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HUAWEI P30レビュー:HUAWEIの技術力を詰め込んだフラグシップモデル。欲しい機能が全て揃ったトリプルカメラに注目

2019年5月21日に発売されたHUAWEIの最新SIMフリーモデル「HUAWEI P30(ELE-L29)」をお借りしたので先行してレビューしていきます。販売直後に米中対立の煽りを受けて自粛をしていましたが、6月よりAmazonや家電量販店で販売を再開しました。

本記事では外観の質感をはじめ、スペックや特徴、カメラ性能についてご紹介します。購入を検討している方へ向けて参考になれば幸いです。

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HUAWEI P30の本体外観

まずはHUAWEI P30の外観をチェックしていきます。

しずく型ノッチ採用のベゼルレスデザイン

本体前面は水滴型ノッチが付いた6.1インチの有機ELディスプレイを搭載。縦横比は19.5:9と縦長で縦スクロールのコンテンツなども使いやすいサイズです。

有機ELディスプレイは発色が良く色鮮やか。炎天下の外でも明るさを最大にするとかなり明るく見えます。P30 Proは側面ギリギリまで攻めたベゼル幅が特徴ですが、P30は他社と同等レベルです。誤タッチを防ぐ意味でもこれくらいで丁度いいと思います。

本体サイズは高さ149.1 × 幅71.36 × 厚さ7.57mmと画面サイズの割にコンパクトな印象。横幅も一般的な5インチ前半のサイズをキープしているので、従来機種と比べて持ちやすさや操作性はそれほど悪くなっていません。

画面上部にあるボタンなどは親指が届かないので、片手では厳しく両手操作が必須になってきます。

ナビゲーション操作はジェスチャーで

ナビゲーションはiPhone X系のようなスワイプ式。設定から従来の3ボタン式やフローティングボタンに変更することも可能です。最初は違和感を感じますが、暫く使っていくうちにスワイプの方がボタンを押すより手軽だと感じるようになりました。

指紋認証センサーは画面内蔵式に

指紋認証は画面内蔵型になりスタイリッシュに。物理的なセンサーを廃止したことで画面サイズを極限まで広くすることに成功しています。物理センサーのほうが手探りで認証しやすいメリットがありますが、見た目のかっこよさと慣れでどうにでもなります。

背面のデザインが美しい

背面は色鮮やかなブルーのグラデーション。見る角度によってオーロラのような輝きを見せてくれます。オーロラカラーはどちらかというと男性的で、別色のブリージングクリスタルはパールのような明るいカラーで男女問わず持てる色だと思います。

ロゴの印字などは横向きに配置されており、横持ちでカメラを構えることを想定して作られていることが分かります。

LEICA監修のトリプルカメラはレンズ部分が大きく飛び出しています。カメラレンズに傷を付けないためにもケースは必須です。

ディスプレイを表にして机上に置くと、画面の端をタップするときにガタガタ揺れてしまいます。クリアケースなら背面のデザインも活かして保護できますね。

側面はフラットで角丸になった

上部にはマイク穴、底面には3.5mmイヤホンジャック、Type-C、スピーカーを内蔵。フラグシップモデルのP30 Proとは違い有線イヤホンが使えるのは嬉しいポイント。ゲームなどをするには音の遅延が少ない有線を好む方もまだまだ多いです。

細かい部分ですが、各パーツが全て天地中央に揃っているのは見ていて気持ちがいいです。側面はフラットで四隅だけ角丸になったデザインはありそうでなかったカタチ。

右側面には電源ボタンと音量ボタン。電源ボタンにはデザインのアクセントとしてオレンジのラインが入っています。P20 Proと比べると少し固めでクリック感が強くなり、適度に間隔が空いているので推し心地も悪くないです。

SIMカード2枚同時待ち受け(DSDV)やNMカードを利用可能

左側面にはSIMスロットを搭載。SIMカードを2枚挿して同時待ち受けできる機能「DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)」が利用できます。仕事用とプライベート用の通話回線を分けて使ったり、音声通話SIMとデータ通信専用SIMを挿して格安運用が実現可能です。

