【2016年05月版】格安SIM（MVNO）14回線の通信速度比較　UQ mobileが最高速度を記録・WiMAX2+が想像以上に快適だった

格安SIMではMNOと比べて料金が安くなる反面、デメリットとして挙げられるのが通信速度が遅いという話。

毎日のように値下げが繰り広げられるMVNO市場ですが、格安SIMの事業者を選ぶ上で最も重要なのは通信速度だと思っています。せっかく大量に契約しているSIMカードを有効活用するために今回から通信速度の測定を定期的に行っていこうと思います。

測定環境・条件

格安SIMでは測定する条件によって大きく速度が異なってきます。測定端末や測定時間が完全に同一ではなく、あくまでも私が測定した環境での結果なので参考程度に見てください。

参考用にワイモバイルも含めていますが、ワイモバイルはほとんどMNOのようなものなので基準としてみてください。なるべく時間を短縮するためにデュアルSIM端末でSIMを入れ替えながら切り替えて使用しています。

今回は前回の測定に加えてイオンモバイルとWiMAX2+を追加しています。楽天モバイルの旧APNは格安スマホアンバサダーで、WiMAX2+はUQさんからTry WiMAXでお借りしている物です。GW期間中に返却する予定なので個別記事も早めに書きたいと思います。

先月まであったレキオスモバイルは半年縛りが終了したのでドコモ回線と一緒に解約しました。当ブログでも何度か取り上げていましたが、速度がイマイチ出ていなかったのとデータプランでも縛りがキツイことなどの理由から他の人にはオススメ出来なかったです。

朝9時～10時での測定結果

GW中なので朝はあまり混雑していないのか、UQ mobileが下り55Mbps超えという大台を記録しました。UQ mobileがWiMAXと統合する前ですら見たことがない数値です。au回線とほぼ変わらない数値を叩き出しているので言うまでもなく快適そのもの。ワイモバイルもいつも通り30Mbps弱出ています。

初めて使ったWiMAX2+は14Mbps出ていますが、実はこれ直近3日3GB制限に引っかかっている状態です。通常は20～30Mbps近く出ているのですが規制後でもこれだけ出ていたら合格点でしょう。

一方でFiimoのAプランなどは4Mbpsと若干落ち気味になっています。

昼12時～13時の測定結果

いつもなら下り1Mbps以下に落ちてしまう時間帯ですが、今回の測定は連休中の平日なので極端に速度が落ちることはありませんでした。どのSIMも普通に使えました。ワイヤレスゲートを除く…。

今回は珍しく楽天モバイルの旧APNが新APNを追い抜きました。普段は旧APNが悲惨なことになっていて、事業者の評判を下げている原因になっているのですが。

前回落ち目だったDTI SIMがここに来て速度が向上しています。キャンペーンを行っている間に設備増強などをして混雑しにくいように努力しているところは高評価です。

夜19時～20時の測定結果

夜は天気が崩れてドコモ系の電波があまり入らなかったためpingが高くなっています。朝昼で安定していたUQ mobile・イオンモバイルが低速化していますが、これだけ出ていたら動画視聴なども問題なくこなせるので十分でしょう。

他には0SIM・楽天新APNが下り1Mbps程度に遅くなっています。ユーザーが多いところはすぐ混雑してしまうので、定期的な帯域増強をしていただきたいです。

測定結果を踏まえた感想と今月のオススメSIM

今回の測定では14社の比較ということもあって外出先での測定は厳しいので自宅周辺で行いました。普段とは比較測定している環境が違うので前月までのデータとは差が出てしまうものの、数値の違いから各社の特徴はある程度分かるかなと思います。

UQ mobile

測定以来で最高速度を叩きだしたUQ mobile。先月は速度が落ち気味で大丈夫か不安でしたが、どうにか盛り返してくれました。au端末で1年近く使い続けいているメイン回線なのでこれからもこの調子で続いて欲しいです。

ぴったりプランやキャリアとMVNOの中間を狙うUQ mobileは「格安SIMにしてみたいけど機種を一括で購入するには負担が掛かる」という方には丁度いいかもしれません。

ワイモバイル

地方や地下などの電波の入りにくい環境ではちょくちょく3Gに落ちてしまうなど使いドコロを選ぶSIMですが、自分の行動範囲ではいつも安定して繋がってくれるワイモバイル。キャリアとMVNOの中間的存在のワイモバイルは、ちょうど1年前に半信半疑で契約して以来ガンガンパケットを流す用に使っています。

