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伝染性単核球症(キス病)を発症して20日間も高熱に悩まされた話

6月に入ってから突然39℃の高熱が出て寝込んでいました。いつもの風邪かと思って病院で貰った風邪薬を飲んで休んでもどうも体調が良くならない。

心配になって大きな病院で体のあちこちを検査してみたところ、伝染性単核球症(キス病)という診断を受けました。「何だそのふざけた名前は…!」と思って調べてみたら、人の唾液からうつる感染症なんだとか。

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伝染性単核球症(キス病)とは

まずはみんな大好きWikipediaから引用します。

伝染性単核球症(でんせんせいたんかくきゅうしょう、英: IM; Infectious mononucleosis)または伝染性単核症とは、主にEBウイルス(エプスタイン・バール・ウイルス・EBV)の初感染によって生じる急性感染症。

侵入門戸は、口移しやディープキス等の唾液感染である。日本では2 – 3歳までの感染が70 %を占め、 20代では90 %以上がこのウイルスの抗体を持つ。アメリカでは幼児期の感染率は20 %で、多くは思春期・青年期で感染する。思春期以降は唾液を介するディープキスによって伝染することがほとんどのため「キス病」とも言われる。EBウイルスは唾液に生息するため、唾液を介さない行為では感染しない。感染する時期(年齢)によって症状の現れ方が異なり、乳幼児期では不顕性(ふけんせい)感染(病原菌に感染しても症状が現れない)が多く、思春期以降では感染者の約半数に本症がみられる。EBウイルスは一度感染すると、その後は潜伏感染状態となり、終生にわたって共存する。そのため、急性感染症以外にもいろいろな病気を引き起こす。まれに輸血などにより血液を介して感染する場合もある。

引用元:伝染性単核球症 – Wikipedia

感染経路や原因

感染源は唾液ということで、口経由で感染する事が多いらしい。

  • 他人とキスをする
  • 飲み物を回し飲みする
  • 食べ残しを共有する

キス病(Kissing disease)と呼ばれていますが、キス以外にも飲み物・食べ物をシェアして摂取すると感染してしまう可能性がある病気です。

単核球症というのはリンパ球のことで、原因ウイルスである「EBウイルス」または「サイトメガロウイルス(CMV)」の感染で発症します。どちらもヘルペスの仲間ですが、口唇ヘルペスや性器ヘルペスなどとは違って水ぶくれは発生しません。

思春期以降に感染すると症状が重くなる

EBウイルスは思春期・青年期までのうちに感染することが多く、赤ちゃんや子供にも感染します。大抵の場合は3歳までに70%近くが感染して抗体を持っているため、再び感染することはありません。

小さい頃に感染した場合は症状は軽く、症状がほとんど出ないうちに治るケースもあるそうです。私のように思春期を超えて発症した場合、症状が重くなる傾向があり入院するケースもあります。はしかやおたふく風邪と同じようなタイプですね。

慢性化すると「慢性活動性EBウイルス感染症(CAEBV)」という多臓器不全・悪性リンパ腫などを引き起こす難病となります。

主な症状

キス病の代表的な症状は以下の12通り。

  • リンパ節の腫れ
  • 発熱
  • 咽頭炎、扁桃炎(喉が赤く腫れる、痛くなる)
  • だるさや倦怠感
  • 頭痛、腹痛
  • 吐き気、嘔吐
  • 寒気や悪寒
  • 発疹(皮疹)
  • まぶたの腫れやむくみ
  • 皮膚や白目が黄色くなる(黄疸)
  • 肝臓や脾臓が腫れて肥大化する(肝機能障害)
  • 白血球の数が異常に増える

EBウイルスに感染してから4~6週間後に発症する事が多く、潜伏期間が長いので忘れた頃に突然症状が出始めます。

発症した当初は風邪だと思いこんでいた

私が異変に気がついたのは2018年6月2日(土)の寝起きから。

起きた瞬間に体が非常にだるく、体温を測ってみると40℃近い高熱が出ていました。その日は布団から起き上がることができず、吐き気や寒気がしているため市販の風邪薬を飲んで早めに寝ました。

