「Ulanzi U-Mic A018GBB1」レビュー:送信機2台+マイク単体録音対応で1万円台!コスパに優れたワイヤレスマイク
「Ulanzi U-Mic A018GBB1」というワイヤレスマイクを購入しました。正式販売前の予約購入だったので、購入時の価格は通常より少し安い11,199円でした。
現在はAmazonブラックフライデーセールで約1万円で販売しています。これだけの性能を持ったワイヤレスマイクとしてはお買い得です。
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Ulanzi U-Micの外観
パッケージは製品写真のあるシンプルなデザイン。
内容物は充電ケース、収納袋、送信機×2、風防×2、受信機、充電ケース、ケーブル類、コールドシューのスペーサー3種類。
付属するケーブルは3.5mm TRS、USB Type-C to C、3.5mm TRS to Lightning、USB Type-C to Aの4種類。欲を言えば3.5mm TRS to USB Type-Cケーブルも付属してほしいです。
マイクの受信機をコールドシューに取り付けるためのスペーサーが3つ付属しています。
充電ケース
充電ケースはマットな樹脂素材で、価格なりの質感です。蓋の開閉も軽めなので少々チープさを感じます。
サイズは97mm×58.5mm×57.9mm、重量は128.5gで想像していたより大きめでした。
背面には充電に使うUSB Type-Cポートがあります。ケースに入れると受信機と送信機をケーブル1本で充電可能です。
ケースの蓋を開けると電源が入り、受信機と送信機のペアリングが自動的に行われます。
受信機
送信機のサイズは35.6mm×15.5mm×5.8mmとやや大きめ。樹脂製なので23gとサイズに対して軽いので、カメラの上にマウントしても軽く感じます。
左側面には電源ボタンとUSB Type-Cポート、右側面にはマイク入力とモニタリング側のポートを備えています。
正面にミュートボタンとタッチパネルを搭載。背面側は充電ケースとの接点があります。
ディスプレイはタッチパネル式で、各種設定の確認・変更が行なえます。
言語は英語と中国語の2種類。日本語には非対応です。
設定画面から入力をモノラル/ステレオ/セーフティの3種類から選べるほか、0~100段階でゲイン調整が行なえます。
送信機
こちらが送信機側。材質は樹脂製でややチープな印象がありますが、その分軽くて使いやすいと思います。
正面にはUlanziのロゴがあり、4つのインジケーターでペアリング状況や録音状態を把握できます。背面には服に取り付けるクリップを内蔵しています。
左側面には電源ボタンとゲイン調整ボタン、右側面には内部収録ボタンとUSB Type-Cポートを搭載。
上部にはピンマイクを取り付ける3.5mmジャック、風防を取り付ける溝があります。底面には受信機と同じ接点があります。
風防を取り付けるとこんな見た目に。溝に合わせて半回転するとカチッとロックされます。
風防を取り付けた状態ではケースに収納できません。ケースとバラバラで持ち運ぶと紛失しそうなので、付属した巾着に入れたほうが良さそうです。
重量
充電ケースとマイク一式の重さは211g。最近の大きめのスマホ1台分くらいあります。他社製品と比べて一回り大きく、携帯性を考えるとやや劣る印象です。
Ulanzi U-Micの製品仕様
Ulanzi U-Micの製品仕様は下記の通り。
バッテリー容量 | 1,000mAh |
---|---|
充電端子 | USB Type-C |
充電時間 | 120分 |
サイズ | 97mm×58.5mm×57.9mm |
重量 | 128.5g |
周波数範囲 | 2.4GHz |
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伝送遅延時間 | 24ms |
周波数応答範囲 | 20-20 KHz |
伝送距離 | ≧100m(障害物がない状態) |
感度 | -36dB±2dB |
信号対雑音比 | 94dB |
充電方式 | Pogoピン・USB Type-C |
充電時間 | 約90分 |
稼働時間 | 約14時間(ローカル録音時は約5時間) |
