OPPO R17 Neoレビュー。ハードウェアやスペックが良くてもColor OSはイマイチ慣れず
ゲオ公式通販サイト ゲオマートで中古の「OPPO R17 Neo」を税込29,609円で購入しました。
国内ではUQ mobile専売商品となっており、定価は38,988円なので1万円近く安く衝動買い。
OPPO R17neoは国内初のディスプレイ指紋認証に対応した機種で、現行のUQ mobileのラインナップの中でも頭一つ抜けたスペックとコスパの良さが魅力の1台です。
実際に暫く使ってみて、本体の質感やスペックには満足しているものの、OPPOの独自UI「Color OS」の癖が強くてイマイチ馴染めない印象が残りました。
本記事では外観やスペックをはじめ、カメラ性能やメリット・デメリットについて紹介していきます。
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OPPO R17 Neo 開封の儀。付属品をチェック!
パッケージはホログラムで型番が書かれたシンプルなデザイン。
箱の側面にOPPOとUQ mobileのロゴがあります。
付属品はOPPO R17 Neo本体、クイックスタートガイド、安全ガイド、APN設定の書類、SIMピン、充電器とmicroUSBケーブル。
写真には写っていませんが、新品にはクリアケースが付いているようです。今回は中古で購入したので欠品していました。
購入した直後でも一通り必要なものが揃うので、余計な出費が出ないのもコスパの良さを物語っています。
本体外観や質感をチェック
ディスプレイは有機ELを使用した6.4インチの大画面。ベゼルレス設計により画面占有率は91%を誇ります。有機ELは黒のメリハリが美しく、色鮮やかな映像を楽しめます。
インカメラがディスプレイに食い込んだ「ティアドロップ型」のノッチは、他機種よりも目立ちにくく、通知領域が狭くなり通知アイコンが隠れてしまう問題も解消されています。
ナビゲーションキーはオンスクリーン式。
標準では「タスク」「ホーム」「バック」の順番で並びますが、タスクとバックを並び替えたり、設定からナビゲーションを非表示にしてジェスチャー動作に変更することができます。
背面パネルは樹脂製ですが、光を乱反射させるデザインやオーロラのような3Dグラデーションカラーなど、チープさを感じさせない作りでした。
私はこのカラーリングに惚れて買ったと言っても過言ではありません。もう1色のレッドも艶のある鮮やかなレッドでこちらもいい色をしています。
側面もグラデーションカラーになっていて美しいです。男子ってこういうカラー大好きなんですよ。
前面のガラスパネルとフレームの間は樹脂で覆われているので、少し段差が出来ているのが気になりました。
右側面は電源ボタン。
左側面にはSIM+microSDスロットと音量ボタンが並びます。
SIM+microSDスロットはトリプルスロット仕様。SIMカード2枚とmicroSDが同時に利用可能です。
3キャリアの主要周波数や、2枚のSIMカードを同時にスタンバイ状態にできるDSDV(Dual SIM Dual VoLTE)にも対応しています。
側面上部にはマイク穴のみ。グラデーションカラーのため上部は青、下部はワインレッドになっています。
側面下部はスピーカー、microUSB、イヤホンジャックを内蔵。
充電端子が主流のType-CではなくmicroUSBなのが惜しいポイントです。また、急速充電「Super VOOC」には非対応。この辺りは価格なりのコストカットが見受けられます。
R17 Neoを実際に手に取ってみると、画面サイズに対する本体重量の軽さが際立っていました。6.4インチの大画面なのに重量は約156gしかありません。
縦長ディスプレイのため情報量も多く、横幅をスリムにすることで片手でもしっかりと握れるスマートなデザインに仕上がっています。
OPPO R17 Neoのスペック
続いてはスペックを見ていきます。
スペック表は公式サイトの製品ページを参考にしています。
本体カラー | レッド、ブルー |
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本体サイズ | 158.3mm×75.5mm×7.4mm |
重量 | 156g |
ディスプレイ | 6.4 インチ FHD+(2,340 x 1,080)1600万色 有機EL |
OS | Android 8.0 / ColorOS 5.2 |
