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FREETEL運営のプラスワン・マーケティングが26億円の赤字で倒産。今後は「とりかえ~る」などのサポート終了で、MAYA SYSTEMと事業再生の協議を行う予定。

プラスワン・マーケティング株式会社は、2017年12月4日(月)に民事再生手続き開始の申立てを行いました。同社の格安SIMサービス「FREETEL」の資金繰りの悪化により、債権者への支払いが継続できなくなり事実上の倒産となりました。

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倒産によりスマートコミコミ+の「とりかえ~る」などが終了

FREETELが大々的に宣伝していた「スマートコミコミ+」は、FREETELの回線とSIMフリースマホがセットになったプランのこと。

端末の割賦代金 + 基本使用料 + 10分通話定額 + 通信料に加えて、現在の割賦払いの残金を免除して新しいスマホが手に入る「とりかえ~る」というサービスが付いてきます。

とりかえ~るを利用すると端末の割賦代金が残っていても残金ナシで機種変更できることをアピールしていましたが、倒産により以下の4つの保証サービスが終了しました。

  • とりかえ~る
  • 特別買取サービス
  • PREMIUM端末補償
  • FREETEL Coin

詳しいプラン内容については過去記事を読んでみて下さい
https://creatorclip.info/2017/04/freetel-smart-comicom-plus/

正直な話、この保証サービスが使えなくなるとスマートコミコミ+の3年縛りと通常価格の2~4倍になった高額な端末代金だけです。自社の都合で一方的にサービスを終了するのはユーザーは納得いきません。

この他にも「業界最速!」と謳った広告で総務省と消費者庁から行政指導を食らったりと信用を失う事が多い会社でした。ヨドバシカメラが多くの株を保有しているため、店頭でゴリ押ししているのが印象的でしたがクレーム対応の嵐となりそうです。

肝心の通信速度についてもスピードテストと実際の体感速度が異なる「スピードテスト番長」の事象が検知できたりと、長期間利用してきて良いところがほとんど見当たらなかったので、いずれ業績悪化するだろうなと予想はついていました。

https://creatorclip.info/2016/03/freetel-ansim-review/
https://creatorclip.info/2016/04/freetel-anshin-speedtest-boost/

ここ最近はスピードテストも正直な結果を出すようになり、他の会社よりも遅いことがネットの評判でも上がってきています。私が以前から測定しているスコアでも混雑時に速度低下が目立ちました。

FREETELの今後について

プラスワン・マーケティングのMVNO事業(FREETEL SIM)は、2017年11月1日(水)より楽天が5億2,000万円で買収しているためサービスは引き続き継続されています。資産合計約18億円、負債合計約30億円も引き継ぎ、債務を履行していくことになりました。

この買収により回線数でIIJmioを超え、OCNモバイルONEに迫る業界2位に拡大します。いずれ楽天モバイルに統合されそうな予感がしますが、どの道FREETELに明るい未来は無さそうなので早めに解約なりMNPなりして他社を利用したほうが良さそうです。

保証など今後の方針については、スポンサー候補との株式会社MAYA SYSTEMと基本合意書を締結し、同社の支援・協力の下で事業の再生が図れるよう競技していくとのこと。

自社端末の端末やサポート品質もお粗末で、KIWAMIのアップデートもやるやる言って1年あまり放置されています。2017年2月に発売したRAIJIN以降全く音沙汰なしの状態のため、ここからどう立ち直れるかで「破産」か「事業存続」の命運を分けることになりそうです。

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writer : 鹿
このブログを管理している鹿。Webデザインとガジェットが好き。