honor6 Plus 1年3ヶ月使用レビュー。後継機に負けず劣らず魅力が詰まった名機
honor6 Plusを格安スマホアンバサダーで提供頂いてから1年3ヶ月が経過しました。後継機が発売予定で話題にも上がらない機種ですが、Huawei端末が好きになったきっかけとなった機種なので私は気に入っています。
今回はこれまで使ってきて分かった良いところや悪いところを振り返ってみようと思います。
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質感・スペックどちらもバランスの取れた優等生「honor6 Plus」
honor6 Plusは2015年6月10日に楽天モバイルで独占発売されたHuaweiのフラグシップモデル。いわゆる「格安スマホ」として販売されている機種と比べてスペックが高く、その分スペックも他社のフラグシップモデルと同等のスペックがありました。
後継機が発売されると楽天モバイルで端末半額セールが開催されると、フラグシップモデルから手頃な値段で高性能なスマホという位置づけになりました。私もこの頃に追加でもう1台購入していました…。
高級感のあるガラスパネル・アルミフレーム
前面は特に特徴のない普通のスマホと言った感じ。画面を消灯しているときはベゼルレスに見えますが、実際には黒フチがあるので狭額縁ではないです。
ディスプレイは5.5インチで片手操作は難しいサイズ。私は割り切ってフローティングボタンや両手操作をして使っています。携帯性と画面の大きさのバランスではこのサイズが使いやすいですね。
背面はhonorのロゴとデュアルレンズカメラが目立ちます。フラットな一枚ガラスで、最近のトレンドを意識していますね。
拡大してみるとガラスパネルにスターダスト模様が施されているのが見えます。シンプルな中にも個性を出そうと努力しています。名前からiPhone 6 Plusに似ていると言われますか実際比較してみるとそうでもないです。
話題のスマホと違ってレンズが飛び出ることもなく平面です。デュアルレンズの主張も控えめでパッと見たときは気づきにくいのも個人的には嬉しいポイント。
側面の処理は落ち着きのあるメタルフレームでiPhone 4 / 4sのデザインに近いです。音量ボタンと電源ボタンには斜めにストライプが入っていて細かい所まで手を抜いていない印象。
SIMカードはmicroSIMとnanoSIMに対応しています。nanoSIMはmicroSDスロットと兼用のためどちらか一方しか使えません。
普段はhonor6 Plus純正の手帳型ケースを付けて使用しています。このケースには小窓が空いていて、サブディスプレイ代わりに使えます。他社のように閉じたままカメラが使えるといった機能はありませんが、純正だけあってピッタリサイズでできているので薄型で使いやすいと思います。
手帳型ケースの宿命で持ちやすさとカメラ撮影が犠牲になりますが、本体保護の目的では1番いいかなと思っています。
スペック詳細
サイズ | 約150mm ✕ 75.7mm ✕ 7.5mm |
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重さ | 約165g |
ディスプレイ | 約5.5inch フルHD(1,920✕1,080)IPS-NEO (In-cell) |
OS | Android™ 5.1.1 Lollipop / Emotion UI 3.1 Android 6.0アップデート配信済 |
CPU | Hisilicon Kirin 925 オクタコア A15/1.8GHz + A7/1.3GHz |
RAM | 3GB |
ROM | 32GB |
バッテリー | 3,600mAh |
メインカメラ | 800万画素(開口部 F2.0/AF/BSI)x 2 |
インカメラ | 800万画素(開口部 F2.4/FF/BSI) |
スペックについては申し分なく、5.5インチのフルHD液晶、3GBのRAM、32GBのROM、Kirin 925 オクタコアと今でも現役で戦えるスペックを備えているおかげでAndroid 6.0へのアップデート配信も始まっています。
動作に関しては特に大きな不満もなくサクサク動きます。3GBのメモリの効果でしょうか。アプリを多数開いていても勝手に落ちることが少ないので、以前のようにこまめにタスクを切る事が無くなりました。他社の機種と比べると発熱が少なく、熱くなってクロック数が落とされる、画面の明るさが制限されるといったことがほぼ無かったです。
通常使用では問題ないですが、デレステなどの3Dゲームをするとタップ抜けやカクつくことがありました。ゲームに関してはiOSやハイエンド機のほうが快適でしょう。
今でも珍しい3,600mAの大容量バッテリーは、他の機種と比べて体感2割くらい電池持ちが良くなっている気がします。ですが容量の割に使っていくと画面が大きい分だけ多くバッテリーを消費します。
一眼レフのようないい感じに背景がボケた写真が簡単に撮影できる
カメラはイン・アウトどちらも800万画素。アウトカメラはデュアルレンズになっていてF0.95-F16範囲の絞り調整機能や超解像合成で2つのレンズで撮影した写真を合成して1,300万画素相当の撮影に対応しています。
