のデビットカード)のみ対応でしたが、2017年9月7日(水)から銀行口座振替にこっそり対応したんだとか。これがネックでUQ mobileに乗り換えられないという方も多かったので朗報ですね。
口座振替に対応しているのは他にもいくつか存在します。以下は口座振替に対応している会社です。事情があってクレジットカードを持っていない方はこの中から選ぶといいでしょう。
- ワイモバイル
- UQ mobile
- OCNモバイルONE
- BIGLOBEモバイル
- 楽天モバイル
- @モバイルくん。(データSIMのみ)
- mineo(eo光ネットで口座振替を選んでいる方)
メリット5:家族割がある
家族で同じ会社を利用すると、ワイモバイルとUQ mobileでは一人につき税込540円の割引が受けられます。最近は家族まとめて格安SIMに乗り換えるパターンも多いため、より一層スマホ料金を抑えることが可能です。
プランS | プランM | プランL | |
---|---|---|---|
1回線目(12ヶ月まで) | 2,139円 | 3,219円 | 5,379円 |
2回線目以降(12ヶ月まで) | 1,599円 | 2,679円 | 4,839円 |
プランS | プランM | プランL | |
---|---|---|---|
1回線目(13ヶ月目以降) | 3,219円 | 4,299円 | 6,459円 |
2回線目以降(13ヶ月目以降) | 2,679円 | 3,759円 | 5,919円 |
ワイモバイルで子回線にPHSを設定した場合は、子回線のPHSの月額基本料金と契約解除料がずっと無料になるので、使い方によっては非常にオトクな契約をすることも可能です。私も同様な契約方法でワイモバイルのPHSを維持しています。
デメリット1:月額料金やデータ通信量が契約期間によって変動する
ワイモバイルには10分通話定額付きの「スマホプラン」、UQ mobileには5分通話定額付きの「おしゃべりプラン」と、プランに応じた無料通話が付いた「ぴったりプラン」があります。
高速データ通信容量に応じて「S・M・L」の3つのサイズが用意されており、ドコモやau、ソフトバンクなどのキャリアと比べても圧倒的に安く見えますよね。1番安いプランSだと税込2,139円で利用できます。
ワイモバイルでは10分以内の通話が何度でも無料、UQ mobileではおしゃべりプランが5分以内の通話が回数無制限、ぴったりプランが契約プランに応じて60分、120分、180分と伸びていきます。(最大2年間)
赤字で書かれた値段は1年目の料金。2年目以降は1,080円アップ
この赤字で書かれた値段は契約から1年間のみ適用される価格なので、1年1ヶ月目以降からは税込1,080円アップするのでご注意を。プランSは3,219円、プランMは4,299円、プランLは6,459円になります。
プランS | プランM | プランL | |
---|---|---|---|
12ヶ月まで | 2,139円 | 3,219円 | 5,379円 |
13ヶ月以降 | 3,219円 | 4,299円 | 6,459円 |
- ※価格は全て税込表記
さらに言うと、この値上がりした価格でさえ割引が付いている状態です。ワイモバイルは「スマホプラン割引」もしくは「長期利用割引」、UQ mobileは「スマトク割」もしくは「長期利用割引」を適用しています。
13ヶ月~24ヶ月目とそれ以降では割引の種類が違いますが、どちらも1,000円割引が適用されています。ぶっちゃけ割引というより定価がこの値段なんじゃと思ってしまいました。
データ通信量も3年目以降に半減する
毎月の高速データ通信量も料金と同様に契約期間によって変動します。
契約から25ヶ月目までは「データ容量2倍オプション無料キャンペーン」および「データ増量キャンペーン」が適用されて高速データ通信量が2倍になっています。
プランS | プランM | プランL | |
---|---|---|---|
24ヶ月まで | 3GB | 9GB | 21GB |
25ヶ月以降 | 2GB | 6GB | 14GB |
■2018年8月1日(水)追記:
2018年9月1日(土)からワイモバイルのスマホプランでデータ容量の増量が行われます。スマホプランSは3GB、プランMは9GB、プランLは21GBに変更されます。
■2018年8月9日(木)追記:
UQ mobileも2018年12月よりデータ容量が増量されます。データ特盛キャンペーン」により2018年9月からワイモバイルと同条件が適用されます。