CPU(SoC) | Qualcomm Snapdragon 660 オクタコア(1.95GHzx4 + 1.8GHzx4) |
メモリ(RAM) | 4GB |
内蔵ストレージ(ROM) | 128GB |
外部ストレージ | microSDXC 256GBまで対応 |
アウトカメラ | 1,600万画素(F1.75)+200万画素(F2.4)LEDフラッシュ |
インカメラ | 2,500万画素(F2.0) |
生体認証 | ディスプレイ指紋認証(国内初)、顔認証 |
バッテリー容量 | 3,600mAh |
充電端子 | microUSB(OTG対応) |
通信方式 | GSM: 850/900/1800/1900MHz WCDMA: Bands 1/2/4/5/6/8/19 FDD-LTE: Bands 1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/26/28 TD-LTE: Bands 38/39/40/41 |
SIMカード | nanoSIM×2(トリプルスロット対応) |
Bluetooth | Bluetooth: 5.0 |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac |
スペックを見ていくと、CPU(SoC)はミドルクラスのQualcomm Snapdragon 660 オクタコアを採用。3Dグラフィック性能を問われるゲームでは動きにカクつきが見られますが、画質設定を中画質程度に落とすとスムーズに動作します。
大容量の4GBメモリを搭載しているため、複数アプリを同時に立ち上げたりしてもサクサク動きます。Webブラウジング、LINEやSNSの閲覧・投稿、写真や動画撮影、音楽・動画ストリーミング配信の再生も難なくこなせます。
内蔵ストレージも128GBと大容量。初期設定直後の空き容量は102GBほど残っていました。写真や動画、アプリをもっと大量に入れたいときは、別売りのmicroSDカードを挿入して容量を拡張可能です。
ベンチマークソフト結果
性能を数値化するベンチマークの測定結果は以下の通り。
- ■ベンチマーク測定結果
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- Antutu Benchmark:「133,176」
- GeekBench:シングルコア「1,457」、マルチコア 「5,530」
- 3DBench測定結果:OpenGL ES 3.1「1,231」 Vulkan「1,191」
以前レビューした「HUAWEI nova lite 3」や「ASUS ZenFone Max Pro(M2)」よりも僅かに良い結果が出ました。体感ではだいたい同じくらいの動きなので、メーカーや外観の好みで選んでもいいかもしれません。
OPPO R17 Neoの特徴
OPPO R17 Neoを使って気づいた特徴とイマイチなポイントをまとめると下記の通り。
- ディスプレイ指紋認証はカッコいいけど実用性は微妙
- 顔認証は爆速でロック解除できて便利
- 大容量バッテリーで電池持ちは優秀(ただし急速充電規格に非対応)
- 開発者オプションを常時有効にできない
ディスプレイ指紋認証はカッコいいけど実用性は微妙
OPPO R17 Neoは国内初のディスプレイ指紋認証に対応しています。
画面に表示された指紋マークに指を乗せるだけで、簡単に登録からロック解除まで行なえます。
実際に登録して試した様子がこちら。
見た目のカッコよさとは裏腹に、実際に使ってみると正直使いづらいと思いました。
ポケットから取り出して手探りでロック解除するような使い方ができなくなり、マークに合わせて真上から押さえるように意識して触れないとうまくロック解除されません。想像以上に精度がシビアなため気を遣います。
指が乾燥していたり湿っていると何度やっても認証に失敗してしまいます。そのほか、ガラスフィルムなど厚みのあるフィルムを貼っていると指紋認証が使えなくなったと報告もあるため、保護フィルム選びも慎重に考えないといけません。
顔認証は爆速でロック解除できて便利
ディスプレイ指紋認証だけではなく顔認証のロック解除にも対応しています。
実際に登録して試した様子がこちら。ちゃんとロック出来ているのか不安になるほど素早くロック解除が行なえます。
3回目は一度ディスプレイを横にずらして顔に向けるとパッと切り替わりました。認証精度やスピードはフラグシップモデルに引けを取らないクオリティで感動すら覚えます。
