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OCNモバイルONEの料金と特徴、メリット・デメリットまとめ。新コースから料金が安く、通信速度が速くなった!

NTTコミュニケーションズが運営する格安SIM「OCN モバイル ONE」の新コースを使ってから半年が経過しました。

旧コースを含めると3年半近く利用しており、良かったところとイマイチなところを整理するためにこの記事を書いています。

新コースになってから料金プランや通信速度などが大きく変わり、旧コースよりも使いやすくなっているので改めてレビューしていきます。

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OCNモバイルONEのメリットとデメリット

まずはじめに、OCNモバイルONEを使って分かったメリットとデメリットをまとめました。

メリット

■メリット
  • (新コース)料金が安い
  • (新コース)通信速度が速く安定している
  • (新コース)最低利用期間・解約金がない
  • (旧コース)低速通信でも容量制限がない
  • OCN光とのセット割で1回線につき220円の割引
  • 3つのかけ放題オプションが選べる
  • 回線セットでSIMフリースマホが安く購入できる
  • MUSICカウントフリーが無料で使える
  • 最大5枚のSIMカードでデータ容量をシェアできる

OCNモバイルONEの魅力は、新コースの通信速度が速くて料金が安いことが挙げられます。

これまでの旧コースはお世辞にも良いとは言えなかった混雑時の通信速度が改善され、お昼のランチタイムでも快適に使えるようになりました。

音声通話SIMに付いていた契約期間の縛りや解約金も廃止されたため、より一層気軽に試すことができます。(契約後に即解約するとブラック入りの可能性は残りますが…。)

また、SIMフリースマホが格安で購入できることで有名で、ECサイトの「goo Simseller」では、OCNモバイルONEのSIMカードとセットで人気端末が数万円引きで購入できることも人気の理由です。

デメリット

■デメリット
  • (新コース)速度制限時に使いすぎると更に低速化する
  • (旧コース)混雑時の速度が遅い
  • (旧コース)他社よりも若干高い
  • キャリアメール・LINEのID検索が使えない
  • 専用ショップがないのでトラブル時のサポートが不安
  • 端末割引以外のセールが少ない

OCNモバイルONEのデメリットは、専用ショップがないので実店舗でサポートが受けられないこと。格安SIMでは料金を安くするために、申込みや各種手続きをネットで完結させています。

最近は即日開通カウンターなどで契約のサポートを行ってくれますが、契約後に回線や端末の不調やトラブルがあった場合、自分でサポート窓口に連絡して修理してもらう必要があります。

キャリアメールやLINEのID検索が使えないのはOCNモバイルONEに限らず、LINEモバイルやワイモバイル以外の会社は全て使えません。

OCNモバイルONEの新コースと旧コースの違い

OCNモバイルONEは2019年11月20日に新設された「新コース」と、それ以前から契約できる「新コース以外(旧コース)」の2種類が存在します。

主な変更点は下記の通り。データ容量と料金プランが変更され、最低利用期間や解約金が廃止されました。

OCNモバイルONEの新コースと旧コースを比較
新コース 旧コース
データ容量 1.0GB/1ヶ月
3.0GB/1ヶ月
6.0GB/1ヶ月
10.0GB/1ヶ月
20.0GB/1ヶ月
30.0GB/1ヶ月
110MB/1日
170MB/1日

3.0GB/1ヶ月
6.0GB/1ヶ月
10.0GB/1ヶ月
20.0GB/1ヶ月
30.0GB/1ヶ月
低速通信後の容量制限 あり※ なし
最低利用期間・解約金 なし 6ヶ月・1,000円

  • ※基本通信容量の半分を超過した場合

執筆時点では新旧どちらのプランも申し込めるため、自分の用途に合わせて選んでみて下さい。ただし、一度新コースにしてしまうと旧コースには戻せなくなるためご注意ください。

APN設定

APN設定は新コース、旧コースで若干異なります。新コースでは「-d」が無くなっているのでご注意ください。

名前 任意(例:OCNモバイルONE)
APN
  • 新コース:lte.ocn.ne.jp
  • 旧コース:lte-d.ocn.ne.jp
ユーザー名 mobileid@ocn
パスワード mobile
MCC(携帯国番号) 440
MNC(通信事業者コード) 10 または 13
認証タイプ CHAP
APNプロトコル IPv4