バッテリー容量 | 300mAh |
サイズ | 35.6mm×15.5mm×5.8mm |
重量 | 23g |
サンプリングレート | 48KHz/16bit |
---|---|
周波数範囲 | 2.4GHz |
伝送遅延時間 | 24ms |
操作方法 | タッチパネル・ミュートボタン |
伝送距離 | ≧100m(障害物がない状態) |
感度 | -36dB±2dB |
信号対雑音比 | 94dB |
充電方式 | Pogoピン・USB Type-C |
充電時間 | 約90分 |
稼働時間 | 約6時間 |
バッテリー容量 | 300mAh |
サイズ | 65.5mm×17.5mm×41.4mm |
重量 | 34.5g |
Ulanzi U-Micの特徴
Ulanzi U-Micの特徴をまとめると下記の通り。
- ■製品の特徴
-
- デュアルチャンネル録音
- セーフティトラック
- 8GB(最大14時間)のマイク単体録音
- マルチレベルゲイン調整
- 外れにくいウィンドジャマー
- 最大20時間の長寿命バッテリー
- 最長100mの伝送範囲
- カメラやパソコン、スマホの接続に対応
Ulanzi U-Micは1万円台という価格ながら、デュアルマイク対応、マイク単体での録音、最大20時間のバッテリー持ち、最大100mの伝送距離と必要十分なスペックです。各種ケーブルを使ってスマホやPCとも接続できるのも便利でした。
Ulanzi U-Micを実際に使ってみた
ミラーレスカメラとの接続は3.5mmのケーブルで接続します。付属のケーブルでFUJIFILM X-S10と接続した様子がこちら。
ケーブルが長めで横に飛び出てしまうので、筆者は短いケーブルを別途購入して使っています。
マイクを首元に取り付けてみました。クリップの挟む力も問題なく、付け外しも簡単に行なえます。
音質は必要十分なクオリティ
肝心のマイクの性能については、個人で使うには十分すぎる良好な音質だと感じました。過去にRODE Wireless GOも購入して使っていますが、それと比べても遜色ないクリアな音声です。
筆者が出ているYouTubeチャンネルで試してみました。
左に写っている筆者はカメラからの音声、残り2名は今回のUlanzi U-Micを付けて収録しています。編集時に多少音量を調整していますが、基本的にはそのままの音声を使用しています。
撮影時の環境は普通に飲食店だったため、周囲もそれなりにガヤガヤしている場所です。マスクを着けて音が籠もっている私はともかく、2名の音声は不満のないレベルで録れていると思います。
ワイヤレスマイクは、マイクの位置から遠ざかっても一定の音量で録音できるのが強みです。カメラを少し離した場所に設置しても聞き取りやすい音声で録音できていました。今のところ遅延や音飛びなどは発生しておらず、問題なく使用できています。
マイク単体での録音にも対応しているので、万が一カメラの音声が撮れていなかったとしてもマイクの音声でバックアップが取れて安心です。
これだけ多機能で使い勝手のいいワイヤレスマイクが「1万円台」というのは驚異的だと感じました。
Ulanzi U-Micの気になるところ
Ulanzi U-Micを使って気になったポイントは下記の通り。
- ■デメリット
-
- 日本語に非対応
- 本体の質感が安っぽい
- 充電ケースと受信機は少し大きめ
- 風防を装着したままケースに収納できない
- ノイズリダクションがない
正直どれも価格を考えたら我慢できる内容で、よほどこだわりが強くなければ全然使えるマイクだと思います。まずはUlanzi U-Micを買ってワイヤレスマイクを試して、不満が出たら上位モデルに買い替えても良さそうです。
まとめ
Ulanziのコスパ重視ワイヤレスマイク「Ulanzi U-Mic A018GBB1」を簡単にレビューしました。
動画撮影において、映像だけではなくマイクにもこだわろうと導入したところ大正解でした。カメラの内蔵マイクよりも人の声がクリアに拾えるため、今後のYouTube撮影などで活躍してくれそうです。
ワイヤレスマイクに求める機能が一通り揃っていて、価格は1万円台と手を出しやすい価格帯でオススメできる製品です。