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Google Pixel 3レビュー:手に馴染むコンパクトさと驚異的なカメラ性能で使いやすい名機

Googleが開発したスマートフォン「Google Pixel 3」を2019年3月末にソフトバンクで購入しました。ちょうど乗り換えシーズンということもあり、キャッシュバック特典が増額されてお得に乗り換えできました。

発売から5ヶ月経ってから記事するのもどうかなと思いつつ、値崩れしてきた白ロムを狙っている人のために向けてレビューしていきます。結論から話すと、スペックだけでは語れない細かい使いやすさや驚異的なカメラ性能で所有欲を満たしてくれる名機でした。

■メリット
  • 軽量かつコンパクトで洗練されたデザイン
  • Googleサービスや最新OSをいち早く体験できる
  • 防水・防塵、おサイフケータイに対応している
  • シングルレンズでも圧倒的なカメラ性能
■デメリット
  • スペックは今後を考えると不安
  • 電池持ちがあまり良くない
  • 顔認証に非対応
  • 3.5mmイヤホンジャックやmicroSDスロットがない

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Google Pixel 3の外観をチェック

正面からの見た目はディスプレイとベゼルが溶け込んで真っ黒。

ディスプレイには全面保護タイプのガラスフィルムを貼り付けています。縁だけに糊が付いたものと違って画面に滲みが出ないのが良いです。側面から見ると1~2mmほど隙間が空いていますが、正面から見る限りは気になりません。

有機ELの特性を活かして時計や通知情報を常時表示しておける「アンビエント表示」にも対応しています。

ディスプレイ上部には受話口、照度センサー、インカメラ(標準、広角)が付いています。

画面を点灯させると結構上下のベゼルが太く目立ちますが、使っているうちに気にならなくなりました。ベゼル部分にスピーカーが付いているので、動画視聴やゲームをするときにステレオ感を強く感じられました。

個人的にはノッチのあるPixel 3 XLよりもベゼルのあるPixel 3のほうが好みです。

ナビゲーションは従来タイプの3つのボタンナビゲーションではなく、Android 9.0標準のジェスチャー形式で操作します。バックボタンとホームボタンのみ表示され、ホームボタンを上にスワイプするとタスク一覧、長押しするとGoogleアシスタントが起動します。

背面のデザインはとてもシンプル。指紋認証センサー辺りから質感が異なり、上部はツルツルとしたガラス素材、手に触れる下部はすりガラスのようなサラサラとした触り心地です。

手に持つと横幅68mmの細さが際立ちます。これまで大型端末ばかりメイン機として使っていたため、片手で持ちやすいサイズ感はGalaxy S8以来です。スマホは片手操作が多い方は扱いやすいと思います。

Googleのロゴも主張しすぎず良いアクセントになっています。

背面中央付近に指紋認証センサーを内蔵。

認証精度やスピードは他社のフラグシップ機と遜色ないレベルでした。これくらいキビキビ認証してくれるとストレス無く使えます。ちなみに顔認証には対応していません。

右側面には電源ボタンと音量ボタン。押し心地は若干硬めでケースを付けると押しにくくなります。

電源ボタンはミントグリーンの色でポップな印象。黒ベゼルとホワイトのカラーにさり気ない差し色として入っていますね。

左側面には何もありません。

上部にはマイク穴のみ。

底部はSIMスロットとType-Cポート。

早速TPUケースと落下防止ストラップをAmazonでポチって付けてみました。ネックストラップ付きで安かった割に、くり抜きの精度やフィット感が良くてお気に入りです。

Google Pixel 3のスペック

スペック表は公式サイトの製品ページを参考にしています。

本体カラー Clearly White、Not Pink、Just Black
本体サイズ 145.6mm×68.2mm×7.9mm
重量 148g
ディスプレイ 5.5 インチ FHD+(2,340 x 1,080)縦横比18:9 443ppt
1,677万色 フレキシブル OLED
Corning® Gorilla® Glass 5
OS Android 9.0 Pie
CPU(SoC) Qualcomm Snapdragon 845 64ビットオクタコア(2.5GHzx4 + 1.6GHzx4)
メモリ(RAM) 4GB
内蔵ストレージ(ROM) 64GB / 128GB
外部ストレージ microSD非対応
アウトカメラ 1,200万画素(F1.8)デュアル ピクセル LEDフラッシュ
インカメラ 800万画素(標準:F1.8 / 広角F2.2)
生体認証 指紋認証
バッテリー容量 2,915mAh
充電端子 USB Type-C(USB PD / Qiワイヤレス充電対応)
通信方式 GSM: 850/900/1,800/1,900 MHz
WCDMA: Bands W1/W2/W4/W5/W6/W8/W19
FDD-LTE: Bands 1*/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/21/25/26/28/29/30/66
TD-LTE: Bands 38/40/41/42/48
SIMカード nanoSIM
Bluetooth Bluetooth: 5.0
Wi-Fi 802.11 a/b/g/n/ac

