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「Ergotron(エルゴトロン) LX デスクマウントアーム」レビュー:大型モニターもスイスイ動かせるモニターアームの決定版

念願だった「エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム」を購入したのでレビューします。

2021年6月に開催された「Amazonプライムデー」のときに購入してずっと放置していましたが、モニターを新しく買い替えたのに合わせて導入してみました。

モニターアームとは、付属のモニタースタンドと付け替えることで、上下左右に加えて奥行きや回転まで調整できる製品。中でもエルゴトロン LXは「モニターアームどれ買ったら良い?」と聞かれたらまず挙がってくる定番商品です。

Amazonでは2,000~3,000円台で安い製品が多く売っていますが、1万円以上するエルゴトロンのモニターアームは一体何がいいのか気になって購入に至りました。

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エルゴトロン LX デスクマウント モニターアームのスペック

エルゴトロン LX デスクマウント モニターアームのスペックは以下の通り。

製品名 エルゴトロン LX デスクマウント モニターアーム
カラー アルミ、マットブラック、ホワイト
対応ディスプレイサイズ 34インチまで
昇降稼働 ガススプリング式(5軸)
荷重範囲 3.2~11.3 kg
昇降範囲 33cm(9.1kg以上のモニターでは最大11cm昇降範囲の減少が起こる可能性があります)
可動角度 パン360°、縦横回転360°、チルト後方70°/前方5°
対応規格 MIS-D、MIS-C(100x100mm、75x75mm間隔のVESA)
取り付け方法 クランプ式(デスク天板にクランプを挟み込む)
グロメット式(デスク天板に穴を空ける)
※カラー「ホワイト」選択時は、クランプ式のみ使用可能
クランプ幅 10mm~60mmの厚みに対応
グロメット幅 57mmまでの厚みに対応
ポールの長さ 通常版:200mm
長身ポール:337mm
サイズ 梱包時:564mmx252mmx141mm
クランプ:155mm×110mm
製品本体重量 3.6kg
保証期間 10年間

34インチまでのモニターに対応しており、対応重量は3.2~11.3 kgまで。

100x100mm、75x75mm間隔のVESA規格対応モニターであれば使えます。たまにVESA規格に非対応のモニターもあるので、モニターアーム購入前に調べておきましょう。

パン360°、縦横回転360°、チルト後方70°/前方5°の角度調整に対応しています。

取り付け方法はデスクの天板に挟み込むクランプ式と、デスク天板に穴を空けて固定するグロメット式の2種類から選べます。


OEM品との違いは保証期間と質感

AmazonではエルゴトロンのOEM品としてAmazonベーシックの製品やHP製のモニターアームが販売されています。エルゴトロンのモニターアームと比べて価格が2,000円前後安くなっており、性能としてはどちらも同じモノとなっています。

■OEM製品とは
OEMとは「Original Equipment Manufacturing」の略。製造メーカー(OEMメーカー)が発注元の名義やブランドの製品を製造するもしくはその受託側企業のこと。OEMメーカーから仕入れた製品は自社製品のブランド名や型番を付けて販売します。

見出しにも書いた通り、OEM品との違いは保証期間と質感です。エルゴトロンのモニターアームは保証期間が10年間であるのに対し、AmazonベーシックとHP製のモニターアームは1年間と短くなっています。

また、アーム部分の質感もエルゴトロンはマットブラックなのに対して、Amazonベーシックはツヤのある質感になっています。HP製はザラザラとした質感とのことですが、好みに合わせて選んでみてください。

エルゴトロン LX デスクマウント モニターアームの外観

パッケージは段ボールの味気ない感じ。側面には「ergotron」のロゴが印字されています。

段ボールを空けると取扱説明書や保証書、モニターアームやクランプパーツ、簡単な工具が入っています。

■内容物
  • モニターアーム一式(土台・第一関節、第二関節)
  • 取り付け工具(六角レンチ大・小)
  • ネジ4つ×2(手回しタイプ、ネジ穴タイプ)
  • 結束バンド2つ
  • 補強用パーツ

