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nuroモバイルのソフトバンク回線を契約。料金プランやメリット・デメリット、通信速度をチェック!

2017年12月19日から提供開始したnuro mobileのソフトバンク回線をを契約して1ヶ月ほど使ってみました。

結論から言うと、あまり期待していなかっただけに予想よりは使いやすいプランですが、ドコモ回線と同じように速度制限が厳しい印象です。

今回はnuroモバイルのソフトバンク回線を契約した料金プランや通信速度、使い勝手などについてご紹介します。nuroモバイルのソフトバンク回線の契約を検討している場合は参考にしてみてください。

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nuroモバイル ソフトバンク回線の料金プラン

nuroモバイルのドコモ回線は豊富な容量から選べるプランが特徴的でしたが、ソフトバンク回線は2GBと5GBの2種類のみ。容量もドコモ版と比べると少し減っています。

1日に使う時間で選ぶプラン「5時間/日」「深夜割」なども提供されていません。

基本料金
音声プラン データプラン
2GB 1,814円 1,058円
5GB 2,678円 1,922円

容量チャージ
100MB 432円
500MB 648円
1GB 1,080円

料金詳細を見ていくと、高速データ通信量のチャージや前借り・翌月繰り越しなどドコモプランで提供されているサービスは全て利用できます。ソフトバンク回線を利用しているb-mobileでは追加チャージなどが行えないため、低速化した後は速度制限されたままです。

音声通話料 20円/30秒(「nuroモバイルでんわ」アプリ利用時は10円/30秒)
SMS送信料 3円~/通(音声通話SIMのみ送受信可)
対応サービス・機能
  • 初速バースト
  • 音声定額10分かけ放題
  • データ前借り
  • 容量チャージ
  • 翌月繰り越し
  • 端末補償
  • 訪問サポート
対応端末 SIMフリー端末、SIMロック解除済端末、2017年8月以降にソフトバンクで2017年8月以降に発売された端末、2017年7月までに発売されたiPhone※

  • ※iPhone 4S以前のiPhone、iPadは利用できません。
最低利用期間・
解約金
音声通話SIMのみ12ヶ月の最低利用期間。
期間内に解約する場合は、最大12,960円が発生

  • ※価格は全て税込表記
  • ※別途ユニバーサルサービス料がかかります。

nuroモバイル ソフトバンク回線の通信速度を計測

格安SIMを選ぶポイントとして、料金が安いことだけではなく通信速度も重要です。いくら安くても通信速度が遅いと使い勝手が悪くストレスが溜まります。

参考までに私の住んでいる環境で朝・昼・夜の混雑時に通信速度を測定してみました。詳しい測定環境や条件は以下の通りです。

測定場所 沖縄県 那覇市周辺
測定時間帯 8時~9時、12時~13時、19時~20時
測定方法 Speedtest.netで速度を3回測定。平均値を値とする。
4GMarkで完全テスト(Full Test)を1度行い、動画やウェブサイト閲覧の制限を確認する。
測定SIM nuroモバイル ソフトバンク回線

端末にSIMを挿したらAPN設定を行って測定開始。APN情報はドコモ系と同じ内容でした。

  • APN:so-net.jp
  • ユーザー名:nuro
  • パスワード:nuro
  • 認証タイプ:PAPまたはCHAP
nuroモバイル ソフトバンク版の通信速度
ping 下り 上り
朝:朝1回目 87ms 6.74Mbps 5.82Mbps
朝:朝2回目 78ms 5.43Mbps 5.80Mbps
朝:朝3回目 88ms 7.61Mbps 5.85Mbps
朝:4Gmark 4,128
昼:昼1回目 80ms 3.50Mbps 6.15Mbps
昼:昼2回目 84ms 2.89Mbps 6.35Mbps
昼:昼3回目 94ms 3.28Mbps 6.06Mbps
昼:4Gmak 2,944
夜:夜1回目 95ms 3.24Mbps 6.00Mbps
夜:夜2回目 77ms 3.87Mbps 5.81Mbps
夜:夜3回目 80ms 3.66Mbps 5.82Mbps
夜:4Gmark 3,241

ソフトバンク回線の格安SIMはまだまだ利用者が少ないので、ドコモ回線の格安SIMと比べると比較的速度が出る傾向があります。

通信速度が爆速のUQ mobileやワイモバイル、b-mobile Sなどと比べると物足りなさを感じますが、無理なく普通に使える速度をキープしています。混雑時に通信速度が極端に遅くなることなく、安定して使える会社はまだまだ貴重な存在です。

あくまでも私の住んでいる環境での測定結果のため、お住いの地域や環境・時間帯などによっては同じような結果にならないこともあります。

現在は低速化しているドコモ回線も提供当初はソフトバンク回線と同じくらいの速度が出ていました。徐々に人が増えてくると速度低下してくる可能性もあります。

使いすぎると直近3日間制限が掛かる

気をつけておきたいのが、ドコモ回線と同様に直近3日間制限があるところ。

2GBプランは3日間当たり600MB、5GBプランは3日間当たり1,200MB使用すると速度制限が掛かります。制限されると上下最大200Kbpsの通信となり、画像の読み込みも数十秒掛かるほど重くなるので気をつけて下さい。

