USB PD 45W出力 / 60W入力とQuick Charge 3.0対応モバイルバッテリー「iWALK FURIOUS 20000」レビュー
TransBook 3 T303UAを手に入れてから早1年3ヶ月。持ち運び用途で使える2in1タブレットとして、外出先や旅行中に空いた時間があれば作業を行っています。
12.5インチ 縦横比3:2のサイズが絶妙で高解像度も相まって作業が快適に行なえますが、バッテリー持ちがめちゃくちゃ悪いのが悩みの種。
そんな問題を解決しようとAmazonを物色していたところ、私が求める性能のモバイルバッテリーを発見したので購入してみました。
モバイルバッテリーはたくさん持っているけれど、今回ご紹介する「iWALK FURIOUS 20000」はUSB PD 45W出力 / 60W入力とQuick Charge 3.0対応でMacBook Proなどを充電することが可能です。
- ■メリット
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- USB PD 45W出力/60W入力対応
- Quick Charge 3.0対応
- 合計3ポート同時充電可能
- アルミボディで高級感がある
- 専用ポーチや充電ケーブルなど付属品が充実
- ■デメリット
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- 同容量のバッテリーと比較すると高い
- 容量の分だけ大きく重たい(約400g)
- 電池残量ランプが見づらい
- 複数ポートを同時に利用すると電力不足になることがある
- 付属のケーブルが急速充電に非対応
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過去にも様々なType-C周辺機器を揃えてきた
これまでにも充電問題を解消しようと、USB PD対応モバイルバッテリーを購入したり、一回り小さいUSB PD対応でコンパクトなモバイルバッテリーとSatechi Type-C 75Wトラベルチャージャーを提供して頂けたので、周辺機器にType-C対応製品が増えてきました。
外部機器に接続するにもSatechi V2 マルチUSBハブ ST-TCMA2Sがあれば主要なインターフェースに全て対応するので快適に使えていました。
「USB PD対応モバイルバッテリーで電源の無い席でも使える!」と喜んでいたのも束の間、TransBook 3 T303UAの対応出力は45W以上とされているため、30W出力にしか対応していないモバイルバッテリーだと充電しても中々進まず、ちょっと重たい作業をした途端に電力不足で充電が停止してしまう問題が発生しました。
USB Type-C(USB PD)規格で充電する場合、45W以上の高出力に対応した製品でも充電機器とデバイスの相性によっては充電できないこともあります。Amazonで売られている商品の中には粗悪品も多く含まれているため、HANPEN-BLOGさんやAndroPlusさんが有志により検証を行ってくれています(いつも参考にさせてもらっています)
今回購入したiWALK FURIOUS 20000はUSB PD 45W出力 / 60Wに対応しているため、規格上はTransBook 3 T303UAに対応していますが、実際に使ってみるまでちゃんと使えるかは分かりません。
使えたらラッキーと思って買うにも値段が容量の割に高く6,380円もします。一か八かに賭けて人柱になってみました。
スペック
スペックはこんな感じ。Amazonで購入できるUSB PD対応モバイルバッテリーの中でも高性能な部類に入り、その分価格も高めに設定されています。購入するのめちゃくちゃ悩みました。
商品名 | iWALK FURIOUS 20000 |
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バッテリー容量 | 20,000mAh |
入力 | PD入力:5-20V/3A 60W max |
通常入力 | 5V/3A(Max) |
最大出力 | 総計57W max Type-C PD出力:5V/3A、9V/3A 12V/3A,14.5V/2.5A,20V/2.25A; (45W max) USB QC3.0出力:5V/3A、9V/3A、12V/1.5A;(18W max) Hi-Smart USB出力:(5V/2.4Amax) |