OCNモバイルONEの月額料金・データ容量

OCNモバイルONEは新コースになってから全容量で料金が安くなり、新たに音声通話SIMで1GBプランが選べるようになりました。

旧コースの月額料金

旧コース 通常料金
音声対応SIM SMS対応SIM データ通信専用SIM
110MB/日 1,760円 1,122円 990円
170MB/日 2,288円 1,650円 1,518円
3GB/月 1,980円 1,342円 1,210円
6GB/月 2,365円 1,727円 1,595円
10GB/月 3,300円 2,662円 2,530円
20GB/月 5,335円 4,697円 4,565円
30GB/月 7,425円 6,787円 6,655円

旧コース OCN光モバイル割※1
音声対応SIM SMS対応SIM データ通信専用SIM
110MB/日 1,540円 902円 770円
170MB/日 2,068円 1,430円 1,298円
3GB/月 1,760円 1,122円 990円
6GB/月 2,145円 1,507円 1,375円
10GB/月 3,080円 2,442円 2,310円
20GB/月 5,115円 4,477円 4,345円
30GB/月 7,205円 6,567円 6,435円

  • ※価格は全て税込表示
  • ※1:OCN光モバイル割(月額220円割引)適用時

旧コースでは、1日に110MBまたは170MB高速データ通信が使える「日次プラン」が存在しました。データ容量を使いすぎても、翌日になれば制限が解除されるため、月末まで速度制限に悩まされる心配がありません。

新コースの月額料金

新コース 通常料金
音声対応SIM SMS対応SIM データ通信専用SIM
1GB/月コース 770円
3GB/月コース 990円 990円 858円
6GB/月コース 1,320円 1,320円 1,188円
10GB/月コース 1,760円 1,760円 1,628円

新コース OCN光モバイル割※1
音声対応SIM SMS対応SIM データ通信専用SIM
1GB/月コース 550円
3GB/月コース 770円 770円 638円
6GB/月コース 1,100円 1,100円 968円
10GB/月コース 1,540円 1,540円 1,408円

  • ※価格は全て税込表示
  • ※1:OCN光モバイル割(月額220円割引)適用時

新コースでは最低利用期間が廃止され、いつ解約をしても解約金を請求されなくなりました。旧コースと比べて料金も若干安くなり、音声通話プランのみ1GB/月コースが選べます。

データ容量追加

容量追加オプション
アプリ経由(新コース利用) その他
税込550円/1GB 税込550円/0.5GB

データ容量の追加オプションの料金は、適用された月の翌月に請求されます。申し込みから3ヶ月後の月末まで繰り越し可能です。

新コース利用中かつOCNモバイルONEアプリ内で容量追加した場合にのみ、データ容量が1GBに増量されます(通常は0.5GB)。

OCNモバイルONEのオプション

オプション内容は新旧どちらも変更点はありません。音声通話のかけ放題や容量のシェアや、音楽配信のカウントフリーの「MUSICカウントフリー」などがあります。

通話オプションが3種類から選べる

通話料
通話料 OCNでんわアプリ※1 OCNでんわかけ放題オプション
22円/30秒 11円/30秒
  • 10分かけ放題:月額935円
  • トップ3かけ放題:月額935円
  • かけ放題ダブル:月額1,430円

050 plus
月額基本料 通話料(固定電話へ) 通話料(携帯電話へ)
月額165円
(通常330円)
8.8円/3分 17.6円/1分

  • ※価格は全て税込表示
  • ※1:「OCNでんわアプリ」を使用して発信するか、音声通話の発信時に「003544」を通話番号の先頭に付けて発信する

OCNモバイルONEの通話料は通常22円/30秒ですが、OCNでんわアプリを使うと半額(11円/30秒)になります。通話時間が長くなりやすい人は「かけ放題オプション」もあるため、加入を検討してみてください。

また、IP電話アプリの「050 plus」を「OCN モバイル ONE」とセットで利用すると、050 plusの月額料金が半額(330円→165円)になります。

容量シェア

OCNモバイルONEでは、1契約で最大5枚までSIMカードを追加してデータ容量のシェアが可能です。

通常は初期費用としてSIMカード追加手数料が発生しますが、現在は「OCN モバイル ONE SIMカード追加手数料無料キャンペーン」により無料になっています。

容量シェア 初期費用
回線契約と同時 音声/SMS/データ
  • SIMカード追加手数料:0円
  • SIMカード手配料:433.4円/枚
既存契約から後日追加 SMS/データ
  • SIMカード追加手数料:1,980円/枚
    →キャンペーン適用で0円
  • SIMカード手配料:433.4円/枚
音声
  • SIMカード追加手数料:3,300円/枚
    キャンペーン適用で0円
  • SIMカード手配料:433.4円/枚