それぞれのパーツが発泡スチロールとビニール袋で覆われており、かなりしっかりとした梱包でした。

選んだカラーはマットブラック。ザラザラとした質感は高級感があり、所有欲を満たしてくれます。

土台やアーム部分にも小さく「ergotron」のロゴが印字されています。

モニターアームの組み立て方

モニターアームの組み立ては慣れてしまえばそれほど難しくありません。

まずは設置したい場所に土台部分を固定します。土台のサイズは155mm×110mmで、クランプ式で固定する場合は10mm~60mmの厚みに対応しています。

デスクの天板強度が心配の方は、別売りのモニターアーム用プレートの使用をオススメします。

机にしっかり固定できたら中間部分のアームを取り付けます。アームの穴の部分を上を向いた土台のポール部分へと入れます。

土台側にはストッパーがあり、ストッパーの固定位置によって高さ調整が可能です。

エルゴトロンLXは100x100mm、75x75mm間隔のVESA規格に対応したモニターに使用できます。

ネジを取り付けるときは、画面が傷つかないように段ボールや柔らかい布を敷いて作業しましょう。ネジ穴に合わせて位置を調整し、4つのネジを回して固定していきます。

付属のネジは手回しタイプと、プラスドライバーを使用するタイプの2種類が付属しています。手回しタイプだと少し出っ張るので、よりスッキリ見せたい人は通常のネジを使っても良さそうです。

実際に着けてみた様子がこちら。ケーブルを複数本束ねて黒い結束バンドで固定し、土台近くのケーブル収納部に這わせて配線しています。

別で購入したケーブルチューブを使ってケーブルを1本にまとめています。こうするとケーブルがまとまって配線整理が楽になるのでオススメです。

調整方法は少し大変

モニターが上を向いてしまう、もしくは下がってしまう場合は、アームの強度を調整する必要があります。

リフト(上下)の調整

リフト(上下)の位置はVESAマウントの上側のネジを調整します。右に回すと保持する強度が上がり、左に回すと強度が下がります。

モニターを取り付けると位置が下がってくるときは右に、上に上がってしまうときは左に回してください。

チルト(前後)の調整

続いてはチルト(前後)の調整。VESAプレート下のネジを回して調整します。モニターが上を向いてしまうときは左へ、モニターが下を向く場合は右へ回してください。

左右移動の調整

左右移動の硬さも調整できます。各ポールの関節部分背面にあるネジを付属の小さいレンチ(2.5mm)で右に回すと固く、左に回すと軽い力でも動かしやすくなります。


分かりやすい動画がYouTubeに上がっていたので、調整方法に迷ったらチェックしてみてください。

エルゴトロン LX デスクマウント モニターアームをレビュー

モニターアームを取り付ける前はこんな感じ。スタンド部分が邪魔をしてモニター下のスペースが無駄になっています。

モニターアームに変更すると、ディスプレイ下のスペースを有効活用できます。モニターもスタンドも黒一色になり統一感が生まれました。

キーボードとマウスをモニター下に収納することで、物撮りなどの撮影スペースとして活用しています。

筆者のデスク環境だとモニター背面に窓枠(障子)があるため、うまくアームを後ろに逃がすことができました。

エルゴトロン LX デスクマウント モニターアームのメリットとデメリット

しばらく使ってみて感じたメリットとデメリットがこちら。

■メリット
  • マットな質感で高級感がある
  • 大型モニターでも安定して支えられる
  • ディスプレイ位置の細かい調整ができる
  • 組み立ては4ステップで超簡単

今までにも格安のモニターアームを使っていましたが、大型のモニターで使用するとグラつきが発生し小さなストレスに感じていました。エルゴトロンLXは動きも滑らかで安定感も抜群によく、値段なりにしっかりと固定してくれます。

モニターアームは、付属のスタンドでは出来ない高さ・角度調整・回転位置を思うがままに動かせて、見た目をスッキリ見せられる便利なアイテム。実際に使ってみるとその良さが分かります。

■デメリット
  • 他社製品と比べて価格が高い
  • アームに這わせて配線する場合ある程度の長さが必要
  • 土台部分が大きめで設置スペースを選ぶ
  • 自由に動かすには机に奥行きと幅が必要

一方で気になる点はその価格。いくら便利だからと言えど定価13,980円は高すぎるような気もします。

安いモニターアームだと2,000円~3,000円から買えるので、どうしてもお財布事情的に厳しい方は、まず類似品を買って試してみてはいかがでしょうか。

価格以外についても気になるのが「意外と設置スペースを取る」ということ。

モニターアームは省スペースでも設置できるのがメリットだと思っていましたが、大型のモニターも支えられる都合上、土台部分が大きめで希望する場所に設置できない可能性があります。

また、アームを曲げて配置するときは背面にアームが逃げるスペースが必要です。筆者の部屋のようにデスクのすぐ後ろに壁があると、モニター可動域が制限されてしまうため注意が必要です。

まとめ

超定番のモニターアーム「エルゴトロン LX デスクマウント」をレビューしました。

モニターの位置を自由自在に調整できるのはやっぱり便利です。今後別のモニターに買い替えてもずっと使える製品なので、よほどのことがない限り壊れる心配もありません。

デスク周りをスッキリ見せたい人はぜひご検討ください。ただ高いだけではなく納得の品質でした。

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writer : 鹿
このブログを管理している鹿。Webデザインとガジェットが好き。