HUAWEI P30ではmicroSDカードが非搭載の代わりに「HUAWEI NMカード」と呼ばれる独自のメモリーカードに対応しています。SIMスロットと排他構造となるためNMカードを利用中はSIM2が利用できません。

HUAWEI P30のスペック、ベンチマーク結果

HUAWEI P30のスペックを公式サイトのスペック表を参考にしてまとめました。

本体カラーブリージングクリスタル、オーロラ
本体サイズ149.1 × 71.36 × 7.57mm
重量165g
ディスプレイ約6.1インチ FHD+(2,340×1,080) OLED
OSAndroid 9.0 Pie / EMUI 9.1.0
CPU(SoC)HUAWEI Kirin 980 64ビットオクタコア(2.6GHz×2 + 1.92GHz×2 + 1.8 GHz×4)
メモリ(RAM)6GB
内蔵ストレージ(ROM)128GB
外部ストレージHUAWEI NMカード(microSD非対応)
アウトカメラ広角:約4,000万画素(F1.8)
超広角:約1,600万画素(F2.2)
望遠:約800万画素(F3.4)
光学3倍、ハイブリッドズーム5倍、デジタル30倍ズーム対応
ISO 204,800
インカメラ約3,200万画素(F2.0)
生体認証指紋認証(画面内)・顔認証
バッテリー容量3,650mAh
充電端子USB Type-C(USB PD、HUAWEI SuperCharge™対応)
通信方式FDD LTE: B1/2/3/4/5/6/7/8/9/12/17/18/19/20/26/28
TDD LTE: B34/38/39/40/41 (2545~2655 MHz)
キャリアアグリゲーション対応
WCDMA: B1/2/4/5/6/8/19
GSM: 850/900/1800/1900 MHz
SIMカードnanoSIM×2(NMカードと排他利用)
BluetoothBluetooth: 5.0
Wi-Fi802.11 a/b/g/n/ac

OSは最新のAndroid 9.0 Pieを搭載。HUAWEI独自のEMUI 9.1.0は少々癖があるものの、慣れると使いやすいUIだと思います。

端末の処理速度に関わるCPU(Soc)はKirin 980を搭載。メモリ(RAM)は6GBと大きく、マルチタスクを行っても裏でアプリが終了することが少ないです。内蔵ストレージ(ROM)は128GBの大容量を積んでいるため、容量不足に悩まされることも少ないでしょう。

もしも容量が足りなくなったときは、HUAWEI NMカードを利用して容量の拡張も可能です。
HUAWEI NMカードは、microSDカードと比べて容量に対して価格が高く、他社製品との互換性がないので正直オススメできないです。写真や動画データはGoogleフォトなどにアップして退避させておきましょう。

各種ベンチマークソフトの結果

各種ベンチマークソフトの測定結果は以下の通り。

通常時パフォーマンスモード
Antutu Benchmark291,247点310,381点
GeekBench 4シングル:3,258点
マルチ:9,709点
シングル:3,350点
マルチ:9,983点
3DBenchOpenGL ES 3.1:3,969点
Vulkan:3,471点
OpenGL ES 3.1:4,324点
Vulkan:4,281点

通常時と比べてパフォーマンスモードのほうが若干スコアが向上しています。バッテリー持ちの低下や発熱の影響が出るため、ゲームをするときなどここぞという時に使うと効果を発揮するでしょう。