他社の格安SIMでは制限を撤廃している会社も多いため、そろそろnuroモバイルも制限を撤廃して欲しいところです。

nuroモバイル ソフトバンク回線のメリット

  • ソフトバンクと比べて料金が安い
  • ドコモ回線よりも通信速度が安定している
  • SIMロックの掛かった(解除できない)iPhone 5以降iPhone・iPadで利用できる
  • 2017年8月以降ソフトバンクで発売されたAndroidもロック解除不要で利用できる
  • SIMフリー端末にも対応
  • 10分かけ放題オプションが付けられる
  • 高速通信容量が足りなくなったらデータ容量を追加できる

ソフトバンク・ワイモバイルと比べて料金が安い・契約期間の縛りが緩い

本家ソフトバンク回線や、同じソフトバンク回線を使用したワイモバイルと比べて、毎月の料金が安く抑えられるのが最大のメリットです。ソフトバンクのかけ放題プラン「スマ放題」、ワイモバイルの「スマホプラン」と条件を合わせたnuroモバイルの料金を比較表してみました。

nuroモバイルとソフトバンクの料金比較
nuro モバイル ソフトバンク ワイモバイル
基本使用料 2,678円 1,836円 3,218円(2年目4,298円)
ウェブ使用料 基本料込み 324円 基本料込み
かけ放題オプション 864円(10分) 基本料込み(5分) 基本料込み(10分)
データ通信 基本料込み(5GB) 5,400円(5GB) 基本料込み(6GB・2年後3GB)
合計 3,542円 7,560円 3,218円(2年目4,298円)
差額 4,018円(2年間96,432円)
最低利用期間 1年(自動更新なし) 2年(自動更新) 2年(自動更新)
解約金 最大12,960円
(利用月数で変動)
10,260円 10,260円

  • ※価格は全て税込表記
  • ※別途ユニバーサルサービス料がかかります。

ソフトバンクのかけ放題は1回当たりの通話時間が5分までと短めですが、nuroモバイルの「かけ放題オプション」は1回あたり10分と2倍も長く通話できます。

それでいて料金はソフトバンクの半額、2年間では96,432円もの差額になりました。これだけ差額があるなら乗り換える費用などを考えても十分元が取れるはずです。

ワイモバイルでは初年度が安く抑えられているものの、翌年にはワンキュッパ割が終了して+1,000アップします。さらに2年後には高速データ通信量が半減してしまうため、初心者には分かりにくいトラップがあります。

ドコモ回線と比べて料金が安い・契約期間の縛りが緩い

ソフトバンク回線では、ドコモ回線を利用した格安SIMと比べて通信速度が安定して出ているように感じました。

ドコモ回線の格安SIMではお昼のランチタイムに下り1Mbpsを下回ることが多く、画像や動画の読み込みに時間が掛かってしまいます。それに対してソフトバンク回線の格安SIMは通常使用で問題のないラインで速度が安定しています。

毎月行っている格安SIMの速度比較では、1日を通して下り6Mbps~16Mbps程度出ているので十分ではないでしょうか。最大速度が速くて混雑時に遅くなるよりも、平均して中速をキープしておくほうが使いやすいです。

SIMロックの掛かった(解除できない)iPhone 5以降iPhone・iPadで利用できる

利用できるiPhoneは以下の通り。SIMロック解除に対応していないiPhone 5、5c、5s、6、6 PlusでもSIMを差し替えて設定するだけですぐに使えます。iPhone 6s以降はSIMロック解除している他社のiPhoneでも利用できます。

nuro mobile対応機種(iPhone)
  • iPhone 5(ソフトバンク回線のみ)
  • iPhone 5c(ソフトバンク回線のみ)
  • iPhone 5s(ソフトバンク回線のみ)
  • iPhone 6(ソフトバンク回線のみ)
  • iPhone 6 Plus(ソフトバンク回線のみ)
  • iPhone 6s
  • iPhone 6s Plus
  • iPhone SE
  • iPhone 7
  • iPhone 7 Plus
  • iPhone 8
  • iPhone 8 Plus
  • iPhone X

2017年8月以降ソフトバンクで発売されたAndroidもSIMロック解除不要で利用できる

表題のとおりですが、2017年8月以降ソフトバンクで発売されたAndroidもSIMロック解除不要で使えます。

b-mobile Sシリーズでは動作保証外とされているため(APN設定すれば一応使える)、公式で使えると宣言されていたほうが安心ですよね。

SIMフリー端末にも対応

もちろんSIMフリーのiPhone・Android端末にも対応しています。

ソフトバンクやドコモで販売された機種でも、SIMロック解除を行うことで利用できます。しかし、端末によって対応周波数が異なるためエリアや通信速度が異なるためあまりオススメしません。