https://creatorclip.info/2018/08/uq-mobile-data-zouryou/
それ以降になると割引が適用されなくなるため、データ通信量が半減(元の状態に戻る)してしまいます。3年目以降も継続したい場合は「データ容量2倍オプション」を利用しましょう。
こちらはオプション料金が税込540円掛かるのでご注意を。
UQ mobileでは今のところ3年目以降のオプションは用意されていません。長期間利用することを想定しているのであれば、ワイモバイルを利用したほうが良いかもしれませんね。
デメリット2:2年縛りがある
追記:2019年10月1日(火)から2年縛りのないスマホプランを提供開始します。
ワイモバイルの「スマホプラン」とUQ mobileの「おしゃべりプラン・ぴったりプラン」には大手キャリアと同じく2年縛り(自動更新)が発生します。
他社の格安SIMであれば半年~1年間利用すれば後は好きなタイミングで解約できますが、ワイモバイルやUQ mobileでは更新月以外のタイミングで解約すると契約解除料として税込10,260円が発生します。
キャリア契約の縛りが嫌で格安SIMに乗り換える人からしたら、この縛りがあるせいで乗り換えを躊躇してしまいます。失敗したら最低でも2年間は同じ会社を使い続けなければいけませんからね。
端末セットで契約する場合も、ワイモバイルなら「月額割引」、UQ mobileは「マンスリー割」といった端末購入に伴う月額割引が付いてきます。
この割引は解約時に消滅してしまうため、まだ端末の割賦代金が残っているときは本体と別々で購入したときよりも高くつく可能性があります。最低でも2年使い続ける自信がある方であれば非常にお得に利用できるのですが、短期で乗り換えるには向かないプランです。
UQ mobileでは通話定額や無料通話が付いていない「データ高速プラン」「データ無制限プラン」というプランも存在します。こちらは他社と同じように12ヶ月縛りのみでお試し契約にはちょうど良いプランです。
音声プラン | データSMSプラン | |
---|---|---|
データ高速プラン | 1,815円 | 1,059円 |
データ無制限プラン | 2,895円 | 2,139円 |
デメリット3:データ残量繰越に注意
UQ mobileでは使い切れずに余ったデータ容量を翌月まで繰り越すことができます。繰り越し上限は契約データ容量の上限まで、翌月末まで有効です。
「おしゃべりプラン」「ぴったりプラン」については注意が必要で、繰り越し上限はキャンペーンで増額される前のデータ容量となります。
データ容量倍増キャンペーンでは、契約プランのデータ容量が増えるのではなく「データチャージが指定回数無料」になるため、繰り越し上限には影響しません。データ容量の追加購入分については、契約プランの容量とは別で繰り越されるため忘れずにチャージしておきましょう。
ワイモバイルでは繰り越しに対応していません。データ容量を使い切れる自信がない人はUQ mobileを選ぶといいでしょう。
まとめ:格安SIMを安く快適に使いたいならイチオシの会社
速度が安定していて快適なのはどちらも同じですが、住んでいる場所や環境・使用する時間帯によっては同様の結果が得られない場合もあります。あくまでも私での環境でのレビューとなるため、友人や職場の方など実際に利用している方の声を聞いてみるのが1番良いでしょう。
他のサイトでも概ね高評価を付けられているので、そこまで極端に速度が落ちることは考えにくいですが、私の利用環境では大変満足しています。
料金プランについては表題にもある通り、良くも悪くも大手キャリアと近いプランであることは確かです。2年縛りだったり契約期間によって料金や高速データ通信量が変動するプランは正直なところ騙されたと思う方も少なからずいるでしょう。
自分の使い方に合っているか、職場や自宅など行動範囲できちんと繋がるか確認した上で契約したい方は、UQ mobileの「Try UQ mobile レンタル」に申し込んでみると良いでしょう。
SIMカードと対応端末を最大15日間無料で貸し出してくれるので、お試しにちょうどいいサービスです。
ワイモバイルではソフトバンク網を利用しているため、場所によっては繋がりにくいところもあるかもしれません。公式サイトの対応エリアを確認した上で契約しましょう。
両者ともに2年以上現在も利用していますが、どちらもトップクラスに通信品質・料金・サポートも充実しているので万人にオススメできる会社です。