翌日になっても熱が引く様子がなく、食欲も減退していたためおかゆや果物を食べて安静にしていました。寝ても覚めても頭がぼーーっとして何も考えられません。インフルエンザのようなフラフラとする感覚があり、こりゃまずいと思って翌日病院に行くことにしました。

最初の診断結果は「風邪」

会社を休んで近所の内科に行って診てもらったところ、診断結果は「風邪」でした。風邪の時に飲んでいるいつもの薬をもらい、食後に飲んで仮眠しておきました。

普段であれば薬を飲んでじっとしていれば熱が引いてくるのですが、今回の場合は中々下がる気配がありません。処方された薬3日分を飲んでも熱は38℃を超えたままでした。

自分の体に何が起きているのか不安になったので、大きな病院で改めて診てもらうことにしました。

大きな病院に行っても結果は同じ

予約もしてない状態で行ったので3時間近く待たされて、色々と症状を訴えてみたものの診断結果は同じ「風邪」とのこと。

抗生物質を5日分渡されて「これ飲んで症状が良くならなければまた来て下さい。」と言われました。おぼつかない足でタクシーに乗り、家に帰って昼食を食べて薬を飲んで寝ました。

寝て起きたときには熱が37℃台まで下がっており、このまま調子よく治るかと思いきや、薬の効果が切れると熱がぶりかえしました。
再度薬を飲んで就寝するも、翌朝には再発しており手がつけられない状態に。

このままでは一向に治る気配がないため、改めて病院で診てもらうことにしました。(3回目)

再来院で検査すると「風邪ではない」

再来院では別の先生が担当し、体のチェックや症状の確認で検査をすることになりました。

尿検査、血液検査、エコー検査、レントゲン検査を行い、それぞれの結果が出るのを待つこと4時間…。その間も熱が出続けているので、病院のソファーに座り続けるのも辛かったです。

検査した結果は「風邪ではないですね。」との声。
思わず「えっ?」と聞きかえしてしまいました。

エコー検査で脾臓部分が腫れているのと、血液検査で肝臓の値が高くなっていることが発見できたようでした。

ウイルス性による感染性が疑われて「通常であれば数日で自然に治るものなので、一週間後に再検査して様子を見てみましょうか」と経過観察を勧めてきました。このウイルスに対抗する薬は存在しないため、1週間は解熱剤を服用しつつ様子を見ることにしました。

病院では「あまり熱を下げすぎても菌が免疫力が落ちてしまうので、高熱で耐えられないときだけ服用して下さい。」と聞いていたので、高熱になったときだけ服用していました。

再々来院で2度目の血液検査

症状が回復しないまま再来院の日になったため、改めて症状を訴えると別の病気をチェックするため2度目の血液検査をすることになりました。

HIVや梅毒、肝炎などの感染症系検査も行いましたが結果は陰性反応。

結局こちらの病院でははっきりとした原因が掴めず、血液内科のある別の病院を紹介されました。大きな病院よりもさらに4km遠く、車の持っていない私からすると困る場所でしたが、原因が分からないまま過ごすのは不安なので仕方なく了承することに。

別の病院で3回目の血液検査

紹介された別の病院へ紹介状を持っていき、熱や血圧を計測してから血液の検査に入りました。詳細の結果が出るのは数日後ということで2~3日後に改めて来院することになりました。

4日後の予約した時間に合わせて病院へ行き、順番が来るまでひたすら待ちます。血液内科というのは医師が少ないらしく、数時間待たされることも多いらしいです。

その結果、伝染性単核球症(キス病)とようやく診断されました。今後は脾臓の腫れや内蔵の数値が正常化するまで通院することになりました。

体調に異変を感じたらすぐ病院へ!

早期発見だったので重症化することはなかったものの、原因不明の熱に悩まされているときは不安で仕方なかったです。頼みの綱の風邪薬も全然効かないどころか悪化していく一方で、どうしていいかパニックになります。

早速病院から診断書を出してもらい、「伝染性単核球症および肝機能障害」と書いて会社に提出しておきました。現在は熱も平熱まで下がりましたが、いつまた熱がぶり返すか分からないので油断はできません。

会社を長期間休むことになる場合、傷病手当金が貰える可能性があるため積極的に利用しましょう。

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writer : 鹿
このブログを管理している鹿。Webデザインとガジェットが好き。