個人的には通常時でも十分キビキビと動いているように感じました。

通常時

Antutu Benchmark
GeekBench 4
3DBench

パフォーマンスモード

Antutu Benchmark
GeekBench 4
3DBench

P20 Proとスペックやデザインを比較

私が持っているP20 Pro(2018年6月発売)と性能を比較してみました。

P30P20 Pro
本体カラーブリージングクリスタル、オーロラミッドナイトブルー、ブラック
※グローバル版のみピンクゴールド、トワイライト
本体サイズ149.1 × 71.36 × 7.57mm155 × 73.9 × 7.8mm
※ドコモ版は横幅74mm
重量165g180g
ディスプレイ約6.1インチ FHD+(2,340×1,080) OLED約6.1インチ FHD+(2,244×1,080) OLED
OSAndroid 9.0 Pie / EMUI 9.1.0Android 9.0 Pie / EMUI 9.1.0
※ドコモ版はAndroid™ 8.1 Oreo / EMUI 8.1.0
CPU(SoC)HUAWEI Kirin 980 64ビットオクタコア(2.6GHz×2 + 1.92GHz×2 + 1.8 GHz×4)HUAWEI Kirin 970 64ビットオクタコア(2.36GHz×4 + 1.8GHz×4)
メモリ(RAM)6GB6GB
内蔵ストレージ(ROM)128GB128GB
外部ストレージHUAWEI NMカード(microSD非対応)microSD非対応
※ドコモ版にはmicroSDカードリーダーが付属
アウトカメラ広角:約4,000万画素(F1.8)
超広角:約1,600万画素(F2.2)
望遠:約800万画素(F3.4)
光学3倍、ハイブリッドズーム5倍、デジタル30倍ズーム対応
ISO 204,800
カラー:約4,000万画素(F1.8)
モノクロ:約2,000万画素(F1.6)
望遠:約800万画素(F2.4)
光学3倍、ハイブリッドズーム5倍、デジタル10倍ズーム対応
ISO 102,400
インカメラ約3,200万画素(F2.0)約2,400万画素(F2.0)
防水・防塵防水:IPX5防塵:IP3X防水:IPX7防塵:IP6X
生体認証指紋認証(画面内)・顔認証指紋認証・顔認証
バッテリー容量3,650mAh4,000mAh(ドコモ版は3,900mAh)
充電端子USB Type-C(USB PD、HUAWEI SuperCharge™対応)USB Type-C(USB PD、HUAWEI SuperCharge™対応)
通信方式FDD LTE: B1/2/3/4/5/6/7/8/9/12/17/18/19/20/26/28
DD LTE: B34/38/39/40/41 (2545~2655 MHz)
キャリアアグリゲーション対応
WCDMA: B1/2/4/5/6/8/19
GSM: 850/900/1800/1900 MHz
FDD-LTE:B1/2/3/4/5/6/7/8/9/12/17/18/19/20/26/28/32
TD-LTE:B34/38/39/40
WCDMA:B1/2/4/5/6/8/19
SIMカードnanoSIM×2(NMカードと排他利用)nanoSIM×2(ドコモ版はシングルSIM)
BluetoothBluetooth: 5.0Bluetooth: 4.2
Wi-Fi802.11 a/b/g/n/ac802.11 a/b/g/n/ac

P20 Proと比べると本体サイズが小さく軽くなっています。ディスプレイはより縦長になり、CPU(SoC)とカメラ性能が強化されています。インカメラは画素数がアップしてより高解像度で撮影可能。指紋認証はP30が画面内、P20 Proが画面の下にセンサーを内蔵しています。

新しいモデルを触ってしまうとどうしても過去のモデルが古臭く感じてしまうのはどうにかならないものか…。

防水ではなく防滴仕様が残念

防水・防塵性能はP20 Proの方が上回っていますが、上位機種のP30 Proであれば同等です。P30は防滴なので水の中に鎮めるとアウトです。他社のSIMフリー機は防水に対応した機種が少ないのでアドバンテージと言えるでしょう。

バッテリー持ちは良い。しかしqiワイヤレス充電には非対応

バッテリー持ちについては実使用だとそこまで差を感じません。どちらも大容量のバッテリーを内蔵しているので、普通に使った限りではどちらも1日は余裕で持ちます。長時間連続で重たいゲームや動画視聴などの負荷を掛けるとみるみる減っていきます。

ちなみに、上位機種のP30 Proではqiワイヤレス充電+リバースチャージに対応しています。個人的にはPixel 3で便利に活用しているのであれば嬉しかったですが、無かったら無いで特に不便だと感じません。その分軽くなったり価格が安いほうが嬉しいです。

P20 Proとデザインやカラーを比較

背面のカラーはP30のほうが鮮やかなブルーで、P20 Proは少し暗めの落ち着いた色合いです。どちらも綺麗な色味で気に入っているのですが、光沢のあるガラスのため裸で使っていると指紋や汚れが目立ちやすいのがデメリット。