CPU(SoC)はSnapdragon 845を搭載しているため、高負荷なマルチタスクや3Dグラフィックを多用したゲームでもサクサク動作します。

4GBメモリは近年のフラグシップとしては若干物足りなさを感じますが、実用面で不便に思うことは今のところありません。今後のOSアップデートを考えると最低でも6GBは欲しかったです。

内蔵ストレージは64GBと128GBが選べます。microSDには対応していないので、別途Type-C接続のカードリーダー等を用意する必要があります。

バッテリー持ちはあまり良くない

バッテリー容量は2,915mAhと平均的ですが、実際の電池持ちは他機種よりも減りが早いように感じました。使っていないときの消費は緩やかですが、使い始めるとみるみる減っていきます。丸一日外出する場合はモバイルバッテリーを持っていないと不安です。

とはいえUSB PDによる急速充電に対応しているので、短時間で一気に充電する事もできるので心配するほどではありません。

AIを使った「自動調整バッテリー(アダプティブバッテリー)」機能については正直良くわかりません。しばらく使っていると行動パターンを学習して消費電力を抑えるとのことですが、この機能がどれだけ節電に繋がっているのか体感では分かりにくいです。

ベンチマークソフト結果

各種ベンチマークソフトの結果は以下の通り。

■ベンチマーク測定結果
  • Antutu Benchmark:「259,020」
  • GeekBench:シングルコア「2,390」、マルチコア 「8,142」
  • 3DBench測定結果:OpenGL ES 3.1「3,391」 Vulkan「3,209」

Snapdragon 845を搭載する機種として平均的なスコアとなりました。最近のフラグシップモデルと比べると若干スコアは落ちますが、体感ではほとんど差を感じられなくなっています。

Google Pixel 3のカメラ性能

Google Pixel 3のカメラは背面が1,200万画素(F1.8)のシングルレンズ、前面が800万画素(標準:F1.8 / 広角F2.2)のデュアルレンズ仕様です。最近は背面カメラのデュアルレンズが当たり前になっていますが、Pixel 3はAIの力によってクオリティの高い写真が撮れます。

背面カメラを使っていくつか作例を撮ってきたので載せておきます。元画像はGoogleフォトにアップしています。

風景・自然

くもり空で沖縄の町並みやお土産屋さんを撮影してみました。くもり空だと若干明るさが足りないものの、色合いやフォーカス精度は正確に捉えています。他社のように色合いやコントラストを盛りすぎないので、人によっては少々物足りなさを感じるかもしれません。

動物

動き回る動物でも細部までしっかりとピントが合っています。毛並みや皮膚の質感までリアルに再現していて驚きました。

ポートレートモード

Pixel 3の凄いところはシングルレンズでもデュアルレンズ並の自然なボケをソフトウェア処理で作り出しているところ。被写体を自動認識して背景をぼかします。

iPhoneのポートレートモードでは、被写体との距離が近いと撮影できません。透明なコップの縁やストローなどがボケてしまい失敗しやすいです。Pixel 3は撮影の難しい透明のコップの縁やストローと背景の境界線をちゃんと認識しています。撮影後にピント位置やボケ具合をコントロールできるのも便利です。

あえてデメリットを挙げるなら、ポートレートモード撮影をすると新たにフォルダが作成されるのが気に食わないです。

ポートレートモードで撮るたびにボケのない状態の写真と2枚保存されるのでフォルダが無限に増え続けます。ギャラリーアプリで見るときにいちいちフォルダを切り替えないといけないのが不便です。

食べ物

明るさが若干足りない気がしますが、お肉のシズル感や暖色寄りの色合いもパーフェクトです。下2つのパイはポートレートモードで撮ってみると、奥にあるものだけ綺麗にボケてくれました。

夜景・暗所撮影

夜間撮影は噂通り明るくノイズの少ない写真が撮影できます。アップデートで追加されたナイトモードを使うと、実物よりもかなり明るく写るので雰囲気が壊れる可能性もあります。蛍光灯などの光が緑っぽくなるのも仕様みたいです。

まとめ:想像以上に使える隠れた優等生

Pixel 3を約1ヶ月メインで使ってみて、近年の成熟したスマホ市場で久しぶりにワクワクさせる製品に出会えたと思います。本体の質感やスペックだけを見ると「高い」と思われがちですが、スペックだけでは語れない高度なソフトウェアやAI技術によって一歩進んだ使いやすさを実現しています。

大抵のアプリはサクサク動きますし、軽量かつコンパクトなサイズ感も気に入っています。もはや必須となった防水・防塵やおサイフケータイ(Felica)にもバッチリ対応しているため、国産スマホからの乗り換えでも違和感なく使えると思います。

特にカメラ性能は予想を遥かに超えるクオリティで大変満足しています。最新のGoogle関連サービスやAndroid OSをいち早く体験できたり、毎月のセキュリティアップデートで長く使えるスマホです。

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writer : 鹿
このブログを管理している鹿。Webデザインとガジェットが好き。