サイズ | 162X77X22mm |
重量 | 400g |
USB PDは入力は最大60W、出力は45Wと変則的。モバイルバッテリー自体の充電もあっという間に終わります。私の使用するTransBook 3 T303UAの純正充電器も45W出力なので特に問題はありません。
シンプルで高級感のある高性能なモバイルバッテリー「iWALK FURIOUS 20000」
真っ白な箱に中央に小さくiWALKのロゴ。
iWALK(アイウォーク)は中国にあるスマートフォンアクセサリー製品を多数取り扱うらしく、これまで名前を聞いたことが無かったです。モバイルバッテリーやBluetoothスピーカーなど口コミを通じて評価を得ており、徐々に知名度を上げているんだとか。
箱を開けると1枚の紙を挟んでバッテリー本体が出現。
内容物はバッテリー本体、取扱説明書と検品ステッカー(?)、USB Type-C to Aケーブル、専用ポーチ。
バッテリー本体は手のひらで持つとずっしりとした重さを感じます。サイズも500mlのペットボトルに近いサイズ感なので、カバンに入れて携帯しても邪魔になる大きさ。その割に丸みの帯びた側面の効果で片手でも握りやすい。
表面にはロゴの印字や充電残量LEDランプが付いています。LEDランプは小さめながら光量が結構明るいので、夜寝る前にベットサイドで利用すると気になるかも。
裏面には製品仕様が記載されています。今回も例に漏れずPSEマークはありません。安心して使用したいならAnkerやCheeroとかが高出力対応モバイルバッテリーを出してくれるのを待っていたほうが良いかも。
付属していた専用ケースはフリースのような素材で触り心地が良いです。本体に傷がつく心配もありません。
当たり前ですがバッテリー本体にピッタリサイズ。頭が飛び出ることもなくきちんと巾着を絞ることも可能です。持ち運ぶ際にバッテリー本体やスマホなどを傷つけないので助かります。
実際に使ってみた
まずは本題の「モバイルバッテリーでTransBook 3は充電できるのか?」を検証してみます。
Type-Cポートに別売のType-C to Cケーブルを接続し…
PC本体側のType-Cポートにケーブルを接続すると、無事にランプが点灯して充電が開始されました。
他社のUSB PD 30W出力と比べて充電スピードが早く安定しています。
そうそう。これだよ、これ。私が求めていたのは!
付属のケーブルを使ってQuick Charge 3.0対応のHTC 10 HTV32を充電してみたら通常速度での充電となりました。付属のケーブルは急速充電に対応していないみたいですね。
別売のQuick Charge 3.0対応ケーブルで充電すると問題なく急速充電が開始されました。
複数ポートで同時充電するとUSB PD側の電力が不足する
試しに3ポート全てにケーブルを接続してみました。全て急速充電に対応した端末とケーブルを利用しています。
すると電力が足りなくなったのか、Quick Charge3.0対応のUSB Aポートに接続した瞬間にType-C側のTransbook 3の充電が停止しました。全ポート合計45Wが最大のため、3ポートフルに使うとパワー不足になるようです。
2.4A対応Aポート側を外して、USB Type-C USB PD 45W出力とQuick Charge 3.0の2ポートで試した場合も同様の結果となりました。Quick Charge 3.0ポートを使わずにUSB Type-C USB PD 45W出力と2.4A対応 Aポートの組み合わせであれば安定給電が出来ました。
期待していた同時充電やバススルー充電には対応していませんが、欲張らずに使ったら使用中でも充電が進むので不満はないです。
まとめ:USB PD対応機器を持っていたら手に入れたい製品
モバイルバッテリーの中でもかなりハイパワーな部類に入る「iWALK FURIOUS 20000」をレビューしてみました。20,000mAhの大容量でUSB PDとQuick Charge 3.0に対応した高性能、かつ見た目もアルミボディで美しい。
あえて欠点を挙げるとするならば、値段の高さや重量が結構ずっしり来ること、同時充電の電力不足くらいです。それは買う前から自分で調べていた上で購入したので納得はいきます。パワーこそ正義だと考えのあなたにはぴったりのモバイルバッテリーですよ!