【2日目・前編】フェリーで行く竹富島の旅。私の知らない沖縄がそこにはあった
- ライター:鹿
石垣島旅行2日目は、早朝からフェリーに乗って竹富島に行ってきました。ゆっくりとした時間が流れる「沖縄らしさ」を肌で感じられる素敵な島だったので忘れないようにブログに残しておきます。
この記事は一緒に行った友人の記事と合わせて見ることをおすすめします。
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朝イチのフェリーで竹富島へ
石垣島から竹富島へ行くには、石垣港離島ターミナルから向かいます。竹富島は往復で1,330円、片道10分程度でふらっと行ける離島です。
時刻表を見てみると、竹富島の始発は7:30から30分間隔で運航しています。台風25号の影響により、いくつかの便は欠航となっています。限りある時間を有効に使うために朝一番で向かうことに。
朝7時前に予約を済ませ、始発の7:30まではターミナル周辺を観光。
フェリー乗り場には具志堅用高さんが迎えてくれました。
朝日が海面に反射して美しい。早起きした甲斐がありました。
出発時刻が近づいてきたのでフェリーに乗り込みます。
フェリーで約10分くらい波に揺られてあっという間に到着。
島に着くなり他の乗客は集落行きの巡回バスに乗り込みました。片道200円で行ってくれるらしいですが、せっかくなので私と友人はのんびり歩いて向かうことに。
竹富島と書かれた看板を見て、島国に来たことを実感します。
竹富島で出会う沢山の動物たち
最初に出会った住民はフェリー乗り場にいた島の猫ちゃん。人慣れてしているのか警戒すること無く毛づくろいをしています。
のんびりしている猫を見ていると、時間がなく焦る気持ちも無くなりのんびり観光する気持ちになりました。
少し歩いた先に牛と遭遇。のんびり草を食べている様子に気を取られてぼーっと見ていました。
首を傾げたヤギを不思議そうに見ていると、どうやら背中が痒いようです。器用に角を使ってポリポリしていました。島の住民たちは自由気ままな生活をしていて癒やされました。
今夜から台風25号が来ると言われているのに、島では雲ひとつのない晴天。日頃の行いが良いおかげでしょうか。
中心地に向かってどんどん歩いていきましょう。それにしても人気(ひとけ)が少なく、動物のほうが多いレベルでした。
道の途中で竹富島の全体図を発見。集落の中心地以外はビーチと森以外何もない。
集落に近づくと徐々に人が増えてきました。突如目の前に水牛が二頭も現れて驚きました。
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集落の街並みを散策
竹富島で唯一の郵便局も赤瓦で装飾されています。島全体の景観を損なわないように配慮され、周辺では島の人が清掃活動を行っていました。島の住民の協力によりこの綺麗な景観が守られているようです。
周辺のお店や住宅はどれも同じような外観をしています。パッと見だとどれがどのお店か分かりにくいのが難点。
島全体に聞こえるスピーカーからは台風のお知らせやBGMが流れていました。
なごみの塔は老朽化で登れず
「なごみの塔」は島を高いところから一望できる観光名所なんですが、老朽化により現在は登れなくなっていました。
塔には登れませんが、周辺の石垣でも撮りたかったアングルで撮影できました。竹富島で新たに建物を建てる時は、赤瓦の平屋の家でなければならないという規定があるため、小さな展望エリアでも全体を見渡せます。
竹富島の道にはビーチの砂が撒かれています。水牛車のガイドさん曰く、海水を含んだ砂をまくことで雑草が生えにくくなるメリットがあるらしい。
島唯一の小中学校「竹富小中学校」は開放感溢れる広い敷地と様々な遊具があり、授業では電子黒板や全生徒に支給されたiPadを利用しているみたいです。すげぇー。
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憧れの水牛車に乗る
レンタサイクルと水牛車のお店「竹富観光」に到着し、まずは自転車を借りようとレンタサイクル受付に向かいました。受付のお姉さんに「この後9時から水牛車に乗れますが、いかがでしょうか?」と提案されて、先に水牛車に乗ることに。
「缶ビールOnly sorry OISHI-!」という謎のキャッチコピーがツボ。意味わからないけど勢いだけで笑わせてくる。
水牛車の受付は反対側。9時に乗る水牛車の予約を済ませました。
水牛車に乗ったまま飲めるアルコール類。ノンアルコールビールもあるので、石垣島に戻った後に運転予定がある方も雰囲気だけ楽しめます。南国チューハイうまそうだけど、飲むと眠くなるので我慢…!
時間が来たので水牛車の乗り込むと、タイミングが良く一番前の特等席に座ることが出来ました。ガイドさんの横に座って島を案内してもらいました。
道の途中で停止したと思ったら、三線を弾きながら沖縄民謡の「安里屋ユンタ」とBIGINの「竹富島で会いましょう」歌ってくれました。島で聞くとまた味があっていいですね。
竹富島の至るところに咲いているブーゲンビリアの花言葉は「情熱」と「魅力」だとガイドさんが説明してくれました。素敵な島にふさわしい花だと思います。
水牛車は30分程度で集落を1周して元の場所まで戻ってきました。暑い中ほんとよく働いてくれました。
水牛車に乗った記念にカメラマンが撮影した写真を有料で現像してくれます。現像前にサンプルを1枚確認できるのですが、不要って言ったら処分されるだろうか…。
せっかくなので1枚購入してスマホでデータ化してもらいました。こんな間近で水牛と一緒に撮れるのは貴重です。
降り場にはこの島で働いている水牛の相関図が掲示されていました。今回乗った水牛車は「島くん」というやんちゃな男の子でした。どの牛も特徴や個性があり、どの牛に当たるかは運次第です。
レンタサイクルでビーチ巡り
気を取り直してレンタサイクルで自転車を借りて、島内のビーチ巡りをしましょう。
レンタサイクルでは普通車と電動自転車が借りられて、普通車は最初の1時間が300円、以降30分ごとに150円が加算されます。電動自転車は料金が2倍になります。料金は後払いで時間生産式。最大5時間で1日まで借りられます。
竹富島は坂道が少ないと思うので普通車をレンタルしました。
レンタサイクルでもらった地図を頼りに「西桟橋へ行くぞー!」と自転車を漕いでいたら、着いた先はなぜかコンドイ浜でした。圧倒的方向音痴!!