容量シェア 月額料金
音声対応SIM SMS対応SIM データ通信専用SIM
1,100円
容量シェアSIM料金:440円
SIMカード利用料:660円
572円
容量シェアSIM料金:440円
SIMカード利用料:132円
440円
容量シェアSIM料金:440円
SIMカード利用料:0円

音楽配信サービスのデータ容量消費がゼロになる「MUSICカウントフリー」

OCN モバイル ONEでは、MUSICカウントフリーが無料で提供されています。

MUSICカウントフリーとは、対象サービス利用時の通信量を消費しない機能のことで、データ通信量を節約することができます。

執筆時点での対象サービスは下記の通り。

■カウントフリー対象サービス
  • Amazon music(Prime Music、Amazon Music Unlimited)
  • ANiUTa
  • AWA
  • dヒッツ
  • Google Play Music
  • LINE MUSIC
  • RecMusic
  • Spotify
  • ひかりTVミュージック
  • レコチョクBest(2019/3/31で対象外)

注意点としては、カウントフリーが適用されるタイミングが水曜日で固定になっていること。申し込むタイミングによっては翌週まで適用されないためご注意ください。

カウントフリー適用タイミング
火曜日・木曜日 月曜日・木曜日・金曜日・土曜日・日曜日
翌週の水曜日 次に迎える水曜日

詳しい適用条件については公式サイトよりご確認下さい。

OCNモバイルONEの通信速度

冒頭でも話したように、OCNモバイルONEは新コースになってから混雑時の速度が劇的に改善しました。接続先が変更されたことで回線の混雑状況や速度も新旧で異なります。

旧コースではお昼や夜の通信速度が遅く、正直言ってあまりオススメしづらい回線でした。

新コースが登場してから1年ほど計測し続けていますが、今のところドコモ回線を使った格安SIMの中ではトップクラスに速い会社です。

論より証拠ということで、実際に通信速度を半年間計測してみました。測定条件は下記の通り。

測定条件
測定場所 沖縄県 那覇市周辺
測定時間帯 8時~9時、12時~13時、19時~20時
測定方法 Speedtest.netで速度を3回測定。平均値を値とする。
5GMarkで完全テスト(Full Test)を1度行い、動画やウェブサイト閲覧の制限を確認する。

実際の測定結果

実際の測定結果がこちら。お昼のランチタイムに若干速度が落ちているものの、動画視聴なども十分こなせる速度が出ています。旧コースでは下り1Mbpsを下回る事が多く、読み込みに時間が掛かっていたのが改善しています。

新コースは低速通信で大量に使う用途には向いていない

新コースでは、データ容量を使い切ったときや低速モードを有効にしている状態で基本通信容量の半分(3GBプランなら1.5GB)を超過するとさらに速度が遅くなる仕様に変更されました。

低速モードにして長時間大容量のデータ通信を使うには向いていないです。

通常の低速モードでは最大200Kbps程度出ていますが、超低速通信になると50Kbps程度に制限されてしまいます。

この仕様変更は回線の混雑緩和を目的としており、低速通信を使い続ける利用者が減ることで高速通信が実現できているなら嬉しいと個人的には思います。

低速で使い続けるならmineoのパケット放題や、ロケットモバイルの神プランなどもありますし…。

OCNモバイルONEの評価・口コミ

OCNモバイルONEを利用している方の評価や口コミをTwitterで調べてみました。

以前と比べていい評価が増えている傾向があり、大手キャリアや他社の格安SIMから乗り換えたユーザーも増えてきています。

良い評価

悪い評価

まとめ

OCNモバイルONEの新コースは、評判の悪かった旧コースの速度とは見違えるほど爆速を維持しています。

契約当初は「どうせ速いのは最初だけだから」と勘ぐっていましたが、半年近く使っていても速度が低下する様子は見受けられません。

今後もこの速度を維持し続ける保証は何処にもないですが、今のところは不満なく使えているのは確かです。

私は端末セール目当てで音声通話SIMを申し込みましたが、必要な機能は一通り揃ってますし悪くない選択肢だと感じました。

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writer : 鹿
このブログを管理している鹿。Webデザインとガジェットが好き。