【2016年03月版】格安SIM（MVNO）11回線の通信速度比較　UQ mobileとDTI SIMが好調。スタート直後のFiimoはイマイチな結果に

格安SIMではMNOと比べて料金が安くなる反面、デメリットとして挙げられるのが通信速度が遅いという話。

毎日のように値下げが繰り広げられるMVNO市場ですが、格安SIMの事業者を選ぶ上で最も重要なのは通信速度だと思っています。せっかく大量に契約しているSIMカードを有効活用するために今回から通信速度の測定を定期的に行っていこうと思います。

測定環境・条件

格安SIMでは測定する条件によって大きく速度が異なってきます。測定端末や測定時間が完全に同一ではなく、あくまでも私が測定した環境での結果なので参考程度に見てください。

参考用にワイモバイルも含めていますが、ワイモバイルはほとんどMNOのようなものなので基準としてみてください。なお、測定端末のZenfone3機種はモバレコ様よりお借りしている製品です。

朝9時～10時での測定結果

多くのSIMが10Mbps超えをしておりワイモバイル、FiimoD/Aプラン、楽天旧APNでは20Mbps超えを記録。全体的に速度が早いですが、レキオスモバイルだけが何故か下り2Mbps程度しか出ておらず混雑している印象です。もうちょっと頑張って欲しい

昼12時～13時の測定結果

速度が落ち込みやすいお昼時の時間帯での測定。半分くらいのSIMが下り1Mbpsを下回り、お世辞にも快適とはいえないくらい速度が落ち込みました。UQ mobileは朝早かったのに、お昼になった途端に速度が落ちてしまいました。

そんな環境でも速度が安定して出ていたのがワイモバイルやFREETEL、DTI、楽天モバイル新APNでした。ワイモバイルやFREEELはスピードテストだけ速度が早いという噂もあるのであまり信用できませんが、ブラウジングなどでは明らかに他のSIMよりも読み込みが早かったです。

夜19時～20時の測定結果

学校や仕事や終わって帰宅する時間帯では速度にバラつきが見られました。UQ mobileは速度が元に戻り絶好調に。FREETELも13Mbpsと速いですが、動画でちょくちょく止まってしまったのでもう少し検証したほうが良さそうです。

測定結果を踏まえた感想と今月のオススメSIM

初めてこの台数のスピードテストをしてみましたが、これ意外と疲れますね…。

速度をメモしながらSIMを入れ替えつつ、別の端末でスタートさせるのを一人でやるとどうしても40分近く掛かります。かといって全て同時にやってしまうと干渉して正しい結果にならないだろうし難しいところです。

総合すると、ワイモバイルとDTI SIM、ギリギリ楽天新APNあたりが今のところ安定しているところかなと思います。UQ mobileも良かったんですが、昼が1Mbps程度なので日によってはこれより下回るときもあるので少々不安が残ります。

UQ mobile

結果としてはMVNOはお昼が弱いのが相変わらずあって、かつて爆速だったUQ mobileが思いの外速度が落ちている所が心配です。それでも朝と夜にキャリア回線並の速度が出ているので十分といえば十分ですけど…。

新しい料金プランの「ピッタリプラン」や本体を毎月割引する「マンスリー割」など、良くも悪くもキャリアと似たようなプランになっているUQ mobileですが、個人的にはこれくらい出たら満足です。動画などの制限などもないため、スピードテスト通りの速度が出ています。

ワイモバイル

ワイモバイルは実質ソフトバンクと同じなので、同じ土俵に立たせていいのかとツッこまれそうな位どの時間帯でも速いです。日本全国に店頭窓口があり、通話定額付きのiPhone5sが安く契約できるのも魅力的です。

FREETEL 使った分だけ安心プラン

以前もご紹介したFREETELの使った分だけ安心プランは、他のMVNOよりも通信速度が早く安定していると評判のSIMでしたが、最近はアプリによって通信速度を変えていたりと悪い噂が聞こえてくるので怪しみながら使っています。

mineo / Fiimo

個人的に応援しているmineoやFiimoは朝は爆速なんですが、昼と夜が残念な結果になりました。こまめに帯域増強を行っているそうですが、そのまま、安く、乗り換えようキャンペーンを行ってからユーザーが増えて遅くなっているみたいです。そろそろ私が申し込んだ頃のドコモ回線プランスタート記念キャンペーンの無料期間が終わってしまうので、次はどうしようか考えています。

DTI SIM

驚いたことに半年無料のキャンペーンを行っている、DTI SIMが意外と頑張ってくれました。契約した当時に測定した時も同じような結果でしたが、マックススピードはそこまで出ない分、1日を通して5Mbps以上出ているので悪くない選択肢だと思います。

レキオスモバイル

一方で散々な結果だったレキオスモバイルはどうしましょうか…。
春の新生活応援キャンペーンとして2ヶ月基本料金が無料になっっているのでこちらもユーザーが急増したのでしょうか。

• 【キャンペーン】春の新生活応援キャンペーン | LEQUIOS　mobile （レキオスモバイル、レキモ） 公式サイト

以前からずっとレキオスモバイルの記事を書き続けて「レキオスモバイル　遅い」というキーワードで何度も検索されるくらい評判はイマイチです。

沖縄では実店舗があったり口座振替に対応していたりと格安SIM初心者には安心してオススメできそうな要素が揃っているのに、速度が全くと言っていいほど安定してないです。もう少しで契約から半年経過するので縛りが解けたら解約しようと思います。

BIGLOBE

BIGLOBEも契約当初はDTI SIMのように安定していたのですが、こちらも最大3ヶ月無料で試せるキャンペーンを始めてから急激に速度が落ちました。

楽天モバイル

楽天モバイルも旧APNは最初からあまり良くなかったからそこまで期待していないですが、もう少し頑張って欲しいところ。

新APNと旧APNでは速度に違いがあると聞いて、わざわざもう1回線契約して試したときと同様に極端な速度低下は見受けられませんでした。楽天モバイルの評判が悪いのは旧APNの悪いイメージのせいですよね…。

よく格安スマホとセット契約で端末が半額で買えるキャンペーンを行っているので定期的にチェックしてみるといいかも。

全測定結果

最後に全測定結果を載せておきます。スマホだと縦に長いのでPCから見たほうが比較しやすいかも。