私は最近購入したSIMフリーのAXON 7にnuroモバイルのSIMを挿して利用しています。

10分かけ放題オプションが付けられる

nuroモバイルではかけ放題オプションを月額864円(税込)で追加することができます。専用アプリ「nuroモバイルでんわ」による通話のため、10分超過後も通常価格の半額(30秒あたり11円)で通話が楽しめます。

b-mobile Sシリーズでは1回当たり5分のため、1回あたりの通話時間の長いnuroモバイルの方がお得です。

高速通信容量が足りなくなったらデータ容量を追加できる

高速データ通信量が切れてしまったら、追加課金することで高速通信が復活します。

nuroモバイルはデータ通信量の繰り越しや前借りなど、データ通信量の管理が柔軟に行えるため、毎月の使い方に変動がある方でも使いやすいです。

b-mobile Sシリーズでは追加チャージには対応していないため翌月まで低速状態が続きます。段階定額プランのためギガが足りなくなると自動的に追加チャージされるような仕組みです。

nuroモバイル ソフトバンク回線のデメリット

  • 直近3日間当たりの制限がある
  • 高速・低速の手動切替に非対応
  • 通信の最適化で画像や動画データが圧縮される
  • 音声プランは最低利用期間と解約金がある
  • b-mobile Sよりも通信速度は遅い

ドコモ回線より選べるプランが少なく割高

最初に話したとおり、ソフトバンク回線のプランは2GBと5GBの2種類の中から選ぶことになります。
大容量プランや1GB未満の少ない容量、家族でデータ通信量をシェアできるプランもないため、使いたい容量が合わないときは別の会社も検討したほうが良さそうです。

私は現在1番少ない2GBのプランを利用していますが、スピードテストをしするとメインで使用するには物足りないです。時間プランを利用したいときはドコモ回線を利用するしかありません。

料金についてもドコモ回線より数百円程度高いので、安さ重視の方はドコモ版のほうが良いかもしれません。個人的には数百円を追加しても通信品質のいいソフトバンク回線の方がオススメです。

直近3日間当たりの制限がある

nuroモバイルではドコモ回線・ソフトバンク回線ともに直近3日間制限が掛かります。(公式サイトのチャットで確認済)
制限値を超えて使用すると上下最大200Kbpsに落とされてしまうので、一度に使いすぎないように調整する必要があります。

  • 2GB~4GB:600MB/3日
  • 5GB~10GB:1,200MB/3日

直近3日間制限は以前の楽天モバイルなどで悩まされたので、これがある限りメイン回線として利用するのは厳しいと思います。普段からデータ通信量をあまり使わない人でないと動画などを見るとあっという間に到達してしまします。

通信の最適化で画像や動画データが圧縮される

2017年10月の規約改定により、nuroモバイルでは強制的に通信の最適化が行われて画像や動画データが圧縮されます。「最適化」という聞こえの良い言葉を使っていますが、実態は「劣化」を引き起こします。

このおかげで通信帯域が混雑するのを防ぐという意味もあるため、一概に悪いとはいえませんが画質の劣化が困る人の方が多いと思います。

高速・低速通信の手動切替に非対応

nuroモバイルではデータ通信量の節約に使える高速・低速通信の手動切替対応していません。

この機能に対応していると、高速データ通信残量が少なくなってきた時に手動で低速化させて、高速データ通信量の消費を抑えることができます。

私はSIMカードが大量に余っている(?)ので、この機能を使うことはほぼありませんが、格安SIMを利用中の方は意外と使われているようです。

音声プランは最低利用期間と解約金がある

nuroモバイルでは音声プランに12ヶ月の最低利用期間が設定されています。最低利用期間内に解約してしまうと、契約期間に応じた解約金(最大12,960円)が発生するため注意が必要です。

解約金:(12ヶ月-契約期間)*1,080円

1ヶ月目 12,960円
2ヶ月目 11,880円
3ヶ月目 10,800円
4ヶ月目 9,720円
5ヶ月目 7,560円
6ヶ月目 6,480円

7ヶ月目 5,400円
8ヶ月目 4,320円
9ヶ月目 3,240円
10ヶ月目 2,160円
11ヶ月 1,080円
12ヶ月 0円

  • ※価格は全て税込表記

まとめ:ソフトバンクユーザーなら乗り換える価値はあるかも

まだまだ数少ないソフトバンク回線を利用した格安SIMとして、nuroモバイルのソフトバンク回線を契約してみました。

料金の安さと混雑時の速度の安定感は良かったものの、ドコモ回線のデメリットがそのまま引き継がれている感じで正直微妙な感じです。期待値が低すぎただけに「ドコモ回線よりはマシ」と思える程度でした。

現在ソフトバンクの対応端末を使っている方なら、新たに端末を買い換えずに使えるのでオススメです。特にSIMロック解除非対応のiPhoneを利用中なら数少ない選択肢となるでしょう。

音声通話付きプラン契約すると、期間限定でキャッシュバック特典10,000円分も付いてきます。キャンペーン期間は2018年2月14日(水) ~2018年3月31日(土)まで。

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writer : 鹿
このブログを管理している鹿。Webデザインとガジェットが好き。