カメラ部分のデザインはP30のほうが洗練されているように思えます。

ノッチ部分はP20 Proが受話口とスピーカーで少し横長の形状に対し、P30はインカメラのみのしずく型でスッキリしています。

右側面はほぼ同じ。本体の長さが短いぶんP30のほうが指が届きやすい気がする。側面の光沢感のある質感は高級感があって好みです。

底面はP20 ProがType-Cポートとスピーカーに対して、P30にはイヤホンジャックが付いています。スピーカーはモノラル仕様で音はあまり良くないです。

P20 Proの詳しいレビューはこちら。

HUAWEI P30のカメラ性能をチェック

HUAWEI P30のカメラは従来のカラー+モノクロ+望遠の組み合わせではなく、Leica監修の広角+超広角+望遠のトリプルレンズ仕様。機能ごとにレンズを分けることでスマホで撮ったとは思えない歪みの少ない広角や望遠撮影が可能になりました。

機能面ではAIによるシーン認識に対応。食べ物や風景、自然や夜景、マクロ撮影など最適な設定に自動で調整してくれます。

今回は背面カメラを使って撮影してみた作例を掲載します。元画像はGoogleフォトにアップしているので、下記リンクからご覧ください。

日中の曇り空で撮影した風景写真では、ビルの奥行きや色合いをうまく表現できています。他機種で撮影すると黒つぶれしやすい場所でもHDR効果が働き、明暗差の少ない写真になっています。

明暗差が出そうな逆光のシーンでもこの通り。

高速バスで移動中の社内で窓ガラス越しに風景を撮影。動きながら撮っても全然ブレずにうまく撮れています。実物よりも少し色合いやコントラストが強調されてSNS映えも狙えます。

カラフルなオブジェを撮影。実物よりも少しビビッドカラーに写っています。

超広角
通常
3倍光学ズーム
5倍ハイブリッドズーム

超広角カメラ+ズームレンズの組み合わせにより、同じ位置で撮影しても様々な画角に変更することが出来るのが最大の魅力。

広い範囲を撮影したいときは超広角レンズを使い、GoProなどのアクションカムのような魚眼レンズっぽい仕上がりにするのも面白いです。遠くのものを写すときも5倍までであればほぼ劣化なしで撮影できました。

食べ物の写真は暖色系でシズル感のある仕上がりに。餃子の皮の焦げ目やパンケーキのふわふわとした質感までしっかり写っていました。

明かりを消した暗い飲み屋で撮影してみると、明るくノイズの少ない高精細な写真が撮れました。今までスマホでの撮影を諦めていたシーンでもこれだけバッチリ撮れると思い出を記録するのが楽しくなってきますね。

夜間撮影もかなり明るく撮れています。手持ちで撮影しても手ブレしにくいAI補正が強力で、現在メイン機のPixel 3と互角ではないでしょうか。


HUAWEI P30のカメラは色合いが自然になり、SNS映えを意識した彩度モリモリになりにくくなったことが一番の変化でした。現在使用中のP20 Proでは彩度や明るさを上げすぎてイマイチなこともあったので、P30の写りは癖が少なくかなり好みです。

まとめ:HUAWEI騒動はあれど、いい機種であることに変わりはない

HUAWEI P30は上位機種のP30 Proと比べられる存在ですが、P20シリーズや他社ハイエンドモデルと比べても順当進化を感じる製品でした。

ただ、日本国内ではドコモ版P30 Proが9万円を切った値段で販売されていることを考えると、P30が76,456円という微妙な立ち位置なのは否めません。ドコモ版が安すぎるというだけなのかもしれませんが…。

とはいえ、P30 Proと同じ基本性能で7万円台はなかなか頑張ったのでは無いでしょうか。Pixel 3aのように本当に必要なものは残しているので、上を見なければP30でも十分満足できる品質だと思います。決して安い機種ではありませんが価格相応に満足度は高いです。

期待していたカメラ性能についても、盛りすぎないAI効果と機能別のレンズにより、撮影の難しいシーンでも期待通りの写真が撮れています。後継機では動画性能や音質についてもこだわって欲しいと期待しています。

鹿
writer : 鹿
このブログを管理している鹿。Webデザインとガジェットが好き。
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