発売当時では珍しくインカメラにもこだわっており、広角レンズやビューティーモードなどの自撮りに特化した機能も搭載されています。以前モバレコで格安スマホのカメラでもキレイに撮れるのか!?という記事を書いたときにも自撮りを撮影しましたが、暗い中でもそこそこ綺麗に撮影できていました。
作例として私が撮影した食べ物や風景、動物などを撮影した写真を貼っていきます。基本的にはオートやワイドアパーチャ(背景ぼかし)を使って撮影しています。ブログ用にPhotoshopでトリミングやリサイズのみ行っています。
上の料理の写真は全てオートで撮影しています。honor6 Plusには食べ物用のモードが無くても自然と暖色系の色味になり食べ物が美味しそうに写ります。
ワイドアパーチャが「飯テロ力」を向上させる
会社のビーチパーティーでBBQをしたときの写真。ここではワイドアパーチャーを使って背景ぼかしの実力を試してみました。
鉄板の上で焼かれていく牛肉は尊い…。ジュワーッっと鳴り響く音が聞こえてきそうな1枚ですね。
ピントを合わせたい物をタップするだけでイイ感じに背景がボケてくれるので、カメラに詳しくなくてもプロっぽい写真が簡単に撮影できます。
あくまでも“擬似的に”F値0.95~16の絞り調節をしているため、被写体と背景の境目が分かりにくいときは縁の部分がボケてしまうなんてこともありました。
不満なところ
ここまでずっとべた褒めしていますが、不満なとろが無いわけではありません。ある程度使ってくると徐々に不満が出てくるもの。
スピーカーが背面で音が篭もる
まず音に関してはスピーカーが背面にある以上、机に置いたままだと音がこもりやすいデメリットがあります。同じくらい長く使用しているXperia Z3では前面にステレオスピーカーを搭載しているので、動画視聴なども快適に行えました。honor6 Plusでは割り切ってイヤホンを使用するかスタンドで音を反響させて使っています。
防水機能がない
防水機能が無いのも個人的には痛いです。これまでずっと国産のスマホばかり使ってきたので、防水機能がないと不安が残ります。
iPhone 7 / 7 Plusでも国内モデルは防滴仕様になり、徐々に一般化してきています。壊れたときの手厚い保証がないSIMフリーモデルだからこそ搭載してほしいです。
価格と性能のバランスを考えると難しいところだと思いますが、国内での防水需要は一定数のいるはずなのでもっと国内販売が加速するのではないかと思います。
指紋認証機能がない
スマートフォンは個人情報がたくさん詰まっているので、他人に勝手にデータを見られたくないものだってあるはずです。そんなときに指紋認証のロックならパスコードやパターンロックのように誰かに見破られることも無くなり安全です。
Huawei端末でもAscend Mate7・P9・P9 Lite・最新のhonor8まで指紋認証を搭載しているのにhonor6 Plusだけは付いていません。5万円近い価格帯なので高性能
Huawei独自のインターフェイス「Emotion UI」
honor6 Plusは「Emotion UI」という独自のインターフェイスを搭載しています。UIに関しては賛否両論ありますが、一般的なAndroidと比べてかなりiOSに似せており、(iOSもAndroidに似せてきているんだけど)個人的にはあまりOSがカスタマイズされるのは好きじゃないです。
標準ホームはドロワーのない全アプリが並ぶ仕組みで、どのアイコンも強制的に角丸になってイマイチ統一感のないホームになりました。Androidなので別のランチャーアプリ入れたらいいんですが…。
標準機能としてあるデータ通信量の制限なども隠されていて正直使いづらいです。
画面を下にスワイプするとアプリの検索画面に。この背景がボケた感じとかまさにiOSのUIって感じです。
カメラが綺麗だと持ち運ぶ機会が増えてくる
今年に入ってからスマホを何台も買い漁るようになり、様々な画面サイズの機種を触ってきました。毎月のようにメイン機種が変わりましたが、同じ5.5インチのisai VLやulefone Powerはメインになれなかった。
どちらの機種も良いところはありましたが、Wi-Fi通信のみで使用していたためサブ機として自宅での使用が中心になっていました。外で使う度にテザリングやWi-Fiルーターを起動したりするのは面倒くさいです。近所に出かけるときも財布と携帯だけ持って出かけられないのが不便に感じてしまいました。
それとこの2機種はカメラの画質が微妙で、何を撮影しても全体的に青っぽくなるんです。画素数だけ見るとhonor6 Plusよりも高い1,300万画素ありますが、暗いところで撮影するとノイズが酷かったりして、撮影した後に画像加工は必須でしたね。
honor6 Plusには豊富な撮影モードなどはありませんが、ただシャッターを切るだけでそれなりに綺麗な写真が撮れるのでブログやSNSで共有する程度なら合格点だと思います。
格安スマホ アンバサダーのモニター企画で提供いただいたhonor6 Plusは、1年以上ずっとメインの座を貫いてきた名機です。今後はセールで購入したHuawei P9やP8max、ゲオジャンクで入手したXperia Z5を中心に色々ローテーションしながら使っていこうと考えています。