設定を変更すると、端末を持ち上げるだけで画面が点灯してそのままロック解除が行えるので便利です。
大容量バッテリーで電池持ちは優秀(ただし急速充電規格に非対応)
OPPO R17 Neoは3,600mAhの大容量バッテリーを内蔵。
使用状況によって大きく変わりますが、出先で動画視聴をしたりカメラで写真を撮ったり、テザリングを使ってパソコンで作業をしても充電無しで2日目の夜まで持ちました。
ゲームなどをガッツリやるとみるみる減っていくものの、極端な使い方をしない限りは1日充電無しでも余裕で使えます。
バッテリー残量が残りわずかなときは、省電力設定に切り替えることで電池持ちを長持ちさせることが可能です。
開発者オプションを常時有効にできない
OPPO R17 Neoに搭載される独自OS「Color OS」の最大の欠点として、開発者オプションを常時起動できない点が挙げられます。
oppo R17 neoの最大の弱点は開発者オプションをオンにすると通知領域で点滅する【開発モード】【タップすると閉じます】の消せない文字。なぜここまで目立つように設計したのか理解に苦しむ。oppoのスマホはみんなこうなのか。 pic.twitter.com/fZLuRkgBbo
— とくめい (@tokumewi) 2019年3月18日
開発者オプションを起動すると、ステータスバーに【開発モード】【タップすると閉じます】の消せない文字が点灯し続けます。それを無視しても設定が勝手にオフになるため使い物にならないです。
これはテザリング起動中も同じように常時点滅されるので気になって仕方ないです。これは過去のOPPO端末も同じ仕様らしく、問題点として挙げられていました。
開発者オプションを有効にして「ウィンドウアニメスケール」「トランジションアニメスケール」「Animator再生時間」を0.5秒にしたり、画面のdpi値を変更することが出来ないのは個人的にかなり痛いです。
AI搭載のカメラは価格以上
OPPO R17 Neoのアウトカメラは1,600万画素(F1.75)+200万画素(F2.4)のデュアルレンズを搭載。インカメラも2,500万画素(F2.0)と高画素で明るいレンズを使っており、ポートレートモードで背景ぼかし効果のある印象的な写真が撮影可能。
今回はアウトカメラを使って実際に撮影した写真をご紹介します。
元画像はGoogleフォトにアップしています。
日中の風景・景気の写真
日中の撮影ではあいにくの曇り空でしたが、フォーカス速度や明るさも問題ないレベルだと思います。ビルのディティールや野良猫の毛の1本1本までしっかりとピントが合っています。
お花を接写で撮影してもちゃんとフォーカスが合ってくれました。花びらや葉っぱの質感まで表現できています。
ポートレートモードで花を撮影してみたところ、奥に咲いた花や芝生の背景ボケも割と自然に写っています。撮影距離も通常撮影と変わらないため撮りやすいです。
食べ物の写真
食べ物の写真では良くも悪くも目で見た自然な色合いで、彩度やコントラストを上げて写真映えさせる「盛り」の要素がなく無難な仕上がりになりました。
フードモードになるとピントが合う範囲が狭く、しっかりと構えないと手ブレが発生しやすく感じます。薄暗い店内でなければうまくピントが合って美味しそうに撮れるのですがなかなか難しいです。
暗所と夜景写真
暗所や夜景の撮影では意外と健闘しているようでした。夕暮れ時の公園や街ナカでも色が乗っているので、HDRを有効にするともっとメリハリのある写真になりそうです。
日が暮れた夜間撮影は良くも悪くも価格相応のクオリティでした。ノイズこそ少ないものの、全体的にのっぺりとした写りでシャープさが足りません。
まとめ:細かい粗さは気になるものの、買って満足しています
この製品が初めてのOPPO端末となりますが、他社と比べてかなりiOSに似せたUIや癖の強い仕様のせいで総合的に評価しづらい機種です。今のところ目新しさで色々触って楽しく活用しています。
端末のデザインや薄型軽量のボディ、そこそこ使えるミドルクラスの性能やカメラなどは自分の使い方に合っていました。ブラウザで調べ物をしたり、SNSを活用したり、スナップ写真を撮影する用途なら十分こなせます。
全体的な使い勝手や設定項目が特殊なため、そういう意味では向き・不向きがはっきり分かれる機種だと思います。ソフトウェアについては今後のアップデートでどうなるか期待したいところです。
いずれ上位機種を使ったときにはまた評価が変わるかもしれませんが、定価3万円台で手に入る機種としては大きな不満もなく使える機種でしょう。