MVNOではまだ一般的ではない10分間300回までの通話定額も基本プランに含まれているので、今使っている回線をMNPで契約するならオススメです。

FREETEL 使った分だけ安心プラン

キャンペーンで徐々にユーザーが増えてきているFREETEL。端末のラインナップを独自に用意して売れ行きが好調な会社ですが、以前と比べると気持ち速度が落ちてしまったと思います。

速度だけで評価しづらいのがこの会社のデメリットで、今でも動画視聴など特定のアプリによって通信速度が遅くなる時間帯があることを確認しています。

mineo / Fiimo

mineoは連休のタイミング前に設備増強を行ったということもあり結構安定している印象。FiimoはDプランとAプランで大きく差が開き、Aプランが下り4～6Mbps前後で安定、Dプランは朝昼が早くて夜にはAプランと同じくらいの速度に落ち着きました。

0 SIM

月500MB未満のパケットが契約中ずっと無料になるというプランの0SIMは、朝昼の測定では安定した速度が出ていたものの夜になると1Mbps程度に落ちました。1日を通してpingが低いので速度が落ちても概ね快適に使えます。

モバレコさんで特集したこともあるので合わせてご覧ください。

• ついに月額0円でスマホが使える！？　So-net「0 SIM」を徹底的に使いこなす！ – モバレコ

ワイヤレスゲート

ワイヤレスゲートは1,680円で最大3Mbpsで通信量無制限の価格破壊プラン。元々は250kbps低速SIMで一定の需要がありましたが、動画視聴制限が厳しく大して速度も変わらないことから、口コミではボロクソに書かれています。

やはりこの価格で容量無制限のプランは厳しいと分かっていながらも、騙されたと思って契約しちゃうんですよね。私も今月で解約しようかなと悩んでいるところです。

DTI SIM

前回速度が落ち込んだ？と思いきや今月は何事も無くいつもの安定した速度を見せてくれました。Twitterでは定期的な設備増強を報告してくれるので信頼を寄せている事業者でもあります。

3GBと10GBプランがお得に契約できるどっちもおトク！キャンペーンを行ったりと勢いがあるMVNO事業者です。

BIGLOBE

価格ドットコム経由で契約してようやくキャッシュバックを受け取ったBIGLOBE SIM。これで契約し続ける理由は無くなったわけですが、最近はまた少し速度が向上してきているのでどうしようかまた悩んでいます。

先着10,000名限定で「GMOとくとくBB SIM powered by BIGLOBE」が初期手数料と3GBの月額料金が5月分まで無料になっているので、こちらも合わせて契約しています。中身は同じBIGLOBEなので特に触れる項目はありませんが、完全無料で始められるのでお試し感覚で契約するといいでしょう。

楽天モバイル

いつもとは違い旧APNが速度アップで新APNが低速化している珍しい例です。楽天モバイルも評判ほど極端な速度低下は見られないものの、3日間の速度制限が厳しいのでわざわざ選ぶほどでもないかな…。というのが正直な感想。

楽天モバイルユーザー限定で同社の楽天スーパーポイントがポイントアップしたり、端末セット販売が不定期に半額で投げ売られているので、タイミングが合えばとてもお得に契約できると思います。

楽天でんわのオプション加入で5分間無料など他社にはない面白いサービスも始めているので、通話を多くする人にはいいかもしれません。

UQ WiMAX2+

月間総容量が無制限のUQ WiMAX2+は、噂どおり3日間3GBを超えても10Mbps程度出ていて特に制限を食らっている感覚もなく快適に使えました。

WiMAX2+は電波が特殊なので地域・環境に大きく左右されると思うので、まずは私のようにTry WiMAXで端末をお借りしてから契約することをオススメします。

個人的には25,000円キャッシュバックを行っているSo-netがきになるところ。ここは速度の安定感とトレードオフだと思います。

イオンモバイル

サービス開始から2ヶ月近く経過した今でもオンライン注文ができず、特別プランのキャンペーン期間が終了してしまうという類を見ない混雑っぷりのイオンモバイル。郵送での特別プランを見つけてようやく申し込めたのですが、どうせなら待ってでも店頭で話を聞きながら契約したほうが良かったかもしれない。

新しくMVNO事業者となったイオンモバイルをようやく契約してみて、ユーザーがまだ増えていないからなのか、はたまたIIJ系列との噂もあってか思っていたよりも安定して繋がります。

全国のイオンがサポートしてくれるとだけあって、格安SIMが気になるけど手が出せなかった方にも安心して勧められます。プランも他社と比べてお手頃な値段なので、後はどれだけユーザーが増加するのか気になるところです。

全測定結果

最後に全測定結果を載せておきます。スマホだと縦に長いのでPCから見たほうが比較しやすいかも。