眼の前に広がる景色に感動して「これは絶対ドローン飛ばしたら最高だろうな!!」と思ったら、無慈悲にもドローン使用禁止の文字が。仕方ないですね。
夢にまで見た楽園を具現化したような一面絶景が広がっています。綺麗としか言いようがない。幸いにも観光客もそこまで多くなく、ビーチを満喫することが出来ました。本当に台風来るんだろうかというレベルで快晴。神様に感謝するしかない。
あまりにもテンションが上がって調子に乗った図。周りの目なんて気にせず慣れないダブルピースを決めました。お面の下は最高に浮かれた顔をしています。
しばらく堪能したから次のビーチに行こうか…と自転車置き場まで向かって、ふと後ろを振り返ると太陽が海面に反射してさらに綺麗に見えました。
こんな海を見れるのも人生に何度あるかわからないので、せっかくだからもう一度ビーチに戻って写真を撮り直すほど綺麗でした。後ろ髪を引かれるレベルじゃない。
ぱっと見るだけのつもりが、結局20分近く滞在していました。次のビーチに期待をして自転車を走らせます。
続いてやってきたのは西桟橋。いかにもインスタ映えしそうな景色が広がっています。朝と比べて雲が増えていますが、まだまだ海も色鮮やかに見えます。
偶然にも人が少ないタイミングで箸の端っこから撮影できました。エメラルドグリーンの海が最高に綺麗。海を見慣れている沖縄人の私たちですら感動するレベルなんだから、内地から来た人の感動は計り知れないんだろうなぁ。
ビーチ巡りの締めくくりはカイジ浜で。
別名「星砂浜」とも呼ばれているらしく、砂浜の中に星砂が混じっているので探している人が多く見受けられました。
他のビーチ同様に海の透明感がものすごい。感動のキャパシティを超えて「すごい」「ヤバい」以外の感想が出てこない。こんなもん見たら語彙力だって無くなるわ。
砂浜で寝ていた警戒心ゼロの猫ちゃん。観光客の方もそっとしていて、猫ちゃんも安心して寛いでました。癒やされる~~~~~。
ビーチの帰りに見かけた「ならぬ」の看板は、コンドイリゾートホテル建設反対運動のものらしい。看板には子どもたちのメッセージが書かれていました。美しい景観を守るために抗議しているのを見ると胸が痛みます。
「お食事処 かにふ」で八重山そばを頂く
竹富島での食事は「お食事処 かにふ」で。島で一番有名なお店らしく、レンタサイクル&水牛車を運営している会社が経営しているそう。
看板の横にはバンザイをしたシーサーが飾られています。
「かにふ」とは肥沃な大地のことで、そんな豊穣の願いを込めて付けた店名です。と公式サイトに記載がありました。
オープン直後に入店したのでお客さんもまばら。竹富島の中でも天井が高く、開放感のある造りになっています。
メニューを見ると、原材料の価格高騰による値上げのお詫びが書かれていました。離島で飲食店をするには送料が馬鹿にならないですからね。値段を見ても観光客向けといった感じ。
メニューは御膳のような豪華なものから、デザート、アルコールメニューなど多くから選べます。私は一番安かった八重山そばを注文。洋食から和食までバリエーション豊富なラインナップです。
メニューをめくっていくと「竹富マリンQuest」なるものが。
周辺の観光案内やお得な情報がまとめられていました。メニューの中に入れてくるのが面白い。
そうこう言っているうちに八重山そば(税込600円)が到着しました。
八重山かまぼこと豚のもも肉がたっぷり乗った一品。味はあっさりめの出汁が疲れた体に染み渡ります。朝から何も食べてなかったのもあって余計に美味しく感じた。
食堂を出たあとは近くで売っていたアイスキャンデー(税込100円)で一休み。左が私が食べたシークワーサー味、右が友人が食べたドラゴンフルーツ味です。全部お店の人の手作りなんだとか。
送迎バスに乗ってフェリー乗り場へ
楽しい時間はあっという間に過ぎていき、石垣島に戻る時間が近づいてきました。12:30のバスに乗って12:45のフェリーに乗ります。早めに帰らないと台風でフェリーが欠航になり、竹富島に缶詰にされてしまいます。
バスに乗り込み、窓から見える景色に涙がこぼれそうになった。たった数時間しか滞在できなかったものの、私が知らなかった沖縄の魅力を存分に味わうことができました。
フェリー乗り場に着く頃には雲行きが怪しくなっていました。フェリーに乗り込み、約10分程度の船旅を終えると石垣島に無事に帰ってきました。
こうして記事を書きながら振り返ってみると、たった数時間でも竹富島に住んでいる人の優しさや心配り、島の景観や魅力について知ることができました。今まで行ったことが無かったことを後悔します。
またいつか沖縄を離れるときがあるなら、沖縄の魅力を再発見するためにも竹富島へ遊びに行きたいです。帰ってきたばかりだけどもう一度行きたくなる魅力